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Archive for 6月, 2012

たかが紙芝居、されど紙芝居

20 6月

演じ手の力量
  福井の病院の帰りに、子ども歴史文化館へ寄った。館内を見て回ると知り合いのKさんが特別展示の後始末をしているところだった。そこで、今、一階で紙芝居の練習をしているということを教えてもらった。 

Tさんの紙芝居の模範演技を見て指導を受ける男性(於:福井子ども歴史文化館)

  退職後、紙芝居の演じ手として活躍しているSさんが、二人に紙芝居の演じ方について指導しているところだった。一人は男性、一人は女性だった。それぞれが先ず手持ちの紙芝居を演じ、その後、紙芝居の中の重要な場面を、Sさんが演じ、その後それぞれが改めて演ずるという方法で指導しておられた。

  同じ紙芝居を演じても、演じ手の力量によって面白さは大きく異なることを目の当たりにした。それぞれが、2作品ずつ計4作品を演じるのを家内と二人で見学させていただいた。 

  紙(絵)の引き方、声の大きさ、セリフのスピード、登場人物の演じ分け、間の取り方、……などによって、紙芝居の面白さはずいぶん変わるものだということを改めて知らされた。 

  私達も紙芝居について、いろいろ勉強してきたが今日もたくさん勉強させていただくことができた。紙芝居は一つの絵でたくさんの地の部分を読み、セリフを語るのだ。 

  その間、見ている者は、同じ絵を見ながら語りを聞いていろいろ想像することになる。ということは、演じての力量によって紙芝居の魅力は決まるのだ。 

創作紙芝居『タン吉・コン子の旅日記』。

 

 私達の場合、紙芝居を自分で作り、二人で演じるのだ。このような特長を活かした紙芝居を演ずることができないか、今後勉強したいと思う。また、ストーリー性のある紙芝居だけではなく、社会的な問題等も紙芝居にしてみたいと考えている。 

  学習紙芝居も考えられるし、ハウツウ物も紙芝居にできるかもしれない。言葉だけで語るよりも絵を加えることによって理解しやすく、セルフを入れることによって楽しさも倍加するのではないかと思う。  

 「たかが紙芝居、されど紙芝居」である。今日、偶然立ち寄った福井の「子ども歴史文化館」での紙芝居の練習会を見学させていただいて、改めて紙芝居の魅力を知ったという次第である。 

(日記 午前中、福井の病院へ行く。その後、福井で外食。買い物の途中で立ち寄った『子ども歴史文化館』で紙芝居の練習会を見学させていただいた。指導者Sさんが男女二人に指導して 

創作歴史紙芝居『白山平泉寺物語』。

 

いるところだった。紙芝居の魅力を改めて知ることができた。帰路、ホームセンターで花の苗や栽培用の土を買った。竹プランターによる「花の咲くまちづくり」作戦第2彈のためだ。午後7時半より和太鼓の練習。今日も新曲のフラダンスを練習した。和太鼓に共通する部分があった。) 

創作紙芝居『ナマズのテツ』。

  

手具を使ってフラダンス『カイマナヒラ』の練習。

 
 

子育てと野菜作り

19 6月

多い共通部分
  昨日は、晴れていた。今日から雨になると分かっていたので、先日全部のニンニクを収穫した。今年は、自分としてはたくさんのニンニクを栽培した。種は、3種類。昨年秋に、種専門店の苗、ホームセンターの苗、昨年収穫した苗の3種類を植えた。

  収穫してみると、甲乙付けがたかった。全ての作物がそうだが、どうすると最も多くの収穫が望めるのかが分かっていない。いろんな人に聞くといろいろ考え方があるのだ。

  肥料にしてもそうだ。化成肥料、鶏糞や牛糞堆肥、燻炭、籾殻、米糠、木灰……などいろいろある。また、同じ堆肥を作物に与えるにしても、そのタイミングというものがあるようだ。

  また、野菜作りで困る病気や害虫対策も、いろいろあるようだ。農薬に頼るのは簡単だが、健康のことを考えると、農薬はなるべく少ない方がよい。しかし、農薬を減らしたために作物が病気や害虫にやられてしまっても困る。

トマトとニラの混植。互いに助け合うという。

  今年は、ネギやニラの力によって作物の病気などを防ごうとしていろいろ試している。ナス科のトマト、ナス、ジャガイモなどはニラと一緒に植えると病気になりにくいということで、いっしょに植えた。

  また、瓜科にはネギがよいということでキュウリはネギと一緒に植えたりした。1年を終えてみなければ成果は分からないが、とにかく、実験を開始した。

  仲間の力によって、お互いがよりよく成長していくのだ。人間にとっても、同じようなことが言えるのではなかろうか。安易に農薬に頼るんではなく、それぞれの持つ個性によってお互いを補完するのだ。人も同じではなかろうか。

  また、キュウリのうどんこ病には、スギナの煮汁を水でのばしてまくとよいというので、家内はスプレーで散布している。いつもなら、今頃はうどんこ病でキュウリの葉の一部が真っ白になるところだが、今年はまだ発病していない。効果があるのだろうか。

  作物は水を必要としているが、その与え方にも木を配らなければならない。人間に我慢が必要なように、時には作物も我慢させることが必要だそうだ。水を我慢させることによって、根の発達を促すこともあるそうだ。

  いろんなことを考えると、作物を育てることと、人を育てることに多くの共通点があるようだ。特に、作物で立派な根を育てる必要があるように人間も人としての基本的な部分をしっかり育てておかなければならないように思う。

  しかし、現実には、作物を温室で育てるように温室育ち的な人間が多くなっているようだ。私達は、今一度、雑草の強さに学ばなければならない。自ら生きる強さを学ぶ必要だある。

  「育てる」という行為の中で最も大切なことは、人であれ、植物であ、それぞれが本来持っている潜在能力を発揮できる環境を作ることではなかろうか。

昨日穫したニンニク。食べきれないだろう。希望者に差し上げるつもりだ。素人にしては上出来だった。

(日記 午前中、今度の日曜日に行われる「敬老会」の余興を指導した。食生活会全員が行うのだ。午後は、ニンニクを束にして車庫の天井に吊した。自分としては立派なニンニクが収穫できたと思っている。夜は、秋の祭りに小中学校の女子が行う「浦安の舞」について関係者と話し合った。)

 
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今を豊かに生きる

18 6月
合点のいく人生 
   昨日の夕方、「農事組合法人かたせ」の理事のMさんから急に頼まれた。「明日麦刈りに来てほしい」と。本当は昨日の麦刈りをする予定だったが、雨のため今日に延期されたのだ。

  そうなると、麦刈りの助手を務める者が急にいなくなったらしい。今日からまた勤めに出るからだ。そうなると、「サンデー毎日」の私達退職者に依頼が来るのだ。

  私は、サンデー毎日ではあるが、全く暇ではない。やりたいことがb山ほどあるのだ。しかし、それらはどれも一日ぐらい遅れてもかまわないのだ。

  用事が重なっていない限り、私は出ることにしている。そこで、同じくサンデー毎日のKさんと麦刈りの補助員を務めながらいろいろ話した。

今日は麦刈り補助員。オペレーターが刈り取った麦を軽トラックでカントリーへ運ぶのが私の仕事だった。機械の刈り残したところは稲刈り鎌を使って大麦を刈り取った。

  そこでいろんな情報を入手することができた。そんな雑談の中で聞いた話し他人事ではなかった。「あの人も施設へ入っている」、「この人も施設へ入っている」ということだった。

  かつては第一線で華々しく活躍していた先輩達が高齢になり、いろんな病気で施設へ入っているということだった。何となく、さみしい気がした。

  そうなると、私達は「今を豊かに生きなければ」と思った。無理をせず、いろんなことにチャレンジしたり、仲間づくりをしたり、創作活動をするなど、自分の納得のいく人生を歩みたいなあと思った。

  麦刈りをしながら、頭の中では童話のテーマを考えていた。そして、だいたいのストーリーが決まった。身体は、肉体作業だったが、頭の中にはゆとりがあり、いろんなことを考えることができた。

  明日以降に一つの童話を書き上げたい。そういう意味では今日は充実した作業日だった。まさに知恵無限、創作のネタも無限だ。

(日記 午前8時から午後6時半頃まで麦刈り。午後7時半からオカリナ教室。8月にミニコンサートをやろうということになった。12月にもクリスマスコンサートをする予定だ。メンバー一同張り切っている。楽しい仲間でありがたい。気持が若返る。)

私の作った竹のプランターの中で成長を続ける集会所前の花々。

 
 

任意団体と既存団体の併存

17 6月

地域の活性化を目指して
  既存の青年会、中年会、壮年会、老人会、婦人会などの団体には地域でそれぞれ為すべき活動や行事がある。従って、これら既存の団体に過大な期待をしても無理だ。その上、役員は、短期間に次々と変わるので活動の継続性にも問題がある。

 おまけに老人会を除くとほとんどの団体の構成員は仕事を持っているので、通勤時間や忙しさもまちまちで様々な活動をしようにも、時間的に制約がある。

 そこで、地域の活性化を願うとしたら、こうした団体と任意団体との協力が不可欠ではなかろうか。既存団体の代表を集めて何か特別な委員会を作っても、代表は短期間に交代するので、継続的な活動には向かない。

  このように考えると、共通の目的を持った者が集まってつくる任意団体は地域の活性化に大きな力を発揮するのではなかろうか。先般、滋賀県米原市の上丹生の『チューリップ祭り』を見に出かけたが、ここでの「Kプロジェクト」は参考になる団体だと思った。

  私も、長い間、『勝山郷土研究会』の名で広域的に活動しているが、今度は60数戸の私の地区で「まちの活性化」に向けた取り組みを新たに始めたいと思う。すでにやっている活動としては、“片瀬銭太鼓保存会”があるが、これはまだまだ十分な活動ではない。

  私はこの団体は、農業の後継者不足のために作った「農事組合法人かたせ」と密接な関係にあると思っている。私達は、村自体を持続可能にするために、この組合を存続させなければならないと思っている。

   この組合の主力となる生産物は「米」である。この米に付加価値を付けて販売しなければならないと思っている。乾燥施設も自前で持っているのだから。

 これからは、安い米がどんどん外国から入ってくる可能性があるからである。これらと勝負するには差別化を図らなければならない。

 生産から、少しでも化成肥料を減らし、農薬も少なくしなければならないと考えている。完全な有機米とはいかないまでも、味と健康面での差別化を図らなければならないと思っている。

  こうした米を販売するにあたり、「かたせ」という地区名をブランド化しなければならないと思っている。ブランド化するには「かたせ」の名を冠したものに信用がなければならないと思う。

  そして、何よりも、私達区民が生き生きとしていなければならないと思う。そんなことを考えると、私達は自ら生き生き活動できる任意団体を作ってみたい気がする。

  大般若会のあと前区長のTさんと立ち話をしながらそんなことを考えていた。というのも、現在、既存団体の多くは役所、公民館、地域などからの下働きや動員が多く、「活動をする」と言うよりも、「活動をさせられる」ことが多くなっているのだ。

  地域が町で連合体を作り、町が市で連合体をつくり、さらに県……と、どんどん組織が大きくなり、下部の団体は自主活動どころではなくなっている。そのため、市の団体が崩れ、町の団体が崩れ、場合によっては地区の団体までなくなっている。

  勝山市ではこうして、市の連合婦人会はなくなり、町でもなくなりつつあり、地区でさえも婦人会がないところが少なくない。壮年会や青年団も市の連合体にはごく少数の地域しか加盟せず、連合体の体をなさなくなってきている。

  こんな状態では団体活動は、停滞するばかりである。今こそ、「自ら活動できる団体」を作らなければならないのではなかろうか。自分たちのやりたいこと、楽しいことをやりながら、その延長上にまちづくりがあるような団体が望まれる。

  「下請け会社になっている団体」、「活動をさせられる団体」では、地域の活性化は望めそうもない。私自身は、「いくつかの団体」を作っているが、今度は自分の村で「団体作り」にチャレンジしてみたい。

早朝行われた『自衛消防隊』の消防訓練。

(日記 午前4時50分起床。早めの朝食を食べて午前5時半に『猪野瀬地区自衛消防隊合同訓練』が我が片瀬区で行われるので訓練本部となる村の公園近くの道路へ行く。地元区長として、「……訓練を開始します。」と区長会長に報告して訓練が始まった。我が区からは、自衛消防隊、消火栓班、婦人消防隊の三隊が参加した。約1時間ほどで訓練は終わり、地元区長として謝辞を述べた。その後、村の役員だけでプランター用の竹を切った。3分の1は大工さんに門松のように切っていただいて、工作のできないお年寄りなどに花苗と共に配布する予定だ。その後、しばらく休憩して村にある曹洞宗の仏母寺の大般若会に出席。午後は紙芝居印刷用の厚紙を切った。しばらくして、村のTさんに朝切ってきたプランター用の竹

私達の村にある仏母寺(曹洞宗)の『大般若会』。区民のほとんどは浄土真宗だが檀家のないこの寺を守っている。

を取りに来てもらい、我が家の玄関先でプランターにしてもらった。私は手伝いに徹した。本人に作ってもらうのが一番いいと思ったからだ。早朝から、かなり忙しい一日だった。今日は「父の日」。3人の子どもからそれぞれ今の季節にぴったりのシャツが送られてきた。ありがたい。午後8時過ぎから横浜に住む長男家族とウェブカム。1月に生まれた長男の娘(3番目の孫)もかなり大きくなってきた。その分こちらは年をとるということか。)

Tさんといっしょに竹のプランター作り。どんな花を植えてくれるか楽しみだ。

 

横浜の孫とウェブカム。歌を歌って聴かせてくれた。

 
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講師の先生を迎えて童話作り

16 6月

『かっちゃま児童文学会』の例会
   5年ほど続いた市民大学の『童話講座』が閉講になるのを機会に、有志によって『かっちゃま児童文学会』だ誕生した。私もそのメンバーの一人だ。「事務局はやるので代表になって下さい」とメンバーのAさんやTさんに頼まれて引き受けることにした。

  普段は、会員だけで作品を読み合い、互いに感想を述べ合っているが、今日はずっと市民大学の童話講座の講師を務めて下さった児童文学者の藤井先生をお迎えして事前に送らせていただいた作品についてご指導をいただいた。

  いつもそうだが、会員の作品について批評してくださるのを聞いていると、納得することが多い。そのため、自分の作品作りの参考になることが多い。童話を書くのは簡単ではないが、何をテーマにするか、そして、主人公は、時代設定はといろいろ考えることは楽しい。

 今日批評していただいた作品を、それぞれが書き直して、『童話作品集』にまとめるつもりでいる。こうした作業も楽しいものだ。このサークルのお陰で毎年少しずつ作品を書きためることができる。

講師をお招きして市立図書館で行われた『かっちゃま児童文学会』の例会。会員の作品を指導していただいた。

 私は、ずっと市民大学講座を受講していたので、サークルを作った今まで、10話以上童話を作った。今、これらを紙芝居化する作業を進めている。自作の童話だけに、好きなように脚色できるし、好きなように絵が描けるので気楽だ。

  今年は、せめて一度ぐらいコンクールに応募できないかと考えている。問題は「着想」だ。何をテーマにするかが問題だ。テーマが決まれば書くことは苦にならない。今月中に、アイディアを固めておきたい。

  そのうちに、自分の作品集も作ってみたいと思う。それらを孫達が読んでくれたらと思う。これを今年中に作ってみたいと思うし、絵本にもしてみたいと思う。このサークルのお陰で夢が膨らむ。その上仲間もできるので、ありがたい。

(日記 午前中、パソコンで編曲作業。途中でパソコンが言うことを聞かなくなってしまった。残念無念。午後3時から、先生をお迎えして『かっちゃま児童文学会』の例会。会員の作品を題材に、いろいろ教えていただいた。毎回のことだが、童話を書く上で参考

市民大学講座から生まれた創作童話『ナマズのテツ』。すでに紙芝居化した。

になることが多かった。午後7時半より、南小学校の『地区懇談会』が集会所で行われ、子供会育成会の保護者が参加した。学校側からは校長、担当教諭、そしてPTAの副会長が参加した。私は、地元区長として参加した。子どもの安全安心をテーマに 様々な角度から話し合った。)

 
 

日本唯一の生姜神社『波自加彌(はじかみ)神社』に参拝

15 6月

芋と生姜と旨い米
  かつて私達の地区では多くの者が「里芋」と「しょうが」を作っていた。「片瀬」と言えば「里芋とショウガ」と言えるほどの特産物だったと思う。昔、勝山市でNHKののど自慢があったとき、勝山市の特産として我が片瀬の「里芋とショウガ」が全国に紹介されことを覚えている。

波自加彌神社に参拝した片瀬の4人。いろいろ勉強になった。

  しかし、最近は、里芋は大野市の上庄地区にお株を奪われ、ショウガはあまり作られなくなってしまった。かつての栄光を知っている者としてはさみしい限りである。

  しかし、村の一部の者は、今でも里芋やショウガにこだわり少量ではあるが生産を続けている。私も、昨年から、自分としては多めに里芋と生姜を栽培し始めた。ショウガは県内にはそんなにライバルがいないが、栽培には大きな壁がある。

  種ショウガが高価であることだ。それならば自前で種ショウガを保存できないかということだが、温度管理が難しいためにこれまでは不可能であった。この壁さえ突破できれば確実に特産になると思っている。本気で種ショウガの生産に取り組む価値はあると思う。

  最近は、「芋と生姜と旨い米」が我が村の“キャッチフレーズ”である。ショウガは、特に健康によいと思っている。低体温になりがちな現代人には最高の食材である。何とか、壁を乗り越えて我が村の特産にしたいものだ。

左:すり下ろしたショウガを熱湯の中に入れて生姜湯を作る。右:生姜湯を笹竹につけてお祓い。

  さて、今日、6月15日は、日本で唯一のショウガ(=はじかみ)の神社である金沢市の波自加彌(はじかみ)神社の大祭のある。このことを村の神社の神主さんから聞きつけた前区長のTさんが、「一度参拝に行こう」と誘ってくれた。

 そこで、今日は、前区長のTさん、「農事組合法人かたせ」の理事長のNさん、農家組合長のYさん、そして現区長の私が、午前9時に車で金沢へ向かった。途中で、休憩したりしながら、午後2時から大祭が始まる「 波自加彌(はじかみ)神社」へ到着した。

  神社は、150段の石の階段を登った頂上にあった。かなり多くの人が参拝していた。拝殿の中も、拝殿前の椅子席も満席だった。私達は、椅子席の横に敷かれたブルーシートの上に座って参拝した。

  この神社には、高知県始め全国の生姜産地、菓子メーカー、漬け物メーカーなどから生姜や生姜を使った製品が供えられていた。ショウガの漬け物、ショウガの入った菓子、ショウガプリン、ショウガの入ったご飯、ショウガフレーク、ショウガ入りパン、ショウ

拝殿内での神事。

ガ蜂蜜などショウガを使った製品がたくさんあることを知った。

  神事では、すり下ろした生姜を熱湯に入れて姜湯湯を作り、それを笹竹につけて辺りを清めたりするなど、独特の神事が行われた。その後の「なおらい」では、御神酒の代わりに「かわらけ」に生姜湯を入れて参拝者に配られた。

  全国唯一のショウガ神社という事で、存在感があり、多くの参拝者を集めているのだった。「全国でただ一つ」というものを作れたら存在感を増すということ、ショウガだけでも経済的にいろんな発展があるということを私達4人は実感することができた。

(日記 午前9時に自宅を出て、1300年の伝統がある金沢市の波自加彌(はじかみ)神社の大祭に出かけた。

拝殿の前で神事を見守る参拝者。

いろんな貴重な体験をする事ができた。行き帰りの車の中でまちづくり、特産物作りなどいろんな話しをすることができた。午後5時前に帰宅。今後の特産物作りやまちづくりの参考になった。)

私達は拝殿前のブルーシートの上で参拝。

供えられたショウガ関係の製品。

高知県南国市から献上された新ショウガ。

 

神事の後の「直来(なおらい)」で御神酒代わりにショウガ湯をいただく。

 
 

ド素人の予測

14 6月

国民を置き去りにすることだけはやめてほしい
   原発事故いらい、私達は政界や官僚に対しても電力会社に対しても、専門家に対しても、不信感を持つようになった。今の政界の動きを見ていると、政治にド素人の私ではあるがいやな予感がする。

    それは、次期の衆院選では民主党は大幅に議席を失うことが予想される。だからといって、その分自民党が議席を増やすとも限らない。最近の世論調査では、民主党も自民党も支持率は1割前後で、「支持政党なし」の有権者がなんと7割もいるからだ。

 特に、与党内はまとまっていないため、総理が政治生命をかける増税に関しては野党の自民党や公明党の力を借りなければならない。そこで、今回は与野党が協力して選挙に悪影響を及ぼす増税だけを決めてから解散・総選挙に持ち込もうとしているのではないかと勘ぐりたくなる。

 過去、消費税増税を掲げて選挙をした場合には、議席を大幅に落としているからだ。だからといって、今、選挙に突入した場合には、与野党とも大幅に議席を減らしかねない。それは、支持政党なしの7割がどう動くか分からないからだ。

 与野党とも、「大阪維新の会」や「石原新党」の動きが気になるところだろう。結局、今政界を賑わしているのは、持続可能な国家を目指して議論しているというよりも、それぞれが生き残りをかけて争っているように見える。

  今のままでは、政界再編を行わないと既存勢力は生き残れないかもしれない。自民党も、解散を叫んではいるが、慌てて選挙に突入できない事情があるようだ。今後、政界では何が起こるかわからならい。かつて、宿敵の自民党と社会党が連立を組んだこともあるくらいだら、一寸先は闇と言うことになる。

 今のまま選挙が行われたら、困る政治家が与党にも野党にも少なくないだろう。だからといって、増税だけを先に決められると、政治家や官僚はパイが大きくなって喜ぶかもしれないが、国民は大いに困惑する。ド素人の私が考える最悪のシナリオにならないことを願う。

    政治家が身を切る努力をして初めて国民の信頼が得られるのだが、今はそうなりそうにもない。北欧では、国民はとてつもない高額な税金を納めているが、それは政治に対する信頼があるからだと思う。

  私の考える最悪のシナリオにならないことを望む。閉塞感の伴う困難な時代には、国民全てが少しずつ苦しみを分かち合わなければならない。そして、誰もがある程度の安心感を持って生活できる持続可能な国を目指して政治家や官僚の皆さんに頑張ってもらいたい。

道場で市内のお寺のMさんの説教を聞かせていただいた。ユーモアがあり、わかりやすかった。)

(日記 午前10時より、鹿谷公民館で『銭太鼓』の指導。足の不自由な人が多いが、フラダンスの基本練習によって椅子に座って足を動かしたり、手を動かしたりした。今日は村の道場で『永代経』賀あり、家内はお参りに出かけた。午後は、私がお参り。心静かに、仏教に接するのもいいことだ。市内のお寺さんの説教があったが、ユーモアがあり、わかりやすかった。午後7時半からは、家内と二人でお参りした。私達は不完全な人間である。時々、こうしてお参りし自分を見つめ直すのはよいことだと思う。)

 
 

楽しい童話作り

13 6月

創作は生きがい
 今週末に童話サークル『かっちゃま児童文学会』の例会だ。このサークルは、市民大学の『童話講座』の受講生で結成したサークルだ。普段は、会員同士で作品の読み合わせをやり、互い感想を述べ合っている。

 しかし、今回は児童文学者の藤井則行先生が来られて作品について批評してくださるのだ。そのためにあらかじめ先生に作品を提出しておいて、それについていろいろ指導していただくことになっている。

 しかし、私はまだ作品を提出していないのである。今日、あわてて、作品の仕上げを行った。明日は、何が何でも、先生に作品をFAXでお送りしなければならない。

 私は、文章を書くのが大好きだ。しかし、作品となると簡単ではない。今回は、「津波」を題材にした作品を書いた。東日本大震災が発生してから1年間はこの題材については作品を書くことを控えていた。

 今日、ようやく1つの作品としてまとめることができた。しかし、まだまだ推敲できていない。先生に厳しく添削していただきたいと思っている。
 
 自分では、うまく書けたのか、全くだめなのかがさっぱり分からない。私が童話を作るとどうしても長くなってしまう。あれも言わなければこれも言わなければと思うからだ。

 したがって、字数の制限のある場合にはいつも四苦八苦する。書きたかったものを削るというのは苦しい作業だ。先生にばっさり削られると少しがっかりもする。しかし、そうでもしないと短くするのにとても苦労する。

 それでも、自分で勝手にストーリーを考えてそれを文章にするのは楽しい作業だ。しかし、私は、歌や絵や文章などいろんなことに手を出し過ぎて的が絞れないでいる。

 家内から、いつも言われる。的を絞ったらと。そう言われて何を削るかとなるとなかなか決断できない。みんなをひっくるめて「創作活動」ということで自分を納得させ四苦八苦している。

新しいフラダンスの練習。これまでとは違ってかなりリズミカルなダンスだ。

(日記 朝、ウオーキングをしようと思って村の中を歩いていたら、一人暮らしの方と出会った。そこで、しばらく立ち話をした。楽しい時間だった。午前中は、童話創作。午後は、図書館へ行き、「親鸞聖人」関係の本を何冊か借りた。創作紙芝居『親鸞聖人物語』を作るためだ。午後7時半から和太鼓の練習日のため事務所へ。新たなフラダンスの練習。手に竹製の楽器を持って踊るのだ。今日は紙筒で練習した。和太鼓やっている人間にはぴったりのフラダンスだった。)

 
 

田舎劇団誕生か

12 6月

「さわらび会」は踊りの実験の場
  猪野瀬「さわらび会(食生活改善推進員)」は、私にとっては、郷土芸能や余興を実験する場だ。家内も所属しているこの「さわらび会」は、奉仕的に食生活改善の推進の取り組んでいる。

「達者でナ」の練習をする猪野瀬「さわらび会」のみなさん。手塩にかけて育てた馬が博労の仲介で町の人に買われていく寸劇。馬の演技も見もの。

  また、婦人会組織のなくなった今、貴重な女性組織としても機能している。先々週の日曜日に行われた「大師山自然観察会」では、参加者に対して、山頂で「豚汁」を作ってもてなしている。

 一方、6月24日(日)に行われる猪野瀬地区の敬老会では、余興を披露することになっている。私の考えだが、郷土芸能は余興になるが、余興は郷土芸能になるとは限らないと思っている。

 私は、越中八尾の「おわら踊り」のような優雅な踊りを作りたいと予てから考えていた。そして、数年前、「さわらび会」が新年の余興として何かを発表しなければならないと家内から聞いたので、チャンスとばかりに自分の創作した「勝山よいとこ」を彼女たちに発表してもらうようお願いした。

  この歌は、制作に当たって実際に八尾まで出かけて研究し、創作したものだ。これを、食生活改善推進員の「さわらび会」の皆さんに初めて踊ってもらおうとしたのだ。しかも、この踊りは見せる(魅せる)要素の強い踊りとして振り付けしたので、覚えるのも一苦労だったようだ。

  しかし、実際に新年会の余興として発表すると大好評だったようだ。衣装は、越中八尾の小原踊りを手本としたが踊りと歌はオリジナルのものだ。その後、勝山市内では、郷土芸能としていろんなグループがあちこちで踊って下さっている。ありがたいことだ。

猪野瀬「さわらび会」のみなさんのお陰で勝山に広がり始めた新民謡『勝山よいとこ』。

  先週も、勝山市の退職公務員連盟の皆さんが福井まで行ってこの踊りを踊って下さったそうだ。そして、参加した方が「大好評だった」と電話で教えて下さった。

  このグループが、今度は、敬老会で三橋美智也の「達者でナ」の歌をバックに寸劇を披露することになった。というよりも、家内が推薦したのだ。十年余り前に、市内で何度も披露し人気を得ているネタだ。これも福井市まで出かけて披露している楽しい余興だ。

 市内で敬老会に参加する皆さんは77歳以上なので誰もが馬で田んぼを耕したことを知っているので、たぶん懐かしがって下さると思う。私も、子ども時代、馬の餌(ごと)を作るのが割り当て仕事だった。

 今日は第一回目の練習日。猪野瀬公民館で先ず立ち稽古。その後、私と家内が作った馬を使っての練習。「さわらび会」の会員達は、「面白いのう」と口々に言うほど楽しそうだった。やる者が楽しくなければ見ている者も楽しくないだろう。

  踊りや劇は、年配者の健康維持には、食生活改善と共に大いに役立つと私は思う。そんなわけで、私は素人ながら踊りの普及に努めている。民謡、フラダンス、リズムダンス、……何でもいいのだ。「さわらび会」の皆さんと共に、今後も活動したい。

(日記 午前9時より「さわらび会」の余興の指導。昼前後は、区長としての雑務。午後2時から家庭菜園で、様々な作業。すくすく育つ「きゅうり」、「おくら」、「ゴーヤ」、「トウモロコシ」、「カボチャ」、「えんどう」、「じゃがいも」、「各種の豆類」……。家庭菜園万歳。)

 
 

「結」の心

11 6月

集団作業は楽し
  数日前に、「里芋の草取りと小ずいき切り(余分な茎を切って一本立ちにする)に出てもらえんか」と「農事組合法人かたせ」の理事長のN三から電話がかかってきた。月曜日に作業ができる者と言えば、我々「退職組」と60歳から70歳ぐらいまでの母ちゃん(ばあちゃん)達だ。

里芋の草取り。かなり生えていたが、仲間の力によって短時間で終わった。。

  午前7時に法人の里芋畑に集合。里芋を植えたマルチの穴からかなり大きな草が顔を出しているのだ。各馬一斉にゲートインではないが、一列に並んで作業をするのだ。

  その間、手は忙しいが頭は暇だ。世間話や野菜作りについてわいわい言いながらの作業だ。集団で作業をすることはとても楽しい。普段滅多に話をしたことのない人とも話すことができる。

  昔も、共同作業はあった。「結」と書き、私の村では“い”といったが、他地区では“ゆい”と言っている場合が多かった。一人で田んぼの中へ入っての作業は、退屈で能率も上がらないし、楽しくもない。

  そこで、お互いが日数を決めて共同で作業をするのだ。早朝から作業をするので途中でお腹がすく。そんなとき、その日、作業が行われる家からは、黄な粉のおにぎりや漬け物や蕗の煮物などが出たのだ。それらを畦に腰をかけて雑談をしながら食べるのはとても美味しい。

  私達が子供の頃大人達はこうして共同で作業を行っていたのだ。私達子どもも、除草機を回したりするときなどに、この「結」を行ったものだ。友達と一緒に作業をすることで、単調な作業も飽きずにやることができた。

作業を終えて菓子を食べながらの楽しい語らい。普段話さない人との語らいに感謝。

  今日の里芋の草取りなども、同じような雰囲気だ。作業をしている人達の年齢も私の前後なので、皆「結」の経験者だ。作業を終えた後、お菓子を食べながらしばし雑談を楽しんだ。

  今の若い人達はこうした経験がないだろう。集団で作業をすることの楽しさを味わったこともないだろう。今は、会社組織にして集団でこうして共同作業をしているがこうした手段作業も長くは続かないだろう。

  近い将来は、この法人の維持さえ危ぶまれる。誰かに「丸投げ」する時期が近い。この法人ができるまでは、村の何人かはそのような状況であった。なんとしても、この法人を維持しなければならない。

  「疲れる作業は大勢で短時間でやる」というのが、法人の理事長の考え方だ。今日も、作業は午前7時から2時間で終わった。腰が痛くなる前に作業は終わった。田植えや稲刈りは一日中作業があるが、それ以外の作業は大勢で短時間でやることが多い。

  身体に無理がかかっては長続きしないからだ。だから、私も安心して作業に出ることができる。なんとしてでも、この「農事組合法人かたせ」を維持していかなければならないと思う。

買ったトマト苗の脇芽をポットに入れて、新たな苗を作る。花が咲くまで大きめのポットで家内が育てる。

(日記 午前7時より二時間、「農事組合法人かたせ」の里芋の草取りと小ずいき切り。その後、帰宅して木曜日発行の「かたせ瓦版」作り。第2週はA4の裏表版、第4週はA3の裏表版(A4で4ページ)を発行することにしている。今日はA4版なので簡単にできた。毎回、何か一つは家族で話し合うことのできる話題や写真を掲載したいと思っている。家内はトマト、キュウリ、オクラ、アマ売り、黒瓜の苗作り。)