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『マンガで学ぶプログラミング』出版!

09 1月

1年がかりで描いた漫画
 一昨年から約一年をかけて描いた『マンガで学ぶプログラミング』をようやく自費出版することができた。嬉しい限りである。

 かつて私は、縁があって知人が開いているプログラミング教室に建物を貸すことになった。そこで、子ども達の様子を見ていると、プログラミング学習に於いては、初期の段階がかなり大変だということが分かった。

待望の漫画本完成

 そこで、60数年前に漫画家志望だった私は、プログラミングの基礎の基礎を漫画にできないかと考えた。プログラミングは、コンピュータ相手であるので、コンピュータが理解できる言葉を使わなければならない。

 ところが、私がお手伝いしたプログラミング教室の子ども達は、昔の人なら誰もが学んだBASIC言語である「イチゴジャムBASIC」を使っているのだ。

 また、中でも優れた能力を持つ中学生が、小学校低学年からこの「イチゴジャムBASIC」でプログラミングを始めたという。彼は、今やいろんな言語を使い、かなり自由にプログラミングができる能力を持っている。

 そこで、「イチゴジャムBASIC]によるプログラミングの入門編としてこの漫画を描き始めたということである。私自身がプログラミングを理解しているわけではなかったので、かなり苦労を強いられた。数々の参考書などを買い求め、勉強しながらの作業となった。

 とにかく、毎日一コマでも描き続ければ前へ進むだろうと信じて描いているうちにそれなりの量になったので、一冊の漫画本として出版することになったというわけである。

一部内容見本

 幸い福井県には、Ichigojamの開発者・福野泰介氏がおられ、私の漫画本を見て下さり、監修をしてくださることになった。正に百人力である。そして、福野氏の後押しもあり、この度、漫画本を出版することになったという次第である。

 小学生から、高齢者、プログラミングを指導して下さる小学校の先生方にも見ていただければ幸いである。そして、プログラミングを楽しんでいただければ幸いである。

漫画本ご希望の場合…… ① nh_yama@yahoo.co.jp

            ② 〒911-0811 福井県勝山市片瀬町2-314 山 範男

             問い合わせ ☎0779-87-2306(山 範男)  

もし希望されるならば……
郵送方法(送金については漫画本に同封)

 

花それぞれ

23 4月

花の命は短いと言うけれど
 我が家の小さな庭にも季節季節にいろんな花が咲く。赤・白・ピンクのしだれ梅、桜、水洗、ハナミズキ、菜の花、チューリップ、ボタン、シンビジウムなど様々だ。

 得も、花の咲いている期間はとても短い。それだけに、値打ちがあるとも言えるのかも知れないが。しかし、そんな中でシンビジウムだけは全く別物だと思っている。

玄関で来客を楽しませてくれるシンビジウム

 三月初めに咲き始めた花が、ずっとそのまま枯れずに今も咲き続けている。切り花にしても同様だ。他の花なら1週間か10日ほどで花が散ったり、しおれたりするのに、それらの花に比べると開花期間は非常に長い。

 思わずご苦労さんと言いたくなるくらいだ。家の居間で十分楽しんだ後は、玄関に置いて、来客の皆さんを和ませてくれている。思わず感謝したい花だ。早く休ませてあげたい。 

 
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二刀流とオンリーワン

14 4月

東大入学式スピーチに「我が意を得たり」
 ネット記事を見ていたら、『東大入学式のスピーチがSNSで絶賛の嵐』と逢ったので読んでみた。そして、私が常に考えていることと同じだと思ったことと、エンジェルスの大谷君のことを思い出した。

 このスピーチには次のように話されたという。
「一つの分野で世界のナンバーワンになることはとても難しい。ですが、いくつかの重要な分野の経験やスキルを、自分だけにユニークな組み合わせとして持っていて、それらを掛け算して問題解決に使えるのは自分だけという“オンリーワン”には、なることができます」

 この記事を読んで常付け考えていることを思い出した。大谷選手は、投手としては一流だが、同程度の大リーガーは他にもいるだろうし、バッターとしても同様だろう。しかし、それらを一人の人間がなし得るということはプロの世界ではほとんど不可能だった。それを完全に為しているのだから、もうこれは前代未聞の完全な“オンリーワン”だと言える。

 そして両方とも一流だから、それらを掛け合わせれば超一流、または超超一流で,彼の場合は文句なしの「ナンバーワン」だろう。そして人間的にも好感を持てるので、世界中から愛されるのも分かる。私も一ファンで、彼の活躍をよくテレビで見る。

 さて、私たち凡人も、掛け合わせれば“オンリーワン”にはなれるかも知れない。私レベルの漫画を描く人間は世間には数え切れないくらいたくさんいるだろう。私程度の数学教員もそうだろう(自分ではまあまあだと思っていたが)。

 ところが、漫画を描く数学教員となると、ぐっと珍しくなるでしょう。しかも、80歳となると希少価値があるかも知れない、そう思っている。そこで、数学の漫画を描いたり、プログラミングの漫画を描くことで少しでも世間の役に立てないかなあと思ってパソコンに向かっている。 

 こう考えると、二つ、三つあるいは四つ、五つ掛け合わせれば,だれでも“オンリーワン”になれるのではなかろうか。自信を持って頑張っていただきたいと思う。

 
 

少子化について

13 4月

異次元の少子化対策
 年々人口下減っていく。東京だけが増えていくと言うと、あたかも東京では出生率が高いのかと錯覚を起こす。実際には人口移動で若者達が東京へ向かうだけのことだろう。

 地方で育てて、東京で働く。これでは地方は大変だ。高齢者ばかりが増えていくことになる。とにかく、日本の人口は毎年ちょうど福井県の人口に匹敵する75万人が減っていくという。

 「少子化は国難」とあおり、「異次元の少子化対策」と頑張りを見せるが、少子化の原因は単純ではない。20年ほど前から、少子化対策に対する疑問を持っていた。

 それは、少子化の原因を本気で考えず、場当たり的に取り組んできたように思われるからだ。その原因たるや数え切れないほどある。もっといえば、国や地域のやることなすことの全てが少子化に繫がっているように思われる。

 「風が吹けば桶屋が儲かる」式に、ありとあらゆるものが少子化の原因になっていると言っても過言ではない。一例を挙げてみよう。

 達エバ車だ。車は日々の生活には欠かせない便利のものであるが、この車だって考えようによっては、少子化に繫がっていると言えなくもない。

 若者達は、この車に収入のどれくらいをあてているであろうか?立派な車を乗り回して金銭的余裕があるあろうか。スマホ、ファッション等々、出費は車ばかりではない。

 車が鉄道をどれくらい廃線に追いやっているだろうか?廃線により地域が消滅の危機にさらされている。車だけでは高校生までの子供や高齢者には住みにくい環境だ。

 車社会になり日々の生活の中でコミュニケーションがどれくらい損なわれているだろうか?仕事などで夫々が同じ方向に向かうにしてもそれぞれが孤立している。

 車社会になり多くの地域では広域で働くことになり、日々の自由時間が少なく、地域ではほとんどの若者の団体が消滅してしまった。当然、それらが担っていて地域での活動がなくなってしまった。必然的に男女の出会いも少なくなってしまった。

 これがあらゆるものに対して言えるのだ。時代の変化と言ってしまえばそれまでだが、あらゆるものが少子化に繫がっていると私は思う。少子化対策に対して何が一番効果的かをもっともっと知恵を集めて考えてほしいし、考えてみたいものだ。

 
 

再びフェンウエイ球場

12 4月

レッドソックス吉田選手の本拠地
 今から三十数年前だろうか、教育視察でヨーロッパからアメリカを回る教育視察団の一員として海外へ行く機会があった。そしてボストンで、大リーグの野球を観戦する機会があった。

 試合を見たその球場こそ、今年福井県出身の吉田選手が所属することになったボストンレッドソックスの本拠地だ。アメリカの自由さを表しているかのようないびつな形の球場だ。

ボストンレッドソックスの本拠地『フェンウエイ球場』

 本来ならこのような条件の悪い場所には球場を作らないのではないかと思われるような場所だ。現存する大リーグの中では最も古く、収容人数も少ないために、何度も新球場建設案が出たそうだが、その都度ファンの反対に遭って今もその特徴ある姿を留めているそうだ。

 何とか、公平さを保とうと本塁からレフトまでの距離の短さをカバーするために、大きなフェンスが作られている。ホームランが出にくくしているが、本来ならアウトになる外野フライはフェンスに当たってヒットになるなど
他の球場とは異なるゲーム展開となりそうだ。

 始めてこの球場を見たとき、外野のフェンスには驚いたがもう一つ驚いたことがある。それは、試合開始直後は、グラウンド近くの席が空いていたが、試合が始まった直後には、皆一斉に空いた席目指して移動したことだ。

 私の席はと言うと、大きな柱があり、普段は柱の右側の内野席を見ているのだが、打球が飛んだ瞬間に柱の左側に目を移すというなんとも不便な席だった。しかし、他の観客のように勝手に動いてもよいかどうかと迷ったものだった。

 ボストンレッドソックスに所属した日本人選手は、松坂大輔、岡島秀樹、 上原浩治 、斎藤隆、田沢純一、 大家友和の各選手で、ドジャースで大活躍した野茂英雄選手も1年だけこのチームに所属している。

 果たして、吉田選手がそのような活躍をするのか、楽しみである。グリーンモンスターの前でのレフトの守備、そして、バッターとしてどのような成績を残すのだろうか、大谷選手らと共にその活躍を期待したい。この頃、大リーグをテレビで見る方が多くなってしまった。WBC以来、日本のプロ野球がなんとなく小さく見えてしまうのは私だけだろうか。

 福井に住む二人の孫の野球観戦と共に、今年も、野球観戦を楽しみに生活したいと思う。

 
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つくるということ

11 4月

作る・創る・造る
 “つくる”とは楽しい作業だ。それまでになかったものを形にするからだ。他人から見れば平凡に見えるものでも、つくった本人にとって新しいものであれば満足感に浸ることはできるというものだ。

 “モノ”のない時代に育った私は、“無ければつくる”という育ち方をしてきたように思う。最近『好奇高齢者』なる言葉を使う人がおられるが、私もその一人だと自認している。

 “つくる”といってもこの言葉の持つ意味は広い。
 ・創る(歌を創る、文章を書く、漫画を描く、紙芝居をつくるなどの創作活動)
 ・造る(日曜大工で造る様々なもの。今年も組み立て式雪囲いを考えている。これまでは車庫の中に部屋を造った   
  り旧宅の仏壇跡に床の間を造ったりした)
 ・作る(家庭菜園で野菜を作る、特に生姜の栽培を試行錯誤している)
などあり、夫々が私の生き甲斐になっている。
 
 ここしばらく、音楽活動にご無沙汰しているので無性に歌を作りたい。それに、自分で楽器を弾いたりもしたい。そんなわけでのんびりとテレビドラマを見ている時間が無い。朝ドラと大河ドラマ以外は、何かをしながらテレビを“”聴く“と言う感じだ。

 当然、日曜大工(だいく)場にも,聴くための小型テレビを置いている。つくりたいことはまだまだあるが、時間をつくれないでいる今日この頃である。したいこととせざるを得ないことが入り交じって毎日を過ごしている。  
 

 

歌の持つ力

10 4月

繰り返しが許される
 よほどでない限り、同じ小説を何度も読んだり、同じ映像を何度も見たり、同じ講演を何度も聞いたり、同じ落語を何度も聞くことになったら、耐えられないだろう。飽きてしまってうんざりするだろう。

 ところがどうしたことか歌に関しては、同じ歌を毎日聞いていても耐えられるどころか、聞きたくなることもある。これは歌が単なるメッセージだけを伝えるのではなく、メロディーの美しさ、歌唱の素晴らしさなどいろんな要素があるからではなかろうか。

 私はこれを歌の力と呼んでいる。想いを歌で伝えることは可能であり、聞いた者がその歌を覚えようとしたり、自ら歌うことだってあるのだ。素晴らしい講演を聴いたからと言って、自分でそのように話してみたくは成らないだろう。しかし、歌は違う。

 逆に言えば、歌で想いを伝えることはできるのだ。何度も繰り返し聞かれることがあるのだ。私のような凡人の作った民謡で毎年盆踊りをしてもそれが通ってしまうのだ。飽きられはしないのだから不思議だ。

 戦時中の軍歌なども、そのような効果があって戦意高揚に役立ったのであろう。平和のために、人が平和でいられるように、何度聞いても心を打たれる歌を今の時代こそ作ってほしいものだ。

新民謡『勝山よいとこ』(練習時にも本番にも何度聞いたことでしょうか。作ってよかった思う。)
新民謡『勝山ほがらか音頭』(踊りの振り付けと共にYOUTUBEにアップ)
 
 

三無主義

09 4月

今も昔も変わらない
 数十年前の高校の新聞に「三無主義」について書かれた記事があったことを思い出す。「無関心」、「無気力」、「無責任」の三つだろう。

 当時の高校生達が、自分たち仲間の生き方を反省し、自戒の念を込めて書いた記事だ。子の記事が古くなっているとは思われない。今も同じではなかろうかと思えてくる。

 善し悪しは別にして、以前の若者は少なくとも今よりは政治に関心があったように思う。今は、どうだろうか?大人から与えられたゲームやスマホでその多くの時間を費やしているように思われる。

 そして、大人よりも、もっと古い考えを持っている部分もあるように思える。損得を抜きにして行動するも者にそんなに巡り会えない。「さすがは若者だ」と言える30代未満の者にはそんなに巡り会えない。

 時間的な余裕も、精神的な余裕もないのだろうか。自分のことで精一杯なのだろうか?こんな若者が多いことを若しかしたら権力を持っている人達は扱いやすいかも知れない。選挙当日、雨が降ると有利になる党もあるぐらいの時代だ。

 若者達にこそ、自分の将来のことを考えて、時代に、政治に関心を持ってもらいたいと、この頃、特に思うようになった。

 そういえば、「最近の若い者は……」と嘆くが、実は紀元前2000年頃のヒッタイト国(今のトルコあたり)の粘土板で作られた書簡にも「最近の若い者は……」と同じことが書かれていたという。

 
 

親の願うように

08 4月

見ています あなたの姿 子や孫が
 我が子が大きくなり子供(私にとっては孫ですが)ができるようになるとつくづく思うことがある。それは、我が子達は親の思うようには育たないが、親のするとおりにすると言うこと。

 子供達の生活を見ていると、時々、あれっと思うことがある。それは自分たちがしてきたようなことをやっている場合があるからだ。

 それは、目に見える形ばかりではなく、考え方や物事に対する対処の仕方や考え方にもときどき表れる場合がある。子供達がこうなったらいいなどと思うのは親の欲望かもしれない。子供達はそれなりに一生懸命生きているのであり、時々私たち親の生き方の一部を引き継いでいるんだなあと家内と話し合うことがある。

 そんなことをあまり意識せず、子育てに対しては「見ています あなたの姿 子や孫が」の標語を思い立った。これは、親子の関係ばかりでなく、地域の大人達の姿を地域の子供達が見ているということだろう。

 私たちは、子供を育てるというよりも、自分自身を育てることが,間接的ではあるが次世代に繫がっていくのだなあとこの頃よく思う。

 一方、行政はどうだろうか?自分たちの権限や権力を維持するために、国民の暮らしを置き去りにしてはいないか、最近、頭を抱え込むことが多い。これでは次世代はよくならないのではないか、心配である。

 
 

『神山まるごと高専』開校

07 4月

消滅可能性都市から日本のシリコンバレーへ 
 徳島県神山町、人口約5,000人、勝山市で言えば北部3町(荒土・北郷・鹿谷の人口5,283人令和3年4月1日)より小さなまちだ。おそらくその道の人しか知らない町だろう。

 令和5年4月2日、四国の山間の町に私立『神山まるごと高等専門学校』。木の香りが漂う真新しい円形講堂には、北は北海道から南は沖縄まで、全国から集まった44人の若者が集まってきた。

 その学校は、昨年8月に設置認可を受けたばかりの新設校。しかも、「デザイン・エンジニアリング学科」だけの単科高専(高等専門学校)。で、ソフトウェアやAI(人工知能)などの情報工学をベースに、デザインや起業家精神について学ぶ学校だ。しかも、寄付金によって授業料はなしだという。

 目指す学生像は「モノをつくる力で、コトを起こす人」。今の時代、新しい製品やサービスを生み出すには、『ITスキル+デザインの力+起業家精神』が必要だという。
 社会を変えるようなプロジェクトを立ち上げるには、技術、デザイン、起業家精神──の3つが不可欠だということだ。

 卒業生の進路は、想定する卒業生の進路は、起業40%、就職30%、大学進学30%だという。

 学習については、4年生、5年生と学年が上がるにつれて授業の余白は増えていく。その余白では、企業との共同研究や卒業研究、学生によってはインターンや起業などに取り組むことになる。

 5年間、大学受験の影響を受けることなく専門的な知識を深めることができるという高専の良さと起業家教育を組み合わせた学校──。それが神山まるごと高専だという。

 倍率9倍。何の実績もない新設校にもかかわらず、全国から399人の若者が受験したのは、「テクノロジー×デザイン×起業家精神」というコンセプトが心に響いたからだろう。

福野泰介氏フェイスブックより
学費の無償化に協力した企業群。一流の企業が名を連ねている。(福野泰介氏フェイスブックより)

 この学校については、ずいぶん前から関心を持ち、メルマガを定期的に受信していた。人間やる気になれば、ゼロからでも学校をつくることができるのだ。しかも、倍率9倍の人気校だ。スポンサーもすごい、過疎の町が日本のシリコンバレーになるのだろうか?

 どこかのまちのように、高校の活性化のために再編した市内唯一の中学校をグラウンドの中に作るようなおかしなことはしないだろう。人のやる気がこうも大きな違いを生むのか。

 
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