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子育てと野菜作り

19 6月

多い共通部分
  昨日は、晴れていた。今日から雨になると分かっていたので、先日全部のニンニクを収穫した。今年は、自分としてはたくさんのニンニクを栽培した。種は、3種類。昨年秋に、種専門店の苗、ホームセンターの苗、昨年収穫した苗の3種類を植えた。

  収穫してみると、甲乙付けがたかった。全ての作物がそうだが、どうすると最も多くの収穫が望めるのかが分かっていない。いろんな人に聞くといろいろ考え方があるのだ。

  肥料にしてもそうだ。化成肥料、鶏糞や牛糞堆肥、燻炭、籾殻、米糠、木灰……などいろいろある。また、同じ堆肥を作物に与えるにしても、そのタイミングというものがあるようだ。

  また、野菜作りで困る病気や害虫対策も、いろいろあるようだ。農薬に頼るのは簡単だが、健康のことを考えると、農薬はなるべく少ない方がよい。しかし、農薬を減らしたために作物が病気や害虫にやられてしまっても困る。

トマトとニラの混植。互いに助け合うという。

  今年は、ネギやニラの力によって作物の病気などを防ごうとしていろいろ試している。ナス科のトマト、ナス、ジャガイモなどはニラと一緒に植えると病気になりにくいということで、いっしょに植えた。

  また、瓜科にはネギがよいということでキュウリはネギと一緒に植えたりした。1年を終えてみなければ成果は分からないが、とにかく、実験を開始した。

  仲間の力によって、お互いがよりよく成長していくのだ。人間にとっても、同じようなことが言えるのではなかろうか。安易に農薬に頼るんではなく、それぞれの持つ個性によってお互いを補完するのだ。人も同じではなかろうか。

  また、キュウリのうどんこ病には、スギナの煮汁を水でのばしてまくとよいというので、家内はスプレーで散布している。いつもなら、今頃はうどんこ病でキュウリの葉の一部が真っ白になるところだが、今年はまだ発病していない。効果があるのだろうか。

  作物は水を必要としているが、その与え方にも木を配らなければならない。人間に我慢が必要なように、時には作物も我慢させることが必要だそうだ。水を我慢させることによって、根の発達を促すこともあるそうだ。

  いろんなことを考えると、作物を育てることと、人を育てることに多くの共通点があるようだ。特に、作物で立派な根を育てる必要があるように人間も人としての基本的な部分をしっかり育てておかなければならないように思う。

  しかし、現実には、作物を温室で育てるように温室育ち的な人間が多くなっているようだ。私達は、今一度、雑草の強さに学ばなければならない。自ら生きる強さを学ぶ必要だある。

  「育てる」という行為の中で最も大切なことは、人であれ、植物であ、それぞれが本来持っている潜在能力を発揮できる環境を作ることではなかろうか。

昨日穫したニンニク。食べきれないだろう。希望者に差し上げるつもりだ。素人にしては上出来だった。

(日記 午前中、今度の日曜日に行われる「敬老会」の余興を指導した。食生活会全員が行うのだ。午後は、ニンニクを束にして車庫の天井に吊した。自分としては立派なニンニクが収穫できたと思っている。夜は、秋の祭りに小中学校の女子が行う「浦安の舞」について関係者と話し合った。)

 
2 Comments

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  1. 寺田幸彦

    2012年6月20日 at 7:12 PM

    立派なニンニクですね。
    また読んでいて野菜作りの奥の深さを感じました。
    「教育(education)」=「引き出す(educe)」、教育とは子どもの持つ潜在能力を引き出すことなのですね。

    上丹生ではチューリップが終わった畑が、今は”さつま芋”畑になっています。
    例年ですと6月に球根を起こして、11月に球根を植えつけるまで使用していなかった畑でさつま芋(紅あずま)を栽培しています。
    一部チューリップ同様にオーナーさんも募集しました。
    26組のオーナー区画と、会の区画を合わせて650本の苗を植えました。(チューリップ畑の半分弱)

    山さんも上丹生に来られた時にご覧になられたと思いますが、鹿や猪、猿やハクビシン等の獣害に苦労しながら、皆さん檻の中で作業をされています。

    今回のさつま芋も、獣害を考えると秋にどれだけ収穫できるか心配です。
    また農業に一番大切な土もあまり肥えていません。
    農業は土作りから・・・と言いますが、基本ができていない状況も重なって収穫量は読めません。

    今後、上丹生では耕作放棄地が増えると予想されます。
    同時に、会のメンバーや村を見渡した時、野菜作りの上手な方も大勢おられます。
    今年はさつま芋ですが、上丹生の土地にあった特産品の研究もしたいと思っています。
    昔から上丹生は”ごぼう”が有名でしたが、肉体的にしんどい事からも今は作られる方は殆どおられません。
    耕作放棄地と農業の達人という村の資源を活かして、交流や会の自主財源にもつながればと思っています。

    一人でコツコツやる農業は、周りに気を使う必要も無くて良いかも知れませんが、大勢でやる農業も別の楽しみが有ったり、一人ではきつい作業でも継続できそうに思います。
    そして、村の共同の畑で皆で協働して稼いだ資金を、村を良くする為に活用できたら良いなあと思っています。

     
  2. Norio Yama

    2012年6月21日 at 6:16 PM

     私は現役(高校教員)時代から、「にんにく」、「ショウガ」、「朝鮮人参」の三つに興味を持っていました。いずれも健康に良いと考えているからです。
     そして今、「ニンニク」と「ショウガ」は作り続けています。ニンニクは作り始めて3年目ですが、ショウガは地元の特産ですので、少しずつですが、ずっと作っています。少し多めに作り始めたのは昨年からです。
     私は、基本的には、子ども、友人、親戚などに配るために作っていますが、商品レベルの物を作れないかとは思っています。ショウガやニンニク,里芋なら、いくらでも差し上げますよ。立派ではありませんが。
     確かに、人も野菜もその潜在能力を引き出すことを考えなければならないと思います。
     トマトは、成長を阻害する物を除外すると1本の樹(?)で2万個近くまで実を作ることができるんですね。水耕栽培ですが。根にストレスを与えないようにするためですが。
      このように考えると、土で野菜を育てるにしても、野菜の気持にならなければならないですね。私は、余りにも野菜の気持を理解していないように感じています。
     サツマイモも楽しい作物ですね。収穫も、焼き芋も、スイーツ作りも。おまけに、連作障害が少ない作物ですので何度も畑を使えますから。
     連作障害よりも、獣害の方が心配でしょうね。私の村でも電気柵を設けています。オーナー制を取り入れるなんて素晴らしいですね。いつ川、私の村でもやってみたいですね。
     私も、土作りは大事だということは分かっていますが、基本が分かっていません。我流で、やっています。
     昨年は、籾殻燻炭を作りました。今年はもっと量を増やしたいと思っています。それと、隣の市の牧場から「牛糞堆肥」を軽トラックいっぱい買っています。軽トラいっぱいで地元だと1000円ぐらいだそうですが、私は地元ではないので3000円で買いました。(昨年は1500円でした)。これは、1年で使い切れないほどたくさんあります。
     これを家庭菜園で使うことによって土を良くしようとしていますが、効果があるのかどうか分かりません。農協で雑誌「家の光」と「やさい畑」を買っています。素人には教科書のようです。私も家庭菜園とは別に法人から、3畝借りていますが、ここの作業ではいろんな人がいて野菜作りを教えていただいています。話すことも楽しいですね。
      「ゴボウ」は健康にとてもよいそうですよ。私は2月に1回、済生会病院へ通っていますが、ここで「ゴボウ」という本を買いました。
     自分が考えているよりも、はるかに健康によいそうです。特に、ゴボウの表面を包丁などで削いでしまうのはもったいないそうです。
     健康野菜の4番目に「ごぼう」をあげてもいいくらいです。栽培が大変だというのは惜しいですね。
     「耕作放棄地と農業の達人という村の資源を活かして、交流や会の自主財源にもつながればと思っています。」とありましたが、同感です。頑張って下さい。

     「一人でコツコツやる農業は、周りに気を使う必要も無くて良いかも知れませんが、大勢でやる農業も別の楽しみが有ったり、一人ではきつい作業でも継続できそうに思います。そして、村の共同の畑で皆で協働して稼いだ資金を、村を良くする為に活用できたら良いなあと思っています。」も同感です。
     私も、退職してこのことを実感しました。皆さんと仲良くするためには、“過去を生きない”で“今を生きると”ということを頭に置いています。