多い共通部分
昨日は、晴れていた。今日から雨になると分かっていたので、先日全部のニンニクを収穫した。今年は、自分としてはたくさんのニンニクを栽培した。種は、3種類。昨年秋に、種専門店の苗、ホームセンターの苗、昨年収穫した苗の3種類を植えた。
収穫してみると、甲乙付けがたかった。全ての作物がそうだが、どうすると最も多くの収穫が望めるのかが分かっていない。いろんな人に聞くといろいろ考え方があるのだ。
肥料にしてもそうだ。化成肥料、鶏糞や牛糞堆肥、燻炭、籾殻、米糠、木灰……などいろいろある。また、同じ堆肥を作物に与えるにしても、そのタイミングというものがあるようだ。
また、野菜作りで困る病気や害虫対策も、いろいろあるようだ。農薬に頼るのは簡単だが、健康のことを考えると、農薬はなるべく少ない方がよい。しかし、農薬を減らしたために作物が病気や害虫にやられてしまっても困る。
今年は、ネギやニラの力によって作物の病気などを防ごうとしていろいろ試している。ナス科のトマト、ナス、ジャガイモなどはニラと一緒に植えると病気になりにくいということで、いっしょに植えた。
また、瓜科にはネギがよいということでキュウリはネギと一緒に植えたりした。1年を終えてみなければ成果は分からないが、とにかく、実験を開始した。
仲間の力によって、お互いがよりよく成長していくのだ。人間にとっても、同じようなことが言えるのではなかろうか。安易に農薬に頼るんではなく、それぞれの持つ個性によってお互いを補完するのだ。人も同じではなかろうか。
また、キュウリのうどんこ病には、スギナの煮汁を水でのばしてまくとよいというので、家内はスプレーで散布している。いつもなら、今頃はうどんこ病でキュウリの葉の一部が真っ白になるところだが、今年はまだ発病していない。効果があるのだろうか。
作物は水を必要としているが、その与え方にも木を配らなければならない。人間に我慢が必要なように、時には作物も我慢させることが必要だそうだ。水を我慢させることによって、根の発達を促すこともあるそうだ。
いろんなことを考えると、作物を育てることと、人を育てることに多くの共通点があるようだ。特に、作物で立派な根を育てる必要があるように人間も人としての基本的な部分をしっかり育てておかなければならないように思う。
しかし、現実には、作物を温室で育てるように温室育ち的な人間が多くなっているようだ。私達は、今一度、雑草の強さに学ばなければならない。自ら生きる強さを学ぶ必要だある。
「育てる」という行為の中で最も大切なことは、人であれ、植物であ、それぞれが本来持っている潜在能力を発揮できる環境を作ることではなかろうか。
(日記 午前中、今度の日曜日に行われる「敬老会」の余興を指導した。食生活会全員が行うのだ。午後は、ニンニクを束にして車庫の天井に吊した。自分としては立派なニンニクが収穫できたと思っている。夜は、秋の祭りに小中学校の女子が行う「浦安の舞」について関係者と話し合った。)