地球は動く火の玉
長い年月で見れば、地球は大きな動きの中にある。かつては、すべての大陸が一つの大きな大陸であった。それが大陸の移動によって各大陸に分かれたのだ。そして、その動きは今でも続いている。
※パンゲア大陸 : 約2億5000万年前の地表は、1つの超大陸と1つの超大洋だけであったと考えられている。1つの超大陸とは現在の6大陸であるユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸が1つに繋がった巨大な大陸であったと考えられることから、これらを「パンゲア大陸(Pangea)」と呼んだ。
ハワイは1年に何センチかは日本に近づいているのだ。そして、日本海溝で日本列島の下に潜り込もうとしている。そこで蓄えられた地球の歪み(エネルギー)が地震となって解き放たれるのだ。この動きは、今後もずっと続くのだろう。
そうなると、今後も大地震は免れない。津波も避けられないことになる。今後は、都市計画も、エネルギー問題も、住宅建設なども、すべてこうした前提で進めなければならないのだろう。
明治29年にも岩手県釜石町の東方沖200kmを震源としてマグニチュード8以上の巨大地震が発生し、この地殻変動によって引き起こされた大津波は、観測史上最高の海抜38mの高さまで押し寄せたといわれている。
それにもかかわらず、地震学者や国は満足な対策を打ち出せずに、今回の東日本大震災では多くの犠牲を払うことになってしまった。その上、こうした地域に、「安全だ」とのお墨付きを与えて原発を多数作ったのだ。
素朴に考えても、私たちは、火の玉の上を動く大地の上で生活しているのだということをもう一度認識する必要がある。科学がいくら発達しても、自然を制御することはできないのだから。
科学万能のように思うが、「この世の中で“絶対”ということはありえない」ということを肝に銘じて復興計画を立ててもらいたいと思う。犠牲になられた多くの方々の無念を思うとき、「想定外」などという言葉では済まされないのだ。
「私たちは、火の玉の上を絶えず動く大陸の上で生活している」のだということを忘れてはならない。特に、東日本のように危険な地域で「安全だ」との企業家、一部の政治家、御用学者の言葉を信じて何基もの原発を作ったことの責任を誰が負うのだろうか。
今後、数十年、あるいはそれ以上の期間住めなくなった人たちの人生は今後どうなるのだろうか。本県においても他人事ではない。大震災のニュースに接するたびに、怒りがこみ上げてくる。
(日記 午前中、孫の勉強相手と紙芝居作り。パソコンの画面を見て絵を描いているので目が疲れた。午後も作業を継続。途中でやめて読書。孫たちは母親の実家へ行った。孫との勉強で思うが、1年生には日本語は難しい。ついたち・ふつか・みっか・よっか・いつか・むいか・なのか・ようか・ここのか・とおか、そして、はつか。漢字で書くと簡単なのに、読むのは本当に難しい。子どもが、八日をはつかと読むのも無理はない。)