RSS
 

Archive for 11月, 2012

映画を作ってみたい

30 11月

『旅の贈りもの~明日へ』を観て
  温泉の帰路、福井へ寄り、映画を観ることにした。いくつかあったが、その中から県内でロケした前川清、酒井和歌子、山田優主演の『旅の贈りもの~明日へ』を観た。

  主人公の高校時代と退職した現代をだぶらせながらストーリーが進行していくのだ。かなり偶然性の多い筋書きだったが、それでも十分楽しむことが出来た。

  この映画を観ながら考えたことは3つ。1つは、旅をすればそこから日常生活では得られない何かをつかむことが出来るのではと思ったことだ。それが「旅の贈り物」だと思う。

  2つ目は、人は誰でも、いろんなドラマを持っている。その生い立ちは、十分ドラマになるほどだと思う。特に、戦前生まれの人は、敗戦の貧しい時期から、復興し、物質的に豊かになっていく現代までを生きてきているので、それぞれの時期にいろんなことを経験しているのではなかろうか。

今日鑑賞した映画『旅の贈り物』のパンフレット。県内ロケということで特に興味を持った。

  そんな中で、青春時代を過ごし、就職し、結婚し、子育てをしながら、職場で頑張っていき現代に生きる姿はそのままドラマになるのではなかろうか。つまり、人は誰もドラマを持っているということだ。

  自分も、この映画を観ながら、自分の青春時代を思い出していた。それにしても、あっという間の50年だったと思う。これからも時間は早く過ぎ去っていくことだろう。

 3つ目は、映画を作ってみたいという衝動に駆られた。簡単ではないことは分かっているが、記録的な映画でも、ストーリーのある映画でも何でもいい。映画が作れたらと思う。

  先ずその前に、自分の作った歌の背景となる動画を撮影してみたいと思った。そして、出来ればYOUTUBEにアップしてみたい。これはその気になれば出来そうだ。

  とはいっても、歌詞に合わせた演出が必要であろう。そんな練習の後、ストーリーのある動画、つまり映画を作ってみたいと思う。簡単ではないことは分かっているが、チャレンジしてみたいと思った。

  私の高校時代の同級生であるOさんは、現役の映画監督だ。ほぼ毎年のようにテレビ映画の作品を作っている。数年前、撮影中のスタジオを家内と二人で見学させてもらったことがある。

 Oさんは ピリピリした現場で、次々と指示を与え、撮影を進めていた。現場にはかなり張り詰めた空気が漂っていた。そんな中を私と妻はなるべく音を立てないようにあちこち動きながら、現場を見て回った。

 最後には、監督のOさんや主演女優と記念写真まで撮らせてもらった。このときから、映画作りに興味を持った。いつか短編でも撮ってみたいと思った。当時作るならこれだと内容も決めていた。

 そして、今日、県内ロケの映画を見てその想いがよみがえってきた。しかし、これは今のところ未定で“夢のまた夢”になりそうだ。

(日記 ホテル二日目。朝食、入浴、そしてカラオケ。その後、ホテルを出て福井へ。しばらくして昼食。午後、映画『旅の贈りもの~明日へ』を観る。そして、ショッピング。勝山へ向かう。勝山で夕食も外食。かなり充実した二日間だった。普段では得られないモノも得たような気がした。「旅の贈り物」かもしれない。)

 
 

気分転換の温泉旅行

29 11月

気ままなぶらり旅
  最近何かと忙しかった。今日はとにかく何も考えずに、ショッピング(ウインドウショッピングも含む)をし、家内と二人で温泉へ行くことにした。気分転換のためだ。

 今は、便利な時代になった。旅館の申し込みなどは、全てパソコンでできるのだ。今回は旅館の予約だけだが、それでも日時や部屋などもをネットで選ぶことができる。

 今春、家内と二人でハワイへ出かけたが、このときは、国内線、国際線、空港での手続き、経費の支払いなど全てをネットでできた。そのため、空港で手続きをする必要がなかった。

  特に、飛行機の座席は、機内のシートマップまで出てきてどこへ座ろうかなあと自宅で考えることができたのだ。また、向こうで泊まるホテルもパソコンで選ぶことができたのだ。おまけに、ネットの方が安いのだからうれしい。

 現地では、関係者が空港まで迎えに来てくれ、マイクロバスでホテルまで送ってくれたのだ。昔なら、考えられないことが今ではできるのだ。帰りも、空港までマイクロバスが迎えに来てくれたし、飛行機の座席も好きなところをネットで選ぶことができた。

 最近の旅行は、ネットでも、かなりの選択肢があり、飛行機と一緒に申し込むと旅館やホテル代も格安になるのだから、うれしくなる。おそらく、各旅行会社も競争が激しいのだろうと思う。

(日記 温泉では仕事のことは何にも考えなくてもよいように、午前中、冬に備えて丸くカットしたつげの木の雪囲いをした。これで、雪囲いは、一部の立木のみとなった。昼食後、温泉へ向かった。カラオケ、風呂、ごろ寝、この二日間は何もしないでのんびり過ごすことにした。)

 
 

生活習慣

28 11月

毎日少量運動継続
  最近、本当に忙しかった。手広く何でも引き受けるために、自分で自分を忙しくしているところがあった。やりかけると中途半端は嫌いな性格なのでついつき時間をかけてしまいがちである。

 そのため、家内から「退職したのに何でこんなに忙しいの?」と言われる始末である。確かその通りだ。自分で自分を忙しくしているのだ。限りある時間を有効に使いたいと思う。優先順位を考えて。

  今日は、2ヶ月に一度の定期検診の日。前回とほぼ同等の数値だった。検診を終えて、帰ろうとすると、かつての同僚と会った。彼は、それまで取り組んでいた音楽活動をきっぱりと止め、今は時々、神社仏閣や城などを巡り歩いているという。

  「毎日ひまや、今日は何をしようかな」と帰り際に言っていた。うらやましいような、うらやましくないような気がした。私としては、やるべきことをなるべく早めにして、いつでも自由時間を作れるようにしなければと思う。

 そして、一日に一度は運動しなければと思う。自宅にはウオーキングマシーンやテレビショッピングで買った運動器具が使わずにあるのだからこれらを有効に使いたい。

  「生活習慣」をもう一度見直したい。そして、勝間さんではないが、「生産的時間」を増やし、「消費的時間」を少なくしなければと思う。勝間さんによれば、義理の飲み会は消費的時間、自転車通勤や運動は生産的時間だという。

 そして、講演会も消費的時間、本を書くことは生産的時間だと言っていたような気がする。確かに、同じようなテーマについてあちこちで話すのは勝間さんにとっては時間の無駄かもしれない。

  私も、なるべく「生産的時間」を増やしたいと思う。そのためには、健康は重要な要素だ。思いついて運動しているだけでは体力はつかないだろう。運動が一日の生活の中に定着するような「生活習慣」を確立しなければならないと思う。

 「習慣」とは無理矢理何かを行うのではなく、それをしないと気持ちが悪くなるぐらいでなければ本物ではないと思う。そうでなければ、三日坊主か十日坊主になってしまう。定期検診を受けて改めて運動の必要性を感じた一日だった。

(日記 午前中は、定期検診のため済生会病院へ出かけた。何人かの知り合いと出会った。健康の重要性を改めて感じた。帰宅後、パソコンで紙芝居の絵を描いた。午後3時から、市内の民謡グループに民謡を指導に出かけた。私のライフワークの一つに盆踊り復活がある。特に、地元の民謡による盆踊りを願っている。今日は、私の作った『勝山よいとこ』を指導した。その後、図書館へ出かけ、紙芝居の参考にするための本を借りに出かけた。今回、熊の絵を描かなければならないが、簡単ではない。)

 
 

東北への道

27 11月

何か役立つことがあるのでは
  東日本大震災が発生してからかなりの時間が経った。被災者の皆さん方の状況はテレビや新聞で一部は報道されているが、多くの方々は、将来のも見通しも立たず、苦労しておられるのではなかろうか。

 震災直後は、義援金を送ったり、ボランティアで出かけた人たちも多かったのではなかろうか。私も、わずかながら寄付をさせていただいたが、それで終わったわけではない。

  自分として、本当に役立つ場所があるのではなかろうかと思っている。避難所や仮設住宅で暮らしている方々、あるいは、自分の家をなくしたために親類や縁者、就職先などを求めて全国各地で避難している方々も少なくないだろう。

  そうした方々に対しては、自分には何ができるのだろうかと考えてしまう。小・中学生、あるいは一部の高校生の算数・数学指導に少しは役立つかもしれないし、高齢者の方々には、話を聞いてあげることもできるかもしれない。

主人公となる二匹の“のら犬”。(背景は仮置き)

  一緒に考えさせていただくことができるかもしれない。いずれにしても、「上から目線」ではなく、横並びの立場で何かできたらと思う 。将来を担う子どもたちには、学習指導の他に、読み聞かせや、紙芝居、昔の遊びなどを一緒に楽しむことができるかもしれない。

 是非ともやってみたいことの一つに、創作紙芝居があると思ってきた。現在、幼児や子ども向けには三つ、大人向けには二つの紙芝居を作り、年に何回かは演じている。小さな子ども向けの紙芝居を五つ以上は作りたいと考えている。

 ようやく、いろんなことが一段落したので、今日から再び『創作紙芝居』の制作を始めた。先ず、最初の作業は、童話を紙芝居化するために、画面を分割した。その結果、20枚の絵が必要なことが分かった。

  のら犬が主人公の童話だ。パソコン(フォトショップ)を使ってタブレットで絵を描くので、主人公となる子犬の絵を数枚、それからのら犬のボスの絵を1枚描いた。この紙芝居は、12月18日に「野向保育園」で初披露するつもりだ。

 登場人物となる動物は何枚も描かなければならないので、最初に場面を想定して描いておくのだ。背景は後から描いて組み合わせればよい。これが私のやり方だ。

  20枚の絵を描くことは大変なことだ。しかし、あまり先を見ず、これからは「毎日パワー」で、毎日1~2枚ずつ描き貯めればそのうちにできあがるはずだ。紙芝居ができれば、簡単に自作の絵本もできる。創作は楽しい作業だ。

(日記 午前中から、紙芝居制作を開始した。午後2時半頃、「籾殻燻炭」を作るために、いつものように、煙突を設置し、籾殻を周りに置いて燃やし始めた。できあがるまでに、約五時間はかかるので午後7時過ぎになるだろう。その後も、紙芝居の絵を描き続けた。久々にのんびりした一日だった。)

 
 

オカリナコンサートに向けて

26 11月

初めてのコンサート
  初めてのオカリナコンサートまで一月を切った。私の役割は、先ず第一に編曲をどうするかだ。同じ曲でも編曲によって聴き映えが変わるからだ。

  市販のオカリナの曲集はほとんどがソロか二部ぐらいだ。これでは10人のメンバーを生かし切れない。ある者は高音を、ある者は中音を、ある者は低音を受け持ち、チームとして少しでも幅のあるよいハーモニーを聞かせたい。

  これは、オカリナの合奏だけのことではない。家族でも、スポーツのチームでも、地域の各種団体でも同じことだと思う。所属するメンバーの持ち味を生かすことが大切だ。

自分たちが主催する第一回目のオカリナコンサートのポスター。

 それと、所属するメンバーの技量を生かすことだ。複雑な演奏を得意とする者、綺麗な音を出すことが上手な者、メンバーには個性がある。

 それらを生かしながら、少しでもよいハーモニーを聴かせるには編曲が大きな鍵を握る。逆に技量があっても、編曲が悪ければ綺麗には聴こえないだろう。

  この点、編曲は料理に似ているかもしれない。同じ素材であっても、料理の仕方で美味しさは変わる。素材の味を生かさず、ただ、空腹を満たすだけの料理しかつくれないのでは情けない。

  ただ、私は音楽の専門家ではない。素人バンドを経験しただけである。料理で言えば、味噌汁や卵焼きや煮物、炒め物が少し出来るだけの力しかない。

  いろんな音楽を聴きながら、編曲を勉強している最中だ。編曲も、ある意味では創作のようなものだ。ようやく、本番で使う曲の半分だけ編曲を終えた。本番では、少しでもよい「オカリナコンサート」にしたいものだ。

(日記 今日は朝から雨。午前中はオカリナコンサートのポスター作り。午後は、オカリナコンサートの編曲作業。午後7時半よりオカリナの練習会。今回は伴奏も生で行うのだ。もうしばらくは、オカリナの編曲作業が続きそうだ。楽しいが時間のかかる作業だ。)

 
 

収穫感謝祭

25 11月
会を盛り上げるために自分にできることは
  今日は、『農事組合法人かたせ』の収穫感謝祭だ。今日の日程は、午前8時から午前11時までは里芋即売会。午前11時からは餅つき、午前11時半から開会式、そして、会食。
    会食時間中の午後0時半から、区民3名(オカリナ教室の片瀬区メンバー)でオカリナ演奏。午後1時から、『お楽しみビンゴ大

「ソバ打ち」の第一歩はこねることから。素人には難しい工程だ。

会』。感謝祭の懇親会(会食)は、午前11半頃から始まるが、準備の者は、それぞれ早朝から集まって作業開始。  

  建前上は、『農事組合法人かたせ』の感謝祭であるので、各種団体のメンバーは有志という形で手伝うことになった。私個人は、『片瀬区』も『農事組合法人かたせ』もほぼ同一視している。  

  区民のほとんどが組合員だからだ。区民の多くが高齢化し、後継者不足で田んぼはありながら、農業ができないのだ。そこで、区民が組織したのが、この組合である。  

  しかし、区の中にはいろんな考えを持つ人がいて、「区と法人は別物」と考え、動員さえままならないのだ。従って、組合の役員以外は、区民が法人に奉仕するという形でこの感謝祭の手伝いなどを行っている状況だ。
   

「若い人は覚えが早い。」“ソバ打ち”を学ぶために来たというH君。今年の大晦日は自力でソバが打てそうだ。

 私は、この会を盛り上げるために、午前8時頃から集会所へ出かけて「そば打ち」の手伝い。といっても、ここで「そば打ち」を手伝っているうちに、何とか自力でソバを打てるようになったのだ。手伝うというよりも、そば打ちを勉強しているという感じだ。  

  おかげで、年越しソバは自分で打てるようになり、毎年そうしているのだ。  

  今日は、若手のH君が「ソバ打ち」を勉強したいとソバ打ちの手伝いに来た。彼の奥さんにはソバの切り方を習ったとおりに教えてあげた。今年の大晦日は、H家では年越しソバを家族で打つことだろう。  

  午前11時に『新穀感謝祭』開始。子どもたちの餅つき体験が始まった。続いて開会式では、法人理事長、県議、市議の挨拶があり、私が乾杯の発声をして会食が始まった。つきたての餅の入ったぜんざい、午前中みんなで打ったソバ、里芋の煮っ転がし・田楽、漬け物、酒・ビールなどが出た。  

  参加者はおそらく腹一杯だったことだろう。その後、私たちのオカリナ演奏。5曲。「エーデルワイズ」、「上を向いて歩こう」、「赤とんぼ(歌入り)」、「となりのトトロ+さんぽ」、そして最後は「ふるさと(歌入り)」。  

子どもたちの餅つき体験。いつの日にか家庭で餅をつく日が来ることを願う。

  終了と同時に、ビンゴカードを配布して「お楽しみビンゴ大会」。私が自ら志願して司会を務めた。今日は区の主催ではないので、一組合員としての参加だ。一昨日、家内と二人でホームセンターへ出向き、一品一品選んで景品を購入したのだ。  

  「バナナ一房(美味そう)」、「リンゴ一袋」等の他、生活用品、菓子・ラーメンなど、女性達の要求通り、消耗品を中心に選んだ。押し入れに入ってしまうモノではなく、使い切ってしまうモノを選んできた。購入した景品の値段は、2,000円~100円まで120点を準備した。  

  生活必需品の価値(値段)の分からない男性は、2,000円の景品には見向きもせず、100円あまりの景品を選んで奥さんをやきもきさせたり、子どもたちもママ達のはらはらするする中で100円ぐらいの景品を選ぶなどして、会場の笑いを誘っていた。  

  一人一人が、こうした行事を盛り上げるために、自分でできることをやっていけばまだまだ盛り上がるのではなかろうか。とにかく、子どもたちにとって楽しい行事になることを願う。子どもたちにとって思い出深い収穫感謝祭になることを願う。次の時代のバトンを受け取るのは彼らなのだから。  

賑やかに会食。みんなお腹一杯、ぜんざい、ソバ、里芋の煮っ転がしなどを食べたようだ。

(日記 午前6時起床。8時に集会所へ行き、『収穫感謝祭』の手伝い。11時近くまでソバ打ちの手伝い。こねること、伸ばすこと、切ることなど、一通りの行程を経験した。収穫感謝祭が終了した後の午後3時過ぎから、できたばかりの籾殻燻炭の袋詰め作業。続いて雪囲い。今日は快晴で雪囲い日和でもあったのだ。サラリーマンの皆さんは貴重な晴れの日に行事があったのでやきもきしていたのではなかろうか。近所のMさんも雪囲い作業を始めた。忙しかったが、楽しい一日だった。)  

   

裏方を務めた婦人会の皆さんの休憩風景。ご苦労さんでした。

 

 
 

健康な作物作り

24 11月

籾殻燻炭づくり
  変な話しだが、曇天を待っていた。それは燻炭づくりをするためだ。晴天だと、隣近所が洗濯物を外へ干したりするために、煙の出る燻炭づくりは適当ではない。できない。雨の日だと、糠がうまく燃えないのでこれも適していない。

 今日は、曇りそうだと思ったので、燻炭づくりをしようと決めた。先ず、杉葉をたきつきにし、火を燃やした。その上に燻炭作り用の煙突を置き、その周りに籾殻を4袋置いた。後は、籾殻が黒くなるまで待てばよいのだ。

午前9時頃、籾殻燻炭作り開始。

 午後になって、ようやく煙突の周囲に置いた籾殻が黒くなり始めた。午後3時前に、籾殻を広げ水をまいた。こうして、第一回目の籾殻燻炭作りは終わった。今年は、あと、最低2回はやりたい。

  私は、自家用と子どもや親戚に配るために野菜作りをしている。安心して食べられるよう、農薬は少しでも減らし、肥料は化成肥料をなるべく少なくし、有機肥料である鶏糞や六呂師の牛糞堆肥をたくさん使っている。

  それと同時に、昨年から籾殻燻炭を作って使っている。害虫予防や保温や土壌改良によいのではないかと思っている。作物の根元に撒いたり、土に混ぜたりしている。効果があるのかないのか検証できないが、作物の健康にはよいのではなかろうか。

  雪が降るまでに、ニンニクやタマネギの根元にも籾殻燻炭を撒いておきたい。農作物を「食品」とみなすか、「商品」とみなすかで作り方は大きく異なる。後者の場合、見かけをよくするためには農薬は欠かせないだろう。

午後3時頃、籾殻が黒くなり始めた。完成間近である。

  今年もたくさんの柿が実ったが、私は一度も消毒をしていない。柿の木には、毛虫などたくさんの虫が発生するが、それでも農薬は散布しない。それは柿を「食品」と見なすからだ。見かけはあまりよくないが、自分で食べる場合には気にしないことにしている。

(日記 午前中は、家内と二人で籾殻燻炭作り。そして、オカリナの楽譜作り。午後1時から、明日の『収穫感謝祭』でオカリナを演奏するために村のNさんに家へ来てもらって練習した。朝は3人で演奏するつもりだ。午後4時より『親子太鼓教室』。今日も曲太鼓1曲と『左義長ばやし』の練習をした。もう少しで親子とも櫓に登って太鼓を打てるようになりそうだ。)

親子で左義長ばやしの練習。本番を意識して、一人ずつ、太鼓を叩いた。

 
 

心を込めて

23 11月

行事をこなすか、盛り上げようとするか
  村にいるといろんな行事がある。係になったん者は、どのような態度で行事に取り組むのだろうか。この「行事に取り組む姿勢」によって、行事が盛り上がるかそうでないかが決まる。

  明後日午前11時より、『農事組合法人かたせ』の「収穫感謝祭」がある。当日、それに先立ち、組合の農舎で『里芋即売会』が開催され、振る舞い鍋や里芋田楽でもてなすという。

銭太鼓保存会の反省会。メンバーの中には『農事組合法人かたせ』の理事長や事務局長もいるので、活動は郷土芸能と農業振興が共存している。

  先日これらに関する会議があった。私は、「心を込めてもてなしましょう。」と発言した。また、感謝祭では、「手打ちソバ」や「里芋の田楽」などを作って区民をもてなすのだが、黙々食べているだけでは芸がない。

 そこで、私は家内と区内に住むNさんの三人で「オカリナ演奏をすることに決めた。食事を楽しみながら、オカリナ演奏を楽しんで頂けたらと思う。子どもの歌や懐かしい童謡・唱歌等を演奏するつもりだ。

 その後のお楽しみ企画として、「ゲームをしたいが忙しくてできない」と関係者が言うので、私が名乗りを上げた。「ビンゴゲーム」をやるのだが、先日の会議で「どんな景品がよいか」を尋ねた。「消耗品がいい」とある女性が発言したので、その方向で商品を購入することを決めた。

  ギフトショップに全てをお任せし、「いくらぐらいの景品を何本、いくらぐらいの景品を何本……」と頼めば準備してくれる。これでは業者丸投げだ。そこで、今日、私は家内と二人で景品を買いに出かけた。

  120本ほどの景品を一つ一つ吟味しながら購入した。「家内は自分がほしいものを選びます。」と言ってくれた。その通りだと思う。そんな気持ちで、時間をかけて「もらえたらいいなあ」と思う品物を中心に購入した。

  当日は、子どもから大人までが楽しめるように「オカリナ演奏」と「ゲームの運営」に取り組みたいと思う。自分も楽しみながらがんばりたいと思う。組合の『収穫感謝祭』に関わる一人一人が、わずかなことでも、参加者が楽しめるようにと心掛ければどんなことでも盛り上がるのではなかろうか。

  特に、子どもたちに、大人達が一生懸命イベントを盛り上げようとがんばっている姿、そして楽しいイベントを企画し要としていることを見てもらえればと思う。前向きの姿勢は、必ず次の世代へ伝わっていくと確信している。

(日記 午前6時少し前に起床、.午前7時より『新穀感謝祭(新嘗祭)』の準備のために、神社へ。拝殿に畳を敷いたり、幕を吊したり、供え物を飾ったりした。午前9時過ぎに神主さんが我が家へやって来た。しばらく休んで頂いてから、神社へ案内した。午前10時に神事開始。その後再び、神主さんを我が家へお連れした。しばらく休んで頂いて、お帰り頂いた。その後、家内と二人で、ゲームの景品を買いに出かけた。1時間ほどかけて、ゲームの景品を120個ほど購入した。午後6時から「銭太鼓保存会の忘年会兼反省会」に近くの居酒屋へ出かけた。参加者は、中学3年の女生徒から最年長の私まで14名だった。「勝山で認知度が上がった私たちの演奏活動を市外に広げていこう」と話し合った。楽しい反省会であった。)

 
 

毎日パワー(その2)

22 11月

わずかな練習でも少しずつ進歩
  最近「毎日パワー」の威力を実感している。和太鼓の演奏にメロディー楽器として篠笛(竹製の横笛)を使っているが、20年余り使用しないうちに、吹けなくなってしまった。できることなら、上手く演奏していたいと思うが、ちょっと練習してはあきらめていた。

  しかし、二ヶ月ほど前に、上手に篠笛を吹く女性の演奏を聴くことができた。「来年までにはしっかり吹けるようになりたい。」そう思い、11月2日に「毎日パワー」についてブログを書いたが、その日からいつも身近に篠笛を置いて、ごく短時間、練習してきた。

  最近、かなり音が出るようになった。この調子なら、来年の太鼓大会にはステージでまあまあの演奏ができるのではないかと期待している。かなり音が出るようになったので練習も楽しい。

  もう一つ、練習したい楽器、ウインド・シンセサイザーがあるが、これは今のところ、手を付けていない。教則本が全くないので、どうしようかと悩んでいたが、最近、偶然にネットで教則本を見つけた。

練習中の篠笛。ようやく音が出るようになった。

  早速、ネットでマウスピースと共に注文した。教則本が到着次第、篠笛と共に練習を始めたいと思う。来年のOB会のステージに立てるようにしたい。

  英会話もやりたいが、時間がないので無理だろう。せめて、ウインドシンセと篠笛だけはいけるところまで行ってみたいと思っている。年配者の私でも進歩するのだから、子どもたちは、もっともっと進歩するだろう。

  全ての子どもたちには、いろんな可能性があるのだ。しかし、何かを毎日続ける環境になければその可能性を引き出すことができない。そのために、何をしても楽しむ段階まで行かないうちに、挫折してしまうのだろう。

  楽しむためには、ある程度の段階まで進まなければならないと思う。小学校低学年の頃、女の子の多くは、ピアノを練習したのではなかろうか。しかし、学年が進むにつれて練習が大変になり、学業や部活などのために地道な練習ができなくて挫折してしまうのだ。

  挫折する前に、ある程度のレベルに達していると、ピアノを楽しむことができるのだ。安易も、音楽家になる必要はないのだ。しかし、楽しむことのできるレベルには達してほしいと思う。

 何か一つのことを上達させるための「毎日パワー」の他に、毎日少しずつ何かに取り組み、多くのことを成し遂げるにも「毎日パワー」は有効だ。

 来月中旬までに、新しい創作紙芝居を完成させたいと思っている。なにも考えずに、例えば二日に一枚の割合で絵を描きためていけばそれでいいのだ。二種類の「毎日パワー」で有意義な毎日を送りたい。半年後、1年後が楽しみだ。

(日記 朝からもっぱら『かたせ瓦版』づくり。昼頃ようやく完成した。今回はそんなに満足できるものではない。役員が半年余り何を協議してきたのかを分かってもらうために作ったものだ。午後は、区長としての事務処理。補助金申請のための実績報告書などを書いて役所などへ提出した。明日も諸行事で多忙な一日になりそうだ。)

 
 

森林資源をどう生かすか

21 11月

「生産森林組合連絡協議会」研修会に参加して
   今日は森林組合の研修会。大野市の九頭竜森林組合に午前七時集合。となると、自宅を6時半頃に集合。逆算して午前5時半に起床。県職員、大野市の職員、そして、大野市と勝山市の事務局と各地区森林組合長合わせて17名が参加しての研修だ。

「東濃ひのき流通(協)」で事前説明を聞く参加者。興味ある話もあった。  九頭竜森林組合を午前7時に出発して、油坂峠を経て岐阜県に入り、白鳥インターから東海北陸自動車道で郡上八幡インターチェンジへ。一般道で、岐阜県白川町の『東濃ひのき製品流通協同組合』に到着。

 組合の関係者から、主に、「木質バイオマスエネルギー利用施設」についての説明を受けた。その後、職員の案内で施設を見学した。合理的に、作られた施設であると思った。

 原材料ヤードに置かれた製材端材や、建築廃材、流木、廃棄物などを機械でベルトコンベヤへ投入すれば、自動的に粉砕機に送られて砕かれ、チップになるのだ。それをベルトコンベヤでチップサイロへ送り、さらにベルトコンベヤで燃焼室へ投入するのだ。

  っっそして、温めた蒸気を発電に使うという仕組みだ。さらに、燃焼後にできた灰はベルトコンベヤで灰の置き場へ送られるのだ。この燃焼後の灰は、廃棄物として埋めると、1t当たり4万円の処理費がかかり、セメントの材料として宇部まで運搬すると1t当たり2万円強で引き取ってもらえるらしい。

「東濃ひのき流通(協)」の施設内を見学。

 当然、輸送費をかけてでも、セメントの材料として引き取ってもらったほうが得策だ。「木質バイオマス」は木のゴミをエネルギーに変換するというのだ。しかも、木を燃やしたときに発生する二酸化炭素は、周囲の森林の生長に伴って消費されるというのだ。

  このため、森林を持続的に利用できれ、二酸化炭素の排出量は±0になるというのだ。そして、これを「カーボンニュートラル」と言うのだそうだ。温室効果ガスが増える中、二酸化炭素削減には大きな効果があるそうだ。

  こう書くと、いいことばかりのようだが、実際には、各省庁の縦割り組織の弊害があり、規制が多すぎ、補助金の使い方にも制限があって、文字通りバラ色であるとは言えないそうだ。

 今回の研修に参加して、思ったことは、国土のほとんどが山地である日本において、木材の利用が思い通りに進んでいないということだ。国産材は、安い外材に押されて採算に合わないらしい。

  さらに、TPPに加盟して関税が撤廃されれば、この傾向はさらに強くなり、森林事業に従事する者は激減し、山林は荒廃するのではないかと思った。これは、国土の荒廃に繋がり、災害に弱い国になりかねないのだ。

「日本昭和村」の店先で。昔懐かしいアイスキャンデー屋や駄菓子屋などもあった。

  もう一つ話を聞いていて感じたことは、補助金を出す側と補助金を必要としている側のミスマッチがあるのではないかと思った。机上で考えた計画が現場のニーズと乖離しているのではないかと思った。これは、いろんな分野で起きていることだが。

 これを正すのが政治家ではないのか。しかし、事の全体像を把握していない者にこれらを求めるのは酷ではないのか。将来国家の中枢で働く者には現場での長期にわたる実践的な研修が不可欠であると感じた。

 全てが専門家になれとは言わないが、真の専門家もこれからの世の中には一定数必要ではなかろうか。2,3年であちこち部署を変わる職員ばかりでは、これからの世の中を動かすことができないのではなかろうか。

(日記 生産森林組合の研修会に参加。岐阜県白川町の『東濃ひのき製品流通協同組合』での視察研修。その後、道の駅『ピュアチェーレ』で昼食をとり、『日本昭和村』を視察研修。広大な敷地に昭和時代の学校や役場、わらぶき屋根の民家、商店などが点在していた。親子、孫達と一緒に来ても一日遊べそうな施設だった。楽しかったが考えることの多い研修でもあった。)