RSS
 

Archive for 11月 8th, 2012

「伝える」こと

08 11月

「伝える」ことによる効果
  今日の私の最大の仕事は、「平成25年度コミュニティ助成事業」の助成を受けるために、「申請書」を書くことだ。簡単に言えば、地域の活性化のために宝くじの基金を受けようというものだ。

  我が片瀬区は、郷土芸能の備品などを購入し、地域を活性化したいと考えている。大人から子どもへ、上級生から下級生へ「伝えるモノ」を持ちたいからである。伝えるもののある地区は、生き生きしていると思う。

『かたせ瓦版』の裏面に掲載した文化祭の組写真。片瀬の新作芸能『片瀬豊年ばやし』が次代に伝わることを願う。

  昨今、地域では人と人との結びつきが弱くなっている。農作業を一つとっても、昔行われていた「結い」がなくなり、行事なども簡素化し、区民が一堂に会して何かをする機会が激減したのである。

  また、青年団や、婦人会などの組織も弱体化し、形骸化している。遊びや子供会の活動にしても、親の手助けなしには成り立たなくなってしまったのである。子どもは学校や習い事で忙しくなっている。農作業の手伝いなども皆無であろう。

 さらに、我が地区でも、跡を継ぐべき者が市外や県外へ出てしまっている場合が少なくない。また、同居している場合でも、「離れ」を建てるなどして別棟に住んでいる家庭もある。

 このような状況から、地区に伝わってきた「伝統料理」、「遊び」、「生活の知恵」、「芸能」、「習慣」、「地区の謂われ」などが伝わらなくなってしまった。これはそれらが単に伝わらなくなったばかりでなく、伝える機会、人と人とが接する機会をもなくしてしまったのだ。

  これでは、地区の住民は、ただ単に個別に存在するだけで、人と人との「絆」さえもどんどんなくなりつつある。地域を愛する人も少なくなってしまった。つまり、地域に関心を持たない人が多くなってしまったようである。

  テレビや携帯電話(スマートフォン)や雑誌などによって情報が氾濫するようになり、個人が退屈せずに勝手に生きられる世の中になったと言ってもよい。しかし、それは必ずしも人々の幸福を約束するものではない。

  人生に於いては、非能率的なもの、あまり必要ではないと思われるもの、一見無駄に見えるようなものがあって初めて豊かな生活になるのではなかろうか。そんなことを思いながら、補助金申請書と朝から格闘している。

(日記 午前中、先ずはコンビニで『かたせ瓦版』をコピー。その後,市役所へ出かけて『申請書』をもらい、書き方の説明を受ける。そして、鹿谷のおばさん達(といっても自分の同級生もいる)の『銭太鼓』指導に出かける。帰り際に補助金申請の資料を作るために電気屋に寄り、帰宅。その後は、もっぱら申請書づくり。締め切りは明日。ネットで見積書を取ったり,せわしい一日だった。)

 
2 Comments

Posted in 未分類