再評価したい「雪止め」の役割
朝、屋根を見上げると家の前側の雪が屋根に巻いている。屋根にとっては、具合の悪い状況だ。この状態を放っておくと、屋根の先端は雪の重みに耐えかねて折れてしまうからだ。昨年、我が家も家の後側の屋根の先端(垂木)が折れてしまった。
そのために、春になって家の後ろ側の屋根瓦を外して、垂木を倍に増やしてもらった。その際、一列おきにあった屋根の先端の「雪止め」を倍に増やして全ての列につけてもらった。家の前側は、瓦を外さなかったので、垂木だけを差し込んでもらって倍にした。
いずれも強度は倍になるとのことだった。家の前側と後側で異なるのは、屋根の先端の「瓦の雪止め」が細かく入っているかどうかだ。家の後ろ側の「雪止め」を倍にしたのは、屋根の修理のために瓦を外したので、ついでに雪下ろしをするときに滑らないようにというつもりだった。
今朝、屋根を見ると、家の前側の屋根の雪が屋根の先端で巻いているのだ。後側は、雪が巻かずに落下しているのだ。家の前側の屋根は垂木に負荷をかけている。早速、市販の「雪を引っかける道具」で先端の雪を落とした。
いつもは、家の後側の方が雪が巻くのだが、雪が下へ落ちている。この違いは、屋根の中央部分を見て分かった。家の前側は屋根の先端の「雪止め」が少ないので、屋根全体の雪が前方へ移動しているのだ。屋根の中央の雪の亀裂がそれを物語っている。
雪下ろしの際、滑り落ちないようにと、雪止めを細かく入れた家の後側は、屋根全体の雪が滑り落ちないので、先端だけが、ちぎれて落下しているのだ。これは偶然だろうか。雪止めの効果だろうか。
昨年、屋根の後側の先端が破損した時には、屋根の中央部分に大きな雪の亀裂が入っていたのを覚えている。全体の雪が移動して、屋根の先端の雪が巻いたのだ。屋根の雪が先端だけではなく、全体が滑り落ちるので雪が巻くのではなかろうか。
そう思って、今日、昨年屋根全体の雪が大きく動いて瓦も破損し、雨漏りがしたというYさん宅の屋根を見てみた。屋根全体を修繕したためか、屋根の先端の雪が巻くことなく落下していた。
「雪止め」は、文字通り、屋根全体の雪が滑ることを防ぐためのものだ。雪の降り具合などに合わせて、「雪止め」の数を考えなければならないのではなかろうか。美観だけで、適当な枚数入れておけばよいものではない。一般に雪止めを屋根の上段、中段、下段に一つおきに入っている場合が多い。
雪の状況によって、「雪止め」の数を考えなければならないというのが、私の結論だ。昨年は、あまりにも多くの家の屋根が破損していたが、それらの屋根も「雪止め」の数である程度防ぐことが出来たのではなかろうか。
(日記 午前中、除雪機で家の周辺の雪を始末し、屋根の先端の雪を、市販の道具で地上から引っかけて落とした。この道具は予想以上に効果がある。午後は、新しい紙芝居を作るために自作童話を脚本化する作業を始めた。紙芝居化したいものがたくさんある。村の歴史なども紙芝居にして子ども達に見せたいとも思う。前から思っていることだが、『じいちゃんの子ども時代』をシリーズ化して、遊びや生活や米作りを紙芝居にすると面白いだろうなと思う。)