遠くで想うふるさと、住んでいるふるさと
今日、県外にす住むある人から手紙を受け取った。その中には「ふるさと」について書かれている部分があった。年老いた母一人を残して都会に住んでいるのだ。
意を決して「退職したら田舎へ帰るよ」という娘に「帰ってこんでもいい。何にもすることないよ」と老いた一人暮らしの母が強く言ったとのこと。
簡単に割り切れる話ではない。我が家でも無縁ではない話だ。少し設定が違うがそんな状況を歌った歌がある。ばってん荒川さんが歌い、後に島津亜矢さんがカバーした『帰らんちゃよか』(作詞:関島秀樹)だ。その2番の一節は次のようなものだ。
・・・・・・『帰らんちゃよか』(作詞:関島秀樹)・・・・・・
そらぁ時々ゃ 帰ってきたり
ちょこちょこ電話ばかけてくるっとは嬉しかよ
それにしたって 近頃やさしゅなったね
何か弱気になっとっとじゃ なかつかい
……(中略)……
心配せんでよか 心配せんでよか
父ちゃんたちゃ 二人でなんとか暮してゆけるけん
帰らんちゃよか 帰らんちゃよか
今度みかんば いっぱい送るけん
心配せんでよか 心配せんでよか
親のために お前の生き方かえんでよか
どうせおれたちゃ 先に逝くとやけん
お前の思うたとおりに 生きたらよか
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今、若者が都会へ向かう風潮がある。地方が消滅すると日本創生会議の座長・増田寬也氏が警告している。その最大の原因は、若い女性が都会へ出てしまうからだと言う。田舎では、上記のような状況が起こっている。
昭和28年頃に作られた小津安二郎監督の『東京物語』、最近この映画をもとにして作られた山田洋次監督の『東京物語』にも同様の状況がが映し出されている。私案だが、東京へ出た若者が東京へ出て団地などで暮らし、その子ども達がそこから巣立ってしまい、そこで老後を送る老夫婦に焦点を当てた『新東京物語』を是非とも山田洋次監督に作っていただきたいと思う今日この頃である。田舎で豊かに暮らす方法については次回以降に私案を書きたい。
(日記 午前中は、のんびり始動。10時半過ぎに、横浜の孫に対して『爺ちゃん勉強』。いつもはパソコンを使ったスカイプだが、今日は私の机の横でできた。午後は、事務所の大掃除。途中でギター練習。夜はiPhoneに自作の曲やドラム練習曲などを入れた。)