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「できること」と「できないこと」

17 12月

「経験」の素晴らしさ
以前に、講演で聞いたことで今も頭に残っていることがある。年を重ねると、平たくい言えば年をとると、「~が劣る」、「~が弱る」、「~が悪くなる」、「~が鈍くなる」と“マイナス”のオンパレードになるとのことだ。聞いていて情けなくなった。その通りかもしれないとも思った。走るのも遅くなった。物覚えも悪くなった。指先の動きも悪くなった。

今日も、事務所で数学をしながら、時々ギターを弾いている。昔、といっても約50年前には簡単に弾けたギターのアドリブがうまく弾けない。弾き方はわかるが指先が音楽のスピードについていけないのだ。他にも、若いころに比べて劣ることがたくさんある。さて、先ほどの講演だが、聴いている人がガッカリしたころ、講師はことばを続けた。「年をとるとほとんどのことは劣っていくが、ひとつだけ劣らないものがあります。それは“経験”です」と言われた。

なるほどと一同納得した。経験、特に体験したことについては、若い者に劣るとは限らないかもしれない。大卒の保母さんがいくらがん張っても、子どもを産み育てたお母さんにはかなわないように。聞いた話ではなく、体験したことに理論が加わればさらに強くなるかもしれない。

選挙が終わったが、政治の経験も、実社会の経験も全くない候補者が親の「地盤」、「看板」、「かばん」を引き継いで政治家になってもその力は知れているだろう。経験を積み、勉強して、国民のために頑張ってもらいたい。そうでないと某総理の娘さんや某副総理の息子さんのように国民から見放されてしまうだろうから。

世の中には、いろんな経験を持った人達がたくさんおられる。しかし、その経験がほとんど活かされていないのは悲しいし、地域にとっても、国にとっても大きな損失であろう。

(日記 午前中は、年末に向けて資料などの整理。午後は、事務所で数学。時々、アンプで音を大きくしてギター演奏。腕の衰えを実感しているが、歌ができそうな予感がする。)

 
 

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