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それって当たり前?

06 3月

「先入観」で頭が働かず
「それって当たり前?」と疑ってみなければならないことがこのようには多いのではなかろうか。その一つに政治家と国民の関係もあるのではなかろうか?

世の中には、「政策などどうでもいい」と思っている人は多いのではなかろうか。政治家が問題にすべき課題は多いが、国民はその多くの課題の中で「“自分の損得に関わること”さえよければあとはどうでもよい」と思っている人が多いのではなかろうか。

おそらく原発事故が起こるまでは、原発の安全に疑いを持つ人はごく少数しかいなかったのではなかろうか。私たちは、「原発は安全」、「原発はクリーン」、「原発は経済的(もっとも低コスト)」・・・・・と、原発の安全神話を信じてきた。

しかし、いざ、事故が起こってみると「安全神話」は作られていた部分があることが徐々に判明してきた。「政府・企業・電力会社」の強固なトライアングルに学者・マスコミ・規制委員会などが一つの集団を作って国民に安全性を訴えてきたのだ。

私たちは、原発で安くてクリーンな電気が得られると疑いもなく信じてきた。しかし、今回の事故によるそれまでは見えなかった背景が見えてくると私の中の「当たり前」にも疑問符が付くようになってきた。

それと同時に、人間というのはお金に弱い生き物だなあとつくずく思う。かならず、物事の後ろには金が動いているように思えてならない。原発の周囲に作られたバーチャル空間「原子力村」。

価値観のトップが、「金」そして「能率」、「快楽」、「名誉」などの欲望では、人間は劣化の一途をたどるだろう。金を求めるあまり失うものが多くなったのが平成はなかろうか。昭和は遠くなりにけりか。

「経済政策一本やり」で国民にアピールし、国民もそれを望んで現在の政府が誕生したように見える。しかし、現在の与党は、その政策に期待した者と野党(前与党)のふがいなさの合作によるものだと思う。

しかし、いざ巨大与党が出来上がると、比較的成果を上げているといわれる(地方ではまだまだアベノミクスの効果は限定的)経済政策を含めて様々な問題が噴出している。

私個人は、健全与党があって政治は安定するのだと思う。数十年前、未来学者といわれるs氏の講演を聞いたことがあるが、与党は圧勝したら必ず崩壊するという意味の言葉を聞いたように思う。一定の健全な野党の必要性を説いておられてように思う。

私達は今、あらゆる分野で「それって当たり前?」と考え直してみる必要があるように思う。それが、与党にも野党にも必要だと思っている。

おかしなことを何とも思わない感覚では日本は私たちの望まない方向へ向かうのではなかろうか。今は、政治的には、非常に不安定な状況にあるように思う。かく言う私は、左でもなければ右でもないと思っている。あえて言うならば、「上」か「下」ではなかろうか。

与党であろうと、野党であろうと、上方から眺めて「よいものはよい」、「悪いものは悪い」と思っている。一つ間違うと、左右のどちらかでは色眼鏡で見られてしまうのは情けない。

(日記 午前中は、パソコンのファイルコピーと整理。その後、部屋の整理。午後は、事務所で数学。一日があっという間に終わってしまった。)

 
 

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