時代の流れから読み解く
今日は、終日『かたせ瓦版』づくり。今日は農業について、約百年前の村の先人が作った『片瀬誌』を見ながら、記事を書いた。この冊子は明治と大正の境目の時期に出版されたものだ。コン赤から、農業の部分だけを取り出し、読みやすいように対談形式にした。
それを読んでいて、驚いたことがある。それは、百年前の農業の記事の中にも、参考になること、新しい見方のできることが含まれていたからだ。当時の農業と言えば、馬や牛で田んぼを耕したり、田んぼに堆肥を入れたり、化成肥料もあまりなくて使わなかった時代だ。
そんな時代のことでも参考になることがあったのだ。先ずその一つは、有機肥料である堆肥や山草をあまり使わず、石灰を多用する者が出てきたことだ。これでは地力が落ちて、いずれは問題になる可能性があるので、特記して区民の熟考を促すというものだった。
もう一つは、40数年前まで、当区の特産物であった「生姜」について書かれた部分だ。当時は、「水菜」と共に「生姜」は、勝山市や大野市はもちろんのこと、福井市までに知られた存在だったのだ。
私の子供の頃は、まだ生姜は当区の特産物だった。その生姜を「切り干し」にして販売すべきであると書かれていたことだった。そしてこれを特産物発展策として大いに一考すべきだとも書かれていたことである。
『NHKためしてガッテン』では、乾燥生姜は『ウルトラしょうが』として推奨している。生姜は現代人に多い低体温症の改善には最良の作物である。しかし、生の生姜は一時的に体温を上げても、後には体温を下げてしまうらしい。
ところが、低体温の改善には『乾燥生姜』がよいとのことだ。この『乾燥生姜』を『ウルトラ生姜』と言って健康には最高によいらしい。私も生姜を作っているのだが、今年は是非とも『乾燥生姜(ウルトラしょうが)を作りたいと思っている。
このように、今の農業にも通用することがいろいろ書かれているのだ。まさに『温故知新』である。『温故知新』とは、「昔のことをよく学び、そこから新しい知識や道理を得ること」、「過去の事柄を研究して、現在の事態に対処すること」とあるが、」まさにその通りだと思った。先人から学ぶことはどんな世界でも多い。
(日記 朝からずっと『かたせ瓦版』づくり。何を記事にするか、作りながら考えた。ずっと机(椅子)に座りっぱなしで腰が疲れた。毎週第2木曜日は、A4裏表1枚、第4木曜日は、A3裏表1枚(A4換算で4ページ)の瓦版を発行するつもりでいる。見やすい紙面を作るために苦労する。夜は、和太鼓の練習だが、メンバーは今はフラダンスに挑戦している。私達の『じいちゃんバンド』との共演を目指している。3月にハワイで買ったアロハとレイを使ってみたい。)