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温故知新

25 7月

時代の流れから読み解く
  今日は、終日『かたせ瓦版』づくり。今日は農業について、約百年前の村の先人が作った『片瀬誌』を見ながら、記事を書いた。この冊子は明治と大正の境目の時期に出版されたものだ。コン赤から、農業の部分だけを取り出し、読みやすいように対談形式にした。

  それを読んでいて、驚いたことがある。それは、百年前の農業の記事の中にも、参考になること、新しい見方のできることが含まれていたからだ。当時の農業と言えば、馬や牛で田んぼを耕したり、田んぼに堆肥を入れたり、化成肥料もあまりなくて使わなかった時代だ。

  そんな時代のことでも参考になることがあったのだ。先ずその一つは、有機肥料である堆肥や山草をあまり使わず、石灰を多用する者が出てきたことだ。これでは地力が落ちて、いずれは問題になる可能性があるので、特記して区民の熟考を促すというものだった。

  もう一つは、40数年前まで、当区の特産物であった「生姜」について書かれた部分だ。当時は、「水菜」と共に「生姜」は、勝山市や大野市はもちろんのこと、福井市までに知られた存在だったのだ。

  私の子供の頃は、まだ生姜は当区の特産物だった。その生姜を「切り干し」にして販売すべきであると書かれていたことだった。そしてこれを特産物発展策として大いに一考すべきだとも書かれていたことである。

去年の生姜。今年は『乾燥生姜』を作りたい。

 『NHKためしてガッテン』では、乾燥生姜は『ウルトラしょうが』として推奨している。生姜は現代人に多い低体温症の改善には最良の作物である。しかし、生の生姜は一時的に体温を上げても、後には体温を下げてしまうらしい。

  ところが、低体温の改善には『乾燥生姜』がよいとのことだ。この『乾燥生姜』を『ウルトラ生姜』と言って健康には最高によいらしい。私も生姜を作っているのだが、今年は是非とも『乾燥生姜(ウルトラしょうが)を作りたいと思っている。

  このように、今の農業にも通用することがいろいろ書かれているのだ。まさに『温故知新』である。『温故知新』とは、「昔のことをよく学び、そこから新しい知識や道理を得ること」、「過去の事柄を研究して、現在の事態に対処すること」とあるが、」まさにその通りだと思った。先人から学ぶことはどんな世界でも多い。

(日記 朝からずっと『かたせ瓦版』づくり。何を記事にするか、作りながら考えた。ずっと机(椅子)に座りっぱなしで腰が疲れた。毎週第2木曜日は、A4裏表1枚、第4木曜日は、A3裏表1枚(A4換算で4ページ)の瓦版を発行するつもりでいる。見やすい紙面を作るために苦労する。夜は、和太鼓の練習だが、メンバーは今はフラダンスに挑戦している。私達の『じいちゃんバンド』との共演を目指している。3月にハワイで買ったアロハとレイを使ってみたい。)

 
2 Comments

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  1. 寺田幸彦

    2012年7月27日 at 1:59 PM

    温故知新は心象絵図に通じる部分が多いと思います。
    地域の先人からお聞きする昔の暮らしの知恵や、暮らし方は現在社会にも通じる部分も多いと思います。
    それどころか、現在社会が忘れかけている大切な事に気付かせてもらっています。
    子どもを取り巻く問題も含め、改めて人と人、人と地域のつながりが重要な時代になってきていると感じます。

    ”まちづくり”を一言で言うなら、このつながりを作ることでえはないかと思っています。

    過去の事実は変えられませんが、過去の値打ちを変えることはできます。
    当時の人にとっては当たり前過ぎて、わざわざ人に話す事でもないと思っておられる事で、大切な事はたくさんあります。
    先人たちのそうした知恵や知識を、如何に現在社会で活かすかが、今の若い世代に問われています。
    創造力が試される時代かも知れませんね。

    以前にお話しました様に、上丹生でも自治会が発行する機関紙(月1回・B4両面)と、プロジェクトKが発行する機関紙(月1回・A3両面)があります。
    プロジェクトKの機関紙では、投稿者の個々の意見や想いに重点をおいた記事をできるだけ掲載する様にしています。
    口では言えないことでも、文字に表すことはできるケースはあります。(書いてしまってから後悔することも時にありますが)
    自治会の機関紙は、性質上そうもいかないと思いますが。

    また最新版の『かたせ瓦版』をメールで紹介して下さい。
    参考にさせてもらいたいと思っています。

     
  2. Norio Yama

    2012年7月27日 at 7:43 PM

    「地域の先人からお聞きする昔の暮らしの知恵や、暮らし方は現在社会にも通じる部分も多い」と「”まちづくり”を一言で言うなら、この(人と人との)つながりを作ることではないか」
    「過去の事実は変えられませんが、過去の値打ちを変えることはできます。」

     メールの中の上記の3点は特に心に残りました。
     今後は、区民の意見を聞き取って『かたせ瓦版』に掲載したいと思います。
     それと、『プロジェクトK』のような組織ができないか、考えてみたいと思っています。現在の役員には加重負担になりかねませんので、有志による自由な会ができないかどうかを検討してみたいと思っています。

     たぶん簡単ではないと思いますが。