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Archive for 5月, 2012

記録の大切さ

01 5月

村の古文書
  四月から区長になった。前区長からたくさんの書類を引き継いだ。自分の生まれた頃の記述も面白いが、明治の頃の村の記録を見ると、珍しいことがたくさん出てきて、とても興味深い。

  先人達の苦労が忍ばれるし、今と生活は大きく異なっていた。例えば、学校の糞尿は初寄り合いでの入札で誰が購入するかが決まるのだ。私の子供の頃は、まだこうしたものが肥料として使われていた。化学肥料はほとんどなかったのではなかろうか。

  村での申し合わせ事項は毎年、初寄り合いで確認していたようだ。そして、夜回りは青年会が請け負うと書かれていた。火を使うことが多かっただけに、火事を防ぐのは大切な仕事だったのだろう。それでも、大火があったのだ。

  また土地を巡っても争いがあったようだ。山に関する争いとしては、奥山(大師山後方の山)事件があったらしい。裁判沙汰にまでなっていた。こうした争いの顛末や、和解書まで保存されていた。

  自分の村でありながら、知らないこともたくさんあった。私が4月から書き始めた『かたせ瓦版』に、これらの書類の中から興味深い話題を選んで紹介したいと思う。それぞれの時代に、皆一生懸命生きてきたことが古文書からうかがえた。

 記録は全て毛筆で書かれていた。達筆で崩して書かれているので所々読めない文字があった。今のパソコンやワープロの活字とは全く違う重みが感じられた。なるべく多くの、過去の文章を読んで区民に紹介したいものだ。

(日記 午前中は紙芝居の絵を描いた。午後は、家の整理や区の資料を整理した。午後8時頃『ほほえみ太鼓』のSさんから電話がかかってきた。左義長の練習をしようというのである。村岡公民館で一緒に左義長の練習をした。女性だけの太鼓だが皆非常に上手だった。9時半頃帰宅してから、再び絵を描いた。今日までに、22枚中17枚まで完成した。あと少しだ。)