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Archive for 5月 2nd, 2012

「おふくろの味」

02 5月

子ども時代の食生活
   新聞か雑誌で「おふくろの味とは、子ども時代(15歳頃)に食べた料理によって形成された味覚のことで、年を取ると再びこの味が懐かしくなり、こうしたものを食べたくなる。」と書かれていたのを読んだことがある。

  自分に当てはめてみると、青年期には肉や魚などをん好んで食べたが、今は子ども時代に食べた煮物、里芋、エンドウ、生姜、漬け物、山菜などが一番美味しく感じる。

  食事時にパンやラーメンで済まそうとしても、何となく頼りなく、身体にもしっくりこない。やはり、ご飯に野菜中心のおかずが一番美味しく感じる。

  しかし、外食などでは、ご馳走と言えば動物性のタンパク質のオンパレードである。こんな日には我が家では、「夜は野菜中心にしよう」が合い言葉である。身体に染みついた味覚は、山菜などでも同様である。

  独特の苦みのあるウドも大好きだ。作りウドだとどうしても、この苦みが少ない。これも子ども時代に記憶した味なのだろう。水菜にしてもあの独特の苦みがなければ美味しくない。

  最初は取っつきにくくても、食べ慣れるとそれが美味しく感じられるのだ。これが風味というものだろうか。子ども時代の味の記憶が身体の中に記憶されているのだろう。味噌や醤油などにしても、子ども時代に食べたものしか美味しく感じられない者も少なくない。

ワラビとタラの芽。食べきれないほどのワラビが短時間で採れた。

  私の妹家族も、九州に移った後も、勝山の味噌を使い続けている。子ども時代に地元の食材をたくさん食べておけば、勝山を離れてもこの味が恋しくなり。地域の活性化にもつながるのではなかろうか。

  しかし、今の子ども達は、全国共通の味に慣れてしまっている。これでは将来、地元の食材を恋しくはならないであろう。無国籍状態だ。そんなことを考えると、.給食の献立にも大いに地元の食材を使ってほしいと思う。地元の活性化と大いにつながっているのだから。

  特に、癖のある味は最初は取っつきにくくても、慣れればそれが一番よくなるのだろう。コカコーラもそんなところがある。最初は薬臭くて敬遠していた日本人だが、そのうちにその癖のある味が欠かせない存在になっている。

  外国のファーストフードは、戦略的に日本に攻め込んでいるのではなかろうか。子ども時代にこの味に慣れさせておけば、生涯のお客さんになるのだ。子ども時代にマックやケンタッキーフライドチキンに慣れてしまえばおふくろの味はそれらになってしまうのだろうか。

  そうすれば、ふるさとの味は忘れられてしまうであろう。幼少期の家庭での食事や給食の献立は日本の農業や漁業にも大きな影響を及ぼすことになりそうだ。健康的な日本食がおふくろの味になってほしいと願う。

創作紙芝居『ナマズのテツ』の一場面。

(日記 今日も、午前中は紙芝居の絵を描いた。後3枚ほど描けば絵は完成することにある。後は、どう演じるかだ。早く完成させたい。午後は、家内と山菜採りに出かけた。雨が降っていたが、気にせず出かけた。ワラビがたくさん採れた。インターネットで保存方法を調べた。一番簡単なあく抜きをして冷凍。)