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Archive for 11月 19th, 2010

大雪の思いで

19 11月

38豪雪の思い出
  毎年のことながら、雪囲いのシーズンが始まった。今日は朝からとてもよい天気だ。3時頃までは、作業をすると決めた。我が家の後ろ側は,道路より低いために、雪下ろしの雪が溜まってしまう。

  2回の雪下ろしmでならどうにかこうにか、屋根から下ろすことができるが、3度目となると、捨てた雪の方が一階の屋根より高くなって、作業は非常に困難になる。雪の中から、屋根を掘り出さなければならないからだ。

  『38(昭和38年)の豪雪』は、大学2年生の時だった。寮生活をしていたが、連日、寮に電話がかかり、雪下ろしのアルバイトがあった。雪が続くにつれて,アルバイト料は跳ね上がり、大いに稼がせてもらったものだ。

  寮への行き帰りの道路は、屋根より高く、道路から屋根の上へ滑り落ちるというような状況であった。電線や街灯なども、道路より下にあった。こうした状況の中で、いろんな所へ雪下ろしのアルバイトに出かけた。

  国鉄の線路からの引き込み線除雪は、下から上へ雪を放り上げなければならず、重労働であった。本線の方は、自衛隊の皆さんが、引き込み線は、私たちアルバイトが受け持ったが、向こうの雪がこちらへ飛んでくることもあった。

  雪を見たこともあまりない沖縄出身の連中なども、屋根に上がって雪下ろしをした。当時は今と違って、スノッパーなどはなくー、「ばんば(木で作った除雪のためのしゃもじ状の道具)」一本で雪を下ろすのだ。

  屋根に積もった雪を豆腐状に切り取り、滑り落ちる勢いを利用しながら下へ放り投げるのだ。特に、屋根の中心部になると、よほどうまくばんばを扱えないと、雪が屋根の途中に引っかかってしまうのだ。

 雪下ろしの経験のある私は、楽々雪を下ろすことができたが、南国出身の者は、ばんばの扱いに手を焼いていた。それでもアルバイト先はいくらでもあった。おかげで、当時は珍しい高価なテープレコーダーを買うことができた。

冬に備えて雪囲い作業。豪雪になるとこの屋根よりも雪の方が高くなる。暖冬であることを願いながらの雪囲い作業。

  その後、56豪雪にも見舞われたが、被害は38豪雪よりも少なかったように思う。それでも、家の大屋根、小屋根(一階の屋根)、小屋の屋根、事務所の屋根の順に連日、雪下ろしをした。

  しかし、一周した頃には、また同じ順番に雪下ろしをしなければならず、本当に疲れた。車はストップしたために、家内がリュックで買い出しに行き、私は屋根の雪下ろしという日が長い間続いた。そして平成になってからも、大雪があった。

  今年はどうなるのだろうか。暖冬になってほしいと思う。最も望ましいのは、山に雪があって、平地には雪が少ないことだ。スキーなどウインタースポーツができて、雪下ろし作業が少ないことを願う。

(日記:朝から、午後3時過ぎまで雪囲い作業。晴れているのでとても気持ちがよかった。着替えて、3時半から事務所で数学のホームページ作り。高校の数学の問題を解きながらの作業である。頭の体操にはぴったりだと思っている。午後7時半より集会所で行われている『片瀬豊年ばやし』の練習に参加。)