防災組織は作ったが
午後1時半より、教育会館で『勝山市区長連合会総会』が行われた。総会の後、市長、教育長の話があり、質疑応答が行われた。その中で、「防災組織を組織したが、今後どうしたらよいか」との質問があった。
普段の訓練が本番で生かされるかということだ。これは、簡単なことではない。本番の災害では、想定外のことが起こるからだ。思い出すのは、足羽川周辺に大きな被害をもたらした福井豪雨でのことだ。
想定した連絡網は全て使うことができなかった。先ず普通電話による連絡網は全て通信不能。携帯電話も全く役に立たなかったという。それならば、車で連絡できるかというと、川の氾濫で道路は交通不能。
事前に計画しておいた連絡網は全く役立たなかった。その後、我が勝山でも電柱にスピーカーを付けた防災無線を設置することになった。昔、漁村などにあったと思っていた通信網が、今の時代でも役立つと思うからだろう。
これも、暴風雨の場合、はたして内容を聞き取れるかとなると不安がある。晴れた日には耳を澄ませば聞こえるが、おそらく暴風雨の場合は聞こえないだろう。常に、平時の常識は本番の災害では役立たないこともあることを知っておかなければならないだろう。
ひとたび事が起こると防災班も殆ど機能しない可能性もある。なぜなら、災害がいつ起こるか分からないのだから、各種団体の長で組織した防災組織が機能する保障はない。福井など遠方の勤務先にいる可能性があるからだ。
今回の瓦版に、防災について書いておいたが、普段から地震や火災に対してどのように備えればいいのか、どうしたら家族を安全に避難できるか、無事に逃げ出せるのか、防災機器の備えはどうかなど、他人を当てにせず、それぞれ自分自身から考えなければならないと思う。
「自助」、「共助」、「公助」という言葉があるが、先ずは「自助」をしっかりしておかなければならない。そうでなければ他人を助けるどころではない。
そのためにも、自ら防災意識を高めておかなければ、いざというときに役立たない。防災については、区民と一緒に考えてみたいと思う。今の世の中、想定外のことが十分起こりうるのだから。
(日記 午前中はバンドのカラオケ作り。『かたせ瓦版』の仕上げ作業。午後1時半から『勝山市区町連合会総会』。午後7時半より、大師山での「自然観察会」でのオカリナ演奏のための練習。慌ただしい一日だった。)