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植物に学ぶ生き方

11 2月

我慢の時期が必要
  昨日の『福井新聞』の一面の下段にある『越山若水』に、次のような記述があった。

「ゴルフ場では芝生に2,3日水を与えないで、根を張らせる。枯れそうになったところで水を与えるーこれの繰り返しで、たくさんの強い根を精いっぱい生やそう▼田中修さんの著書「不思議の植物学」(中公新書)に教わった。水不足で、芝生のハングリー精神が刺激されるという。稲の穂が出る前に土を乾かす「中干し」も同じ狙いがある▼……(以下略)」

創作紙芝居の表紙。ようやく完成した。

 実は、菊作りにおいて勝山市でナンバーワン(県内でもトップクラス)のTさんがおられる。Tさんの多くの菊の花は、11月3日に開花の照準を合わせている。1本の苗から見事な花がいくつも咲きそろうのだ。感心するばかりである。

 菊作りは、一年中の仕事である。そのTさんが次のように語っておられた。

「夏の暑い日、菊の苗に水を与えなければならない。そのとき、常にたっぷりと水をやると、菊はしっかりと根を張らない。そこで、水を与えないで我慢させるのだという。そうすると、菊は水を求めて鉢の中で根を張り巡らすのだという。そういうことを繰り返しながら、立派な根を育てるのだという。そうして、ここぞと言うときに、肥料を与えれば、肥料に負けることなく、しっかりと吸収し、小さな鉢の中でも、立派な花を咲かせるのだという。 
 ところが、常にほしいだけ水を与えると、菊は根を張る必要がない。そんな菊に立派な花を咲かせようとして、肥料を与えると根が十分生育していないために、肥料に負けるか、肥料を十分吸収できずに大輪の花を咲かせることができないという。」

 なにやら、人間とよく似ている。常に、大人の指導が前面に出たり、ほしいものを買い与えると、働いて自ら稼ごうとか、少しで向上しようとする気持ちが育たないような気がする。ハングリー精神が育たないのだ。

 植物も人間も、生物である限り、同じようなものだと思う。人間ならば、その基礎となる人間力(思考、創造力、想像力、意欲など)を幼いうちに、育てておかないと、21世紀を豊かに生きていけないのではなかろうか。植物に於いて、根を十分発達させておくように。

  この考えを花作りや野菜作り、そして人作りに生かせないだろうか。少なくとも、花作りと野菜作りには、応用できそうである。今年の花作りや野菜作りが楽しみになってきた。

孫達とウェブカム。家内が「おいで、おいで」をするが……。

(日記 午前中、紙芝居の絵描き。ようやく童話の方は完成した。今後は、大人向けの紙芝居に向けて頑張らなければと思う。午後7時から、息子の家族とウェブカム。みんな元気でやっているようだ。いつものように、歌とダンスを見せてくれた。来週は、東京横浜で次女や長男の家族、孫達と会うつもりだ。)

 
 

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