雑談しながらの作業
午前8時より『農事組合法人かたせ』の里芋収穫作業に出た。男女合わせて十数人が集まった。里芋収穫作業をしながらいろんな話をした。そんな中で出たのが、里芋のオーナー制の話だ。
ブランド力や宣伝力では隣の大野市の『上庄里芋』に完全に負けている。県内外で圧倒的に知名度が高い。しかし、私たちは、地元の里芋に誇りを持っている。この里芋栽培を経済的に合うようにするにはいろんな面で改善しなければならないところがある。
今のところ、組合での栽培では利益を出していない。人件費が多くかかるからだ。しかし、これは村の人に時給1,000円で渡ることになる。それでも、組合では里芋栽培を続けている。村の特産物だからだ。
私のようにいろんな人たちに贈るために栽培している者には、里芋栽培は楽しい。これをオーナー制にできないかということである。あれこれ作業をしながら話し合った。
普通に作っても、法人で借りた畝を使うと、一畝で30,000円ぐらいの里芋は収穫できるだろうとのことだった。植え付け、子ズイキ切り、収穫の三つの作業はオーナーにやってもらい、水管理(真夏の炎天下には畝の間に川から水を引く)や病害虫の予防は法人が請け負うというのだ。
里芋のオーナー制は、例えば1万円で募集してはどうかという意見も出た。もう一つの方法は、基本的な肥料を入れて耕してある畝を1本あたり4,000円で借りて全部自分で作るというものだ。組合員の私は、その半額で借りているのだが。
畝を借りる場合も、ある程度の管理を任せるオーナー制の場合も、目的は農作業や収穫を楽しむことにあるのだ。楽しみながら、里芋の種芋を植え、成長を楽しみ、収穫の喜びを味わい、家族や友達、親戚などに配ることができるのだ。
そして、青空の下で、健康的に汗を流すことができるのだ。現在の私も、里芋のオーナーになっているようなものだ。自分の栽培した収穫物で人にあげられるものはそんなに多くない。里芋や生姜は、その中の一つだ。
果たして応募者がいるかどうかが問題だ。こんなことを話しながら、組合の里芋の収穫をした。半日だったが、いろんな人と話すことができ、とても充実した時間を持つことができた。
(日記 午前中、法人の里芋収穫。午後は、自分の畑の里芋収穫。村の知り合いのTさんにも里芋をあげた。その後、始めて栽培した秋ジャガイモの試し掘り。午後4時より、親子太鼓教室。いつもの太鼓の他に『左義長太鼓』の練習もした。午後7時半より集会所で銭太鼓『片瀬豊年ばやし』の練習。明日は、北谷の文化祭に出演するのだ。挿入芸は「祝餅つき」と決めた。明日が楽しみだ。)