それって当たり前?
「◎◎の常識は△△の非常識」等という言い方がある。「何が正しいのか」、判断の基準があやふやになっているように思う。「当たり前」と思っていることが当たり前でなかったりもする。
今日も、作業をしながら「国会中継」を少し聞いていた。総理や各大臣が自信を持って答えていること(官僚の答弁書が多いだろうが)が正しいとも思えない。
農業をやったこともない官僚の皆さんが机上で農業政策を立案しているが、農家の人達の気持ちや「農」の持つ本当の意味をりかいしているのだろうか。
さも分かったように、政治家の皆さんは自信を持って発言するが、「本当にそんなにうまくいくのか」と思ってしまう。農業政策を立案する者は、いろんな地区のいろんな農業を何年か体験してからにしてほしいと思う。
もしもそんなことができないのなら、農業者の真の声を聞いてほしい。というのは、今日、午後6時から『農地・水保全管理支払交付金・共同活動、向上活動採択』説明会が大野市であり、「農事組合法人かたせ」の理事長と一緒に参加した。
補助金をもらえることには農家の者は誰も異存はなかろう。しかし、誰がこのようなプランを考えたのだろうか。農水省の役人か。というのは、説明のなかで「国の方の指導があって……」という言葉が多かったからだ。
耕作放棄地をなくしたり、農地を荒れさせないようにする方法は、金銭で物理的環境を整えるだけでは解決しないように思う。農業の持つ意味をよく理解し、若者が農業に魅力を感ずる国にしなければならないのではいか。
国民の知恵を結集した政策であるのだろうかと心配になる。これは何も農業ばかりではない。
「当たり前」のように考えていことについても、「本当にそうだろうか」と考え直さなければならないだろうし、「常識的ではない」と思われていることについても、「もしかしたらそれが正しいのではなかろうか」と考え直してみなければならないのではなかろうか。
(日記 午前8時から午後4時半まで「農事組合法人かたせ」の田植え補助員を務めた。午後6時半から『農地・水保全管理支払交付金・共同活動、向上活動採択』説明会に出席。新たなことが分かった。)