使えない退職グッズ
先日テレビを見ていたら、3人組が家庭を訪問してアコーデオンの伴奏で演歌を歌う番組を放映していた。伴奏をしている男性を「アコーディオン男爵」と呼んでいた。
そういえば、私は、退職直前に退職したらそろえたいものを「退職グッズ」としてリストアップしていた。先ず、パソコンは新しくしよう、ソフトも新しくしようとあれこれ考えていた。
もちろん予算も決めての話だ。その中の一つに「アコーデオン」があった。そして、教則本と共にネットで注文した。ベースも沢山ついた独奏用の「トンボアコーディオン」だ。
そして、練習を始めたが、思うように指が動かない。そのうちに、あれこれしたいことが出てきてアコーデオンはケースに入れたままになっていた。
時々、ケースに入っているアコーデオンが目に入るがケースを開けることがなかった。しかし、先ほどの番組の「アコーディオン男爵」と呼ばれるおじさんの楽しそうな演奏姿を見て大いに刺激された。
そこで、先週あたりからアコーディオンを居間に持ち込んだ。何とか、施設の慰問に使えないかと本気に思うようになった。自分一人では無理なので、妻を仲間に引き込んで短時間ながら練習を開始した。
思えば、今から40数年前、学校にあったアコーディオンを使っていろんな人たち歌の伴奏をしたことがある。その頃はカラオケなどはない時代であった。探り弾きながら、知っている歌はどうにか弾くことができた。
しかし、退職してから買い求めたアコーデオンを弾いてみると、当時の勘は戻らず、指も思うように動かず、これは無理だと諦めてしまったのだ。
買うときは、「もしも“無用の長物”になったら教員をしている娘にでもやればいい」と思ってあまり考えずに決断したのだ。実際使ってみるとこの年では無理だと思えてきて、昨年来ケースに入れたままだったのだ。
それが、一つのテレビ番組に刺激を受けて再びチャレンジしようというわけだ。どこまで続くかわからないが、演奏できる曲を増やしてきたいと思う。
(日記:午前中、オカリナ教室のための編曲作業。午前11時に自宅を出て北部中学校へ行く。毎週月曜日の4時間目は選択音楽「和太鼓」の授業だ。今日は二日目だが、去年よりペースがはやい。男女同数なのでいい意味での競争意識や緊張感があってよい。午後も、作業を継続。最後に、伴奏用のCDとカラオケを作った。午後7時半より、オカリナ教室。)