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Archive for 4月 8th, 2011

お祭り的ビジネス

08 4月

年に数日野賑わいで活性化を図れるか
  私は、「ビジネス」という言葉を聞くといろんなことを思い出す。一般には、「ビジネス」というと、あたかも利益があるかのごとき意味で使われることが多い。

  何かものを作って祭りなどの特別の日に販売したとする。結構売れたから、儲かるだろう、ビジネスになるだろうと思う人がいるかもしれないが、それだけでは、ビジネスにはほど遠い。

 越前大仏が近くにあるために、どうしたら活性化するかを時々考えることがある。時々、門前市などの会合に呼ばれることがあるために、なおさらそうである。

  1年に数回、「うまいもん祭り」や「そば祭り」をやって、賑わったからと言って、越前大仏や門前町が活性化するとは思えない。根本的な解決は別の所にあると思う。

  しかし、年に数回でも賑わえば、関係者や担当者はある種の満足感を抱くかもしれない。しかし、1年が365日であることを考えると、活性化にはほど遠いだろう。

  ビジネスにも、色々あるあるように思う。「もうけを度外視してイベントを盛り上げるお祭りビジネス」、「わずかな利益を得られ、生活に張りができる生き甲斐ビジネス」、「働いた時間に見合う収入のある本格的なビジネス」、……、色々あると思う。

  補助金がなければ赤字で、全くビジネスにならないものもある。しかし、実施している者、企画している者はあたかも、ビジネスであるかのごとく言い張る。

  私としては、これらを混同させるのではなく、割り切って考えた方がよいと思う。生き甲斐ビジネスならば、損をしない程度に、利益が上がればよいのだと思う。

  その代わり、それらに取り組むことによって、生き甲斐が得られたり、仲間作りができたり、気分が晴れ、生活が充実すればいいのである。

  特に、退職したら、「利益」より「生き甲斐」を優先させてビジネスに取り組めばいいと思う。出費ばかりしていては、継続する意欲がわかないだろうから、「ビジネス」と言うからには、わずかでも利益がある方がよい。

  私は、今やっているいろんな取り組みのうちのどれか一つでも、「ビジネス」につながっていくことを望んでいる。それは、社会につながっているという証を求めているからかもしれない。

アンパンマンの仲間、マーガレット姫(左)とルビーちゃん(右)。

  今日、越前大仏の活性化について、某社長と電話で話した。社長も、私と同様でお祭り的では、大仏や門前町は活性化しないという考えを持っているようであった。

(日記:午前中、事務所で「数学のホームページ」づくり。午後、オカリナ曲の編曲作業。夕方、東京の編集者と教育について2時間話した。)