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家を守るということは

28 3月

雪に備えて
  今年の冬はかなりの大雪であった。除雪作業の多い年だった。何よりも不覚であったのは、家の後ろ側の垂木(タルキ)が折れたことであった。

  あるとき、ふと屋根を見上げると、屋根の一部が垂れ下がって見えたのである。垂木が折れている!ショックであった。家にいながら、家を守れないなんて。

  済んだことは仕方がない。同じような補修をしたのでは、今後同じような雪害が出ることが考えられる。そう考えて、今回は、垂木を倍に増やして補強してもらうことにした。

  また、雪害のなかった家の前側も、垂木を倍に増やして補強してもらうことにした。今日初めて、区内のY工務店の親子が来て下さった。そして、作業を効率よく安全に行うために、足場を設けた。

屋根の補強のために家の前方に組んだ足場。家の前方は垂木を倍に増やしての補強工事。(家の後ろ側は雪で破損した垂木の入れ替えと補強工事。)

  私は、その間、屋根の雪止めに引っかかっている杉葉や杉の実を取り除いた。また、雨樋に引っかかったり、堆積している様々なものを取り除いた。

  家を守るということは、簡単ではない。先ずは、物理的に破損しないように、腐ったりしないようにしなければならない。雪囲いもその一つだろうし、除草などもそうだろう。

  鉄骨や木造部分は、塗装のはげたところを放置しておくと腐敗につながる。瓦も割れていないか常に点検しておかないと、雨漏りがするだろう。

  風呂場でも、使った後の換気をしっかりしておかないと、長持ちしないだろう。特に、家の北側は、日当たりが悪いので、その分気をつけなければならない。

  ソフト的な部分としては、村の一員として、家のリーダーとして、市民として、国民としての義務や責任も少なくない。村の中だけ考えても、共同作業や役割があり、宗教的な行事もある。親類や知り合いとの付き合いもある。

  人は、一見つながっていないようでつながっている。付き合いはおっくうなときもあるが、いざというときの大きな力にもなる。

  家を守るということは、時には苦労も多い。私は高校1年生で父親を亡くしたので、多くの場面で地域活動に参加することが多かった。

  今は、子どもや孫達の心のよりどころとして、故郷として、この家を守っていかなければと思う。家の補強に当たって、このようなことを考えた。

(日記:午前中、スノータイヤの入れ替え。まさか、もう雪は降らないだろう。また、大工さんが雪で折れた箇所の補修と、雪に対する家の補強のために足場を組んだ。私は、それらを見ながら、屋根や雨樋の掃除などで一日が終わった。午後、横浜と福井の孫達が「スキージャム」へ「ソリ遊び」をするために出かけた。快晴で気持ちがよかったとのことだった。夕方、暇を見て短時間ではあるが、編曲作業を行った。)

 
 

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