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Archive for 3月 27th, 2023

前を向いて歩く

27 3月

納得する時間の使い方
 「いかに過ごすか」は 一度このブログで書いたテーマだ。80歳になったのを機会にもう一度このテーマについて考えてみたい。以前、勤めを辞めるに当たって一番心配したことは、「物事に対してやる気が湧くか」ということだった。

 務めているから、あれもしたい、これれもしたいとなるのだが、勤めを辞めたら、時間がたっぷりあって、かえってやる気を失うのではと本気で心配したものだ。

 22歳から働き出して、67際まで現役だった。突然、行き場を失うことがどういうことか、本気で心配したものだ。この切り替えが上手くいかなかった人を知っているから尚更心配だった。

 そんなとき、「仕事を辞めたら暇やろ」と知り合いが声をかけてきたことがあった。しかし、いざ仕事を辞めてみると、「したいこと」と「しなければならないこと」がほどよくあって、心配していたほどのことはなかった。

 あれから13年、今はどうだろうか。やはり「やりたいこと」と「やらねばならないこと」がほどよくあって、時間は足りないくらいだ。テレビの録画はたまる一方。読むために買った本も積んでおくだけになっている。

 1日、ぼんやりテレビを見ている気にはなれない。趣味だけに明け暮れることもできない。やはり、満足感を得られるのは、汗を流して『家のこと(家族のためになること、家を守ること、農作業をすること)』をやったり、『社会に対して何らかの貢献をしたとき』にしか満足感は得られない。百姓生まれの「性(さが)」だろうか。

 テレビで、勝間和代さん(経済評論家、作家、元外資系金融マン)の時間の使い方を知った。時間の使い方を『生産的時間』と消費的時間に分けているそうだ。 勝間さんの言う『生産的時間』とは、次に繋がる時間、自分を高める時間と言えばいいだろうか。

 『消費的時間』は、たとえ経済的に潤っても、自分を高めないような時間の使い方だそうだ。義理的な飲み会もこれに入るらしい。 例えば、講演会も、勝間さんにとっては『消費的時間』だそうだ。自分の知っていることを話すだけでは向上しないからだろうか。

 しかし、本を書くことは、そのために学ぶこともあるので『生産的時間』ということになる。 また、勝間さんは移動にかなり自転車を使うが、それは、自分にとっては、生産的時間であり、スポーツもまた生産的時間だそうだ。健康維持のために時間を使うことは、生産的だからだろう。

 改めて考えてみると、自分にとっては、時間は次の3つに分かれるかも知れない。「家や家族、社会に何らかの役に立つこと」、「じぶんのやりたい創作活動などに時間を使うこと」、そして、「健康維持のために何かをすること」の3つだ。(ラジオ体操は、スマホで朝食前にスクワットと共に、ここ数年間叶と二人でほとんど毎日やっている。)

 これらが適度にミックスしている時が、一番満足感が得られるのではなかろうか思っている。1日でこの3つをやれるとは限らない。そんなときは、一週間で、一ヶ月間で、一年間である程度のバランスを取れればよいと思っている。

 無限に時間はあるわけでもないので、自然体でこの3つをほどほどにミックスしながら。これからも前を向いていきたいと思う。