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Archive for 3月 19th, 2023

夢物語~鐘撞堂とAR(拡張現実)

19 3月

釣鐘のない鐘撞堂
 我が村にある佛母寺が、令和7年、33年に一度の御開帳を迎える。そのときには、開扉式を行って秘仏が公開されるのだ。私は、今から64年の高校時代、31年前の49歳の時に御開帳に巡り合わせている。

 村にあるこの佛母寺だが、曹洞宗の末寺だ。ところが、村人はほとんどが浄土真宗であるために、この佛母寺には門徒がいない。それでも、これまで村をあげてこの寺を守ってきたのだ。

 今日は、村の総会で2年後の御開帳についても議題になり、今後の取り組みなどについて話された。日程や諸行事のあり方などについても報告された。

 この寺は以前は藁葺き屋根の古いお寺で、屋根の葺き替えには、村人が割り当てで茅を刈って持ち寄ったものだ。ところが、越前大仏の建立と共に、道を隔てたこのお寺も新築していただけることになった。

 本堂はそれでよいのだが、今にも倒れそうな鐘撞堂があり、釣り鐘はない。戦時中の金属供出により釣鐘も軍に差し出したからだ。釣り鐘のない鐘撞堂。せめて一夜だけでも、鐘の音を響かせられないだろうか。

福野氏のフェィスブックより

ここからは想像の世界
 早速、スマホで福野氏(jig・jp会長)に相談。私の夢を伝える。“張りぼて“の釣り鐘を作って、本物のごとく、鐘をつくと、そこから本物の鐘の音が「ゴ~~ン~」と鳴り響く。許されるならば、本山、永平寺の鐘の音だ。

 というのは、福野氏の会社jig・jpが上場したときに、いつもテレビで観るあの鐘を鳴らす機会があったそうだ。その後、福野氏はデジタルでその鐘をたたくことを考えたというのをフェイスブックで読んだからだ。だから、“張りぼて“の鐘でも可能だということだった。

 ところが、しばらくして、福野氏からの返事は「ARで鐘を作って、鳴らすと大音量で鳴るとか?」と返事が送られてきた。AR?拡張現実だ。現実の景色の中に、大きな鐘が現れるのだ。そこで、綱を引いて鐘をつくと大音量で「ゴ~~ン~」と永平寺の鐘が響くということだろう。

 私の想像をはるかに超えている。考えることは楽しい。一時、素晴らしい夢を見ることができた。できる、できないはともかく夢をいただいた気がする。この先どのような時代が来るのだろうか?

 
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