43年前に調べたアメリカの高校の今
何冊か余っている拙著『アメリカの高校生~セントラリア高校の全て~』を久しぶりに出してみているうちに、今あの高校はどうなっているのだろうかと気になってきた。
そこで、先ずはグーグルアースで学校を調べてみると、なるほど郊外にある高校だということがよく分かった。そして最近立て替えられたことも。以前は、「アメリカまで行って写真を撮ってきてほしい」と頼まなければ、学校がどのような場所にどのように建っているのか、全く分からなかった。
ところが、今は違う。地図で頭上から眺めることができるし、まるで道を歩いているかのようにストリートビュウで眺めることもできる。学校のホームページの調べれば、様々な写真もある。今日・明日の行事も、今月の行事も、年間行事も全て知ることができる。
カフェテリアの今日、明日のメニューも
日々の連絡も細かく、今日(アメリカでは9日)のことも『2023年3月9日木曜日 今日、カフェテリアはランチにピザを提供しています。 明日(学期末)は朝食にシリアルバーを提供し、正午は下校のため昼食は提供されません。』とある。他にも様々な情報がある。
過去の卒業アルバムも全ページ掲載
驚くことに過去の卒業アルバムも1031年(昭和6年)のものからすべて保存されていて、全ページ閲覧できるようになっている。ただし、色々個人情報を入力してログインしなければならないがそれは当然のことだろう。
アメリカの卒業アルバムは『イヤーブック(年鑑とも訳す)』と言うだけに、日本とはかなり趣が異なる。例えば、個人写真がずらりと並んではいるが、その下に、自分がスポーツやその他の活動で写っている場所を示すページまで掲載されているのだ。
そして、なんと懐かしいことに、私が手に入れた1979年の卒業アルバムもアップされているのだ。ここの編集部のカメラマンにお世話になったのだ。彼らは今60歳を超えているはずだ。
他にも、学年毎の成績優秀者などの氏名や、単位を落としそうななった場合の補習授業のことなど、事細かに掲載されている。また、生徒手帳には服装規定まである。更に、それとは別に、様々な行事での服装も定められている。
実は、このような事を調べたのは、今の在庫品(新品)をどう処分するかを考えてのことだ。既に、既刊の拙著『じいじ達の子供時代』は上下巻ともエルパの新しい本屋『AKUSYU』に置かせてもらえることになっているので、この本もどうかと考えているからだ。
かつては、アメリカまでの取材旅行に行かなければ何も分からなかったが、今ならネットでどんなデータでも入手できる。写真も鮮明なカラーで入手できる。
新入生を迎える校長の挨拶だって読むことができる。そして、それらが、全て英文でも構わない。なぜなら、翻訳ソフトを使えば、瞬時に和訳されて、だいたい何を言っているのかは理解できるからだ。
私の過去50年とこれからの50年を考えると、その変化は、想像を絶することになっているだろう。もしかしたら、宇宙へ修学旅行なんてことも夢ではなくなっているかも知れない。