プログラミングで遊ぶ
一昨年から1年あまり、小中学生のプログラミング教室に付き合った。そして、子ども達の活動の様子をいろいろ見てきた。2020年から日本の学校でプログラミング教育が始まった。しかし、それらが始まる前から会社を経営しているMさん達が勝山でプログラミング教室を開いていた。
勝山市は細長いまちだ。そんなまちでやや最初は、北部寄りにプログラミング教室が一カ所あるだけだった。そこで、南部地区にもということで、一昨年から私の建物(山児童館)を使って、2カ所目のプログラミング教室が開かれることになった。
そんな子ども達の一人に6年生のK君がいた。彼は、プログラミングについては、小学生ながら高校級の能力があるように思えた。他の子ども達とは段違いの能力があったのだ。
他の子ども達は、基本的なBASIC言語でどうにかプログラミングをやっている程度だったが、彼はいくつかのコンピュータ言語を操り、いろんなゲームをつくったりしていた。また、コンクールにも入賞したりしていた。
彼を見ていると、プログラミングは創造的な活動だということがよく分かる。モノ作りの一つだ。そして、プログラミングで遊べる域に達しているのだ。時々私が「こんなモノ作れる?」というと、彼は必死でそれらを形にするのだ。すごいと思う。
そして、私たちは、彼が中学校に入学すると同時に、中学校にプログラミング部ができるよう学校側にお願いして部ができた。といっても、なかなか生徒が集まらないのが悩みだ。プログラミングで遊べる域に達するまでにはかなりの努力が必要だから、簡単に入部しないのだろうか。
そうこうしているうちに、北部寄りの教室が場所の都合で閉鎖することになり、南北一つになって私の建物を離れ、昨年4月から、市民活動センターに移った。
フリーになった私は、小学生、先生方、新たにプログラミングを始める方々の何かのお役に立ちたいということで、昨年1年間はもっぱらプログラミングの漫画を描くことに専念し、ようやく完成したのだ。
このマンガの中で使われる『イチゴジャムベーシック』の開発者、福野泰介氏がこのマンガの監修をして下さることになった。近いうちにどこかで出版できればと思っているが、ダメなら自費出版もやむを得ない。
K君との久々の再会
今日、久しぶりにK君と会った。昨年はあまり接する機会がなかったが、今年は時々会おうかと話している。私は、プログラミングに関しては基礎の基礎も怪しいレベルだ。しかし、彼と話していると、次のマンガを描く参考になるし、いろんなアイディアを形にしてくれるのでとても楽しい。
彼は、昨年、福井県の『カニロボコン』で念願の優勝を果たした。私は、プログラミングでは全く遊べないが、彼の作品の感想ぐらいは話すことができる。それが、彼の作品をよくすることに繫がればと思っている。
14歳と80歳だが、プログラミングに於いては仲間同士だ。いや、彼の方がはるかに私の前を歩いている。私は、今からプログラミングを始めようとする超初心者のお手伝いでもできればと思って、次回作のマンガのアイディアを練っている今日この頃である。
1+1が3になるようになればと思う。次回作は『ゲームで学ぶプログラミング』にしたいと思っている。そして、これらを卒業して、本格的なプログラミングを始めてほしいと思う。プログラミングの世界で遊んでほしい。
プログラミングに関係のない人も、困りごとやアイディアを若い人たちに伝えていってほしい。きっと、プログラミングはその解決の一助になると確信している。