ドラマに登場する昭和初期
最近の「朝ドラ」にはよく、昭和初期や戦争前後の時代が取り上げられている。今、放映中の『マッサン』も一つ前の『花子とアン』も、さらに一つ前の『ごち
そうさん』も、その前の前の『梅チャン先生』も……、みなドラマの中で戦争が起こっている。いろんな意味で、過酷な時代であったと思う。しかし、どのドラマにも、“希望”を持って生きている主人公の姿があり、視る者の心を打っているのだろうと思う。
果たして、今の時代はどうであろうか。私のように終戦直前に生まれた者の子供時代と、今の時代の子どもとでは置かれた時代がまったく違っている。物質的な面では比較にならない。
一家に大人の数だけ自動車がある今と、一家に中古の自転車が一台あればましな方だった時代とでは比べようがない。もちろん、テレビもゲームも漫画もなかった。しかし、子ども達の生き生きした姿はそこにはあったように思う。遊びは、常に創意工夫の連続だった。
ゲーム、漫画、携帯などの画面に集中している今の子どもや大人と、雪が降れば暗くなるまで手製のソリで雪の中を遊び回り、正月になればこたつを囲んで夜通しトランプに興じたあの頃の子ども達とでは行動力は全く違っていたように思う。
しかし、これは何も今の子どもや大人のせいではない。せめて、今の世の中を肯定的にとらえて、希望を持って生きていってもらいたいと願うばかりである。人が機械の1部になったり、経済面ばかりに目を向けて人間らしさを失っている大人にだけはなってほしくないと思うのだが……。余計なお世話か。私の場合も、希望がなければ前向きには生きていけないと思っている。
(日記 静かな日々が戻って来た。午前中は、少し数学。体調不良。午後は、こたつの中で読書。健康維持に努めねばと思う。)