過疎化する山村と鳥獣害
地方のまちはどこも少子高齢化が進んでいる。市街地も、周辺の農村部もこの傾向は変わらない。特に、山際に接している地区では、少子高齢化が進むと同時に、鳥獣害に悩まされている。
山間部では野菜や米を作ろうと思うと、猪の害を防ぐために何らかの対策を取らなければならない。今のところ、我が地区では山間部の田んぼには電気柵で周囲を囲んでいる。
田んぼを接する隣の平泉寺地区では、電気柵では効果がないのだろうか、鋼管の柱を立て金網を張っている。田んぼを檻で囲っているようなものだ。いずれは我が村もそうしなければならないだろう。
獣害と言えば、カモシカも木の皮を剥ぎ、木々の若芽を食べ、樹木に大きな被害を与えている。場所によっては、杉の木さえも枯れ始めている。また、イチゴやスイカやトマトをかじりにハクビシンなども来るという。
隣家のKさんは、今年に入ってハクビシンを3匹捕まえたという。その話を聞いていたので、「今度、ハクビシンを捕まえたら連絡して」と頼んでおいた。早速、昨日電話がかかってきた。
Kさんの田んぼの作業場へ行くと、大型のねずみ取りの中に捕まえたハクビシンが入っていた。何とか出ようとして、かごの中を動き回っている。時々、こちらをにらんでうなり声をあげている。前足の指を器用に動かして金網をつかんだりしている。
Kさんによれば、イチゴを両手でつかんで食べ、ヘタ(萼:がく)は捨ててしまうそうだ。人間がイチゴを食べるのと同じだ。イチゴを栽培している者にとっては全く腹立たしい。瓜や西瓜も同様の被害に遭っている。
しかし、ハクビシンの顔を見ているとなかなか愛嬌があり、かわいい。帰宅して家内に写真を見せたら、「親が帰りを待っているかもしれんね」という。そう言われてみると、もしも、捕まったハクビシンが親だったら、子供達が帰りを待っているかもしれない。
そんなことを考えると少し気の毒な気がする。しかし、放っておけば、農作物をどんどん食べ尽くすから始末が悪い。少子高齢化が進むと、こうした鳥獣が今よりももっともっと増えるだろう。
それに、最近鳥獣害対策についての講演がありそこで聞いた話だが、嶺南地方に多い猿が今奥越地方へ進出中だと言う。今でも、奥越地方に猿がいるが、これがどんどん増えたら生活に多大な影響を与えるだろう。鳥獣との共存がこれからの大きな課題になりそうだ。
(日記 朝一に里芋の畑の除草。その後、ショウガの芽出しのための黒マルチを外した。ショウガはなかなか芽が出ない。ようやく、小さな芽が2本見えただけだ。午前9時から青竹のプランターを作るための材料を揃えた。そして、大工のYさんに両端を切ってもらった。明後日の運動会の後、竹プランターを完成させて花を植えるからだ。午後1時半から勝山市森林組合連絡協議会の総会に参加。林業はほとんど生業にはならないことを知らされた。木を切ったら、儲かるどころか出費がかさむのが現状だ。日本の森林を維持するためには、莫大な資金を投入しなければならない。農業以上に持続不可能だ。今や外材と集積材(薄い板を合わせて作った柱など)で杉の木などは金にならないらしい。悲しいことだ。帰宅してから新たな紙芝居の絵描き。保育紙芝居だ。夕食後、家内と二人でウオーキング。気持ちがよかった。)