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ムービングゴール

28 5月

外交戦略
  最近の政治や外交における種々のニュースを聞いていると、簡単には解決しないなあと思ってしまう。そんな中で、某評論家の言った「ムービングゴール」なる言葉に納得した。

  例えば、サッカーなでどゴール(ポスト)を動かしたら、いつになってもシュートできず試合が終わらない。日本は今いくつかの問題を抱えている。そして、周辺国はそれらの問題の解決を迫っている。

   その評論家によれば、「実は解決を迫っているように見せかけて、本当は解決を望んでいない」というものだ。そうすれば永久に日本をたたけるからだという。自国に何か問題が発生したら、未解決の問題を持ち出して日本をたたけばよいからだ。

 「ムービングゴール」は、「ゴールを動かしてシュートさせない」とも言えるし、「ゴールを動かすのではなくゴールを隠してしまってシュートできないようにしている」ともとれる。

 外交に於いては、日本の常識を頭に置くと、解決を誤ってしまう。対立した結論を用意して相手を論破するディベート(アメリカなどでは子供の頃から行う)では、正しいか正しくないかではなく、いかに相手を打ち負かすかで勝敗が決まるのだ。

 こうした面では、日本はお人好しであまり強くない。常に責められっぱなしでは情けない。かといって武力を背景に強く出るわけにも行かない。順風満帆で出発した総理も今苦境に立たされている。

 よほどの外交戦略を練らないと、常に責められ続けるのではなかろうか。国の舵取りは本当に難しい。橋下市長も今、自分の発言で苦労している。一度発した言葉は元へは戻らない。弁解しようにも説得しようにも、簡単にはいかない。

(日記 朝から風が強い。午前中、家庭菜園へ行き、トマトとトウモロコシの支柱の補強。午後は、もっぱら紙芝居の絵描き。ようやく、『親鸞聖人物語』の最後の絵を描き上げた。丸々5ヶ月かかった。これから、校正して脚本を書き、最後の仕上げをしなければならない。次の作品が待っているので急ぎたい。)

 
 

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