子供が興味を引くかどうか
私は根本的には人間が大好きだ。それは自分の生い立ちに影響があるかもしれない。早くから両親をなくしたために、結婚するまでのある時期、一人暮らしとなった。
頼りになるのは、信頼できる仲間や先輩だけだった。そんな中で、赤の他人でありながら、親父代わりになってくれそうな人、兄貴になってくれそうな人、姉になってくれそうな人が周りにたくさんいた。
また、前向きに生きていれば誰とでも友達になれるとも思っていた。そんな中で、バンドをやっていたので、仲間は常に自分の周りにいた。音楽のおかげで救われたとも言える。
さらに、和太鼓を始めたので、子どもたちとも接点ができた。最初は自分の集落で始めた太鼓が勝山に広がり、福井県に広がっていった。今私のところで太鼓を練習している一番小さい子供は、小学1年、2年生だ。この中には村の子はいない。
村の子との接点は、先ずあいさつ運動からだと思っている。引っ込み思案であいさつできなかった子が、今では進んであいさつしてくれるようになった。花の水やりをほぼ毎日やっていたので、子どもたちと接する機会も増えた。
また、月二回発行する『かたせ瓦版』のうち、第4木曜日のものには小学生対象に『七つの違い探し』を掲載している。そして、違いを見つけた子には、ささやかながらお菓子と学用品をプレゼントしている。子どもたちが瓦版片手にやって来る。
そんな中で、何か一言は話すことができる。こうして話すことができる子供が少しずつ増えている。まだ、一つ奥の手があると思っている。それは紙芝居だ。これはまだ自分の集落では披露していない。今年は、自分の集落でもできたらと思っている。
それに、算数や高校数学を仲立ちにして、子どもたちと接点ができないかを考えている。そのために、子どもたちが年齢を超えて興味を持ってくれる何かを提供したいと思っている。
少しずつ、それができていると思っている。会えば、あいさつだけではなく、立ち話ができる関係になりたいと思う。そんな子が小・中・高校生にできつつあると思っている。こうした子供が増えれば人生は楽しくなる。
(日記 午前10時より、まちづくりの話し合いのために、公民館へ行った。前向きの人間とまちづくりに関する話をするのは楽しい。昼までに終わるつもりが飯も食べずに午後2時近くまで話し込んだ。今年は、猪野瀬地区でもまちづくりのアクションを開始したい。家内が昨晩から福井へ行っていないので昼はソバ屋で外食。ソバ屋の奥さんから私の作った『勝山よいとこ』の踊りを教えてほしいと頼まれた。この民謡だけは、見(魅)せる民謡のつもりで作ったものだ。ありがたいことだ。午後は、もっぱら『かたせ瓦版』作り。夜は、『七つの違い探し』の絵を描いているだけで終わってしまった。)