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地域の衰退

07 1月

人口減少
  総じて地方の人口は減少している。当然、勝山市も例外ではない。昭和60年に30,416人であった人口が、約20年後の平成17年には26,961人に減っている。(国政調査より)

  ところが、さらに20年後の平成37年には20,568人に減少すると推定されている。市の人口が20,000人を切るのは時間の問題である。以前にこうした指摘をしたところ、某議員から「20,000人のまちでもしっかりと生き残っている」と言われた。

  30,416人(国勢調査)であった昭和60年と、人口が20,568人になると予想される平成37年とでは、単に人口が約1万人(9,858人)減っただけではない大きな違いがある。人口だけではない見えないところがある。

           昭和60年   平成17年   平成37年(予測) 平成37年/昭和60年(%)
 0歳~14歳   6,391人     3,486人   1,940人      30.4%
15歳~64歳  19,707人  15,896人  10,444人      53.0% 
65歳~       4,318人   7,579人   8,184人     189.5%

 正に、少子高齢化以外の何物でもない。このような状況を、各議員(市・県・国)の皆さんはどのように認識しておられるだろうか。過疎と過密の同時進行で将来国土はどのようになるのだろうか。

 先ずは、自分の身近なところから、この問題を真剣に考えなければならないだろう。「国は、地方の集まり」と発言する国会議員が少なくないが、ならば地方をどう振興していくのかというと説得性のある確たる答えを聞けない。

  城の石垣ではないが、一つ一つの石垣が崩れ始めると全体は持ちこたえられないだろう。石垣の上に建つ建物は崩壊してしまうだろう。私はたまたま小さな集落のまとめ役をしている。

 こんな小さな集落でも、「持続可能か?」と問われると、自信を持って返答できない。10年もすれば集落の様相はかなり変わってしまうだろう。一人では何もできないが、勝山で生活する0歳から高校年生までの子ども達をいかに育てるかが今問われているように思う。

  全ての市民が、この問題に真剣に向かい合わなければならない。貧しい地域にたくさん作られた原発。原発銀座の我が県も今のうちに、少しずつ他の産業に転換できるように全県民が知恵を出し合い、がんばらなければならないのではないか。

  知恵は無限にある。その知恵を出し合う仕組み、知恵を生かす仕組みをつくり、この難局を乗り切っていかなければならない。今夏参議院選挙が行われる。候補者はこのような問題にどう取り組もうとしているのか、しっかり、見守りたい。大いに期待もしたい。

(日記 午前中、区の補助金申請事務。午後葉、親鸞研究。「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや。(歎異抄)」(悪人正機説)を平易に説明できるだろうか。難しいがやりがいのある仕事だ。)

 
 

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