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Archive for 1月 4th, 2013

「昭和の田舎」を疑似体験

04 1月

田舎は観光地になるか
  今回も、滋賀県米原市上丹生のTさんのブログへの感想をもとに、思いついたことを述べたいと思います。

 現在日本に住んでおられる50歳、60歳以上の方は、昔の田舎の温かさをかなり知っておられるのではないでしょうか。だからといって、今、帰省しても、田舎には「昭和の田舎」は特別な地域を除いてほとんど残っていないのではないでしょうか。

  里帰りをするにも、近くのホテルに泊まって過ごす人もいるぐらいの時代なのだから。今風の家では、何人もが長期に渡って泊まるだけの家屋のスペースがない場合も少なくない。

  逆に、そうした「昭和の田舎」を疑似体験できる「田舎の観光地」があれば、そこへ行きたくなる人は少なくないのではないでしょうか。それぞれの季節に行きたくなる、リピーターの客をつくることができるのではないでしょうか。

  100%昭和を再現するのは無理でしょうが、来訪者をお客として扱うばかりでなく、住民としての体験もできるような仕組みができないかということです。

  いかに“温かさ”を感じるようなもてなしができるかということではないでしょうか。それには、「もてなす側」と「もてなされる側」がはっきり区別されているよりは曖昧な方が好ましいのではないでしょうか。要は、アットホームな雰囲気を作り出すことです。

  ただし、ホテルなどは、別で、快適に泊まれればホテルの従業員との関わりは緊急の場合を除いて皆無でも客は不満を感じることがないでしょう。

 しかし、民宿『昭和いなか館(?!)』は、逆で、来訪者は家族の一員であるというスタンスで、付き合うことが基本であってもいいのではないでしょうか。有名人の講演のように一方的に話すのではなく、双方向で、世間話でも、相談事でも話せる関係になることが望ましいと思っています。

長女、家内と福井の二人の孫。最初はすごい雪だった。

  名所旧跡を見て歩く物見遊山の旅行や、単純に温泉に入って美味しいものを食べるだけの旅行では満足できない人が増えているのではないでしょうか。 そういう意味では、宿や風景や名勝旧跡が売りではなく、人が観光資源であってもいいと思っています。

 「あの人と会いたいから、あの民宿へ行く」、「あの人と一緒に何かしたいからあの民宿へ行く」、「あの人と話していると心地よくなるのであそこへ行く」、……と、人に魅力を感じて出かけるそんな宿があってもよいと思っています。

  そうなるためには、ホテルでは物理的に無理です。やはり、田舎の民宿がその役割を担うのにふさわしいと思っています。子どもたちにとっては、「川で泳ぐ」、「川で魚を捕ったり釣ったりする」、「トウモロコシを採って炭火で焼いて食べる」、……などの体験ができるでしょう。

ソリ専用のゲレンデでばあちゃんと娘と孫のそり滑り。

 また、「練習して地元の祭りに参加する」、「地元の特産物を地元の人に習って作る」、「年に何度か通って作物を栽培し収穫する」、……などいろいろあるのではないでしょうか。

  何かをマスターしたい人には、それを指導できる人がいるとありがたいかもしれない。私なら、元気のあり余る小・中学生か高校生を一週間ほど特訓して「和太鼓」を指導し、祭りか何かに発表してもらうこともできるだろうと思っている。

  田舎体験をしながら、一日に1~2時間はパソコンを勉強する(ワープロ機能をマスターする・ネットを自由に使えるようにする)のも、よいかもしれない。私もパソコンによる歌作りなら少し指導できるかもしれない。

  こんな事を考えているだけでも楽しい。我々は人間として育っているので、人間らしさが発揮できる場所を無意識に望んでいる。そんな場所が今の時代にあってもよいのではなかろうか。

  「孤食」、「孤独死」等の言葉が出てきた。「お一人様食材」、「お一人様専用レストラン」、「お一人様カラオケ店」、……と一人専用の店が増えている。人と人との関わりを好まない人がどんどん増えている。なおさら、人の温かさを感じる場所が必要であるように思う。

地元の白山神社の本殿の片づけをする宮番のメンバー。私も宮番の一員だ。

(日記 午前9時より,神社で初詣の後片付け。本殿や拝殿の鍵を閉め、お賽銭を計算し、供え物や幕の片づけ等を行った。その後、宮番の者3人でしばらく雑談。午後は、福井の孫のそり遊びに付き合い、地元の雁ケ原スキー場へ行く。最初は雪が降っていたが、急に太陽が出て目映いぐらいだった。)

 
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