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『忍』と『夢』

27 1月

大鵬関からのメッセージ
  遅い昼食を食べていたら、大鵬関の特集をやっていた。私も、相撲は大好きなので思わず見とれてしまった。改めて、大鵬関の偉大さを再認識した。その中の一つが大鵬関の努力する姿勢だ。

  「巨人、大鵬、卵焼き」という言葉があるが,大鵬関はこの言葉をあまり好きではないと、かつて収録したビデオの中で語っておられた。聞いていてなるほどと思った。

  かつての巨人は、マスコミをバックに人気を博し、有力な選手を次々と入団させていった。ドラフト制度もない時代には、テレビで放映されるのは巨人戦だけだったと言っても過言ではない。

  大鵬関は、そういうことを理解されていたのだ。「有力選手を次々と入団させて、常勝軍団となっている巨人と(日々努力して強くなった自分を)一緒にしないでほしい。」というのが、その言い分だ。

 そして、天才と言われることをひどく嫌ったという。それは、忍耐の人だったからだ。その生い立ちを考えると、腹いっぱい食べられるなら相撲界は楽な世界だと、日々猛練習に明け暮れたらしい。

   それまでの転々とする貧しい暮らしに比べれば、相撲界の猛練習も苦にならなかったという。大鵬は、王選手と数日違いで生まれている。日本の最も元気な時代に活躍したのだ。

紙芝居の一場面(現在制作中)。

  日本の成長と共に、昇進していったのだ。そして、引き際も王選手と同様、潔いものであった。引退後も相撲界の発展に尽くしたが、他にも、全国に、血液運搬車を贈り、その数は70数台になっているということだった。全国各地で『大鵬号』として医療の現場で活躍しているのだ。

  気の毒だったのは、病気のために、車いすの生活を予後なくされたことだった。相撲界の最強力士として名声をほしいままにした大鵬関も、やはり歳を取っていくのだ。私たち凡人も同様に歳をとっていくのだ。人ごとではない。

  この大鵬関が生前色紙に書いた最後の言葉が『忍』と『夢』であった。なかなかの達筆であった。味わいのある言葉である。凡人の私のモットーは、『DREAM & ACTION』である。夢に向かって行動する(努力する)という意味だ。

  『忍』と『夢』に少し似ていることは光栄だ。大鵬関のご冥福を祈ると共に、日本力士の奮起を期待し、自分も無理せずに、自分のできることを全うしたい。

(日記 午前中、区の事務処理。午後は、紙芝居の絵描き。外は雪。でも、雪下ろしをしたり、除雪機を動かすまでの雪ではない。のんびり絵描き作業に打ち込むことができる。夕食後、演歌の編曲作業も少し行った。)

 
 

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