読みにくいマニュアルや申請書
いろんな製品にはマニュアルが付いている。携帯電話や普通の電話にも分厚いマニュアルがある。これらを果たしてどれだけ読みこなせるだろうか。私は、おそらくそれぞれの機能の1、2割ぐらいしか使えないであろう。
これが、パソコンの種々のソフトとなると、さらに難しくなる。マニュアルは読みにくいものと決めてかかっている人は少なくない。そこで、こうした状況をビジネスに生かしている企業がある。鯖江にある「ウオンツ」もその一つだろう。
私も、産業支援センターのホームページ制作講座を受けた際、ウオンツ制作のDVD教材『ドリームウィーバー』のお世話になった。産業支援センターの図書室にはウオンツ制作のDVD教材がたくさん並んでいる。いかに、マニュアルが読みにくいかだろう。
ウオンツは、音楽ソフトのDVD教材も作っている。テレビやギターのエフェクターさえもマニュアルは読みにくい。ところが、分かりにくいものはこれだけではない。
今年、区長になって、いろんな書類を書く機会が多くなった。簡単に書けるものもあれば簡単には書けないものもある。補助金をもらう場合にはそれなりの書類を書かなければならない場合が多い。
この関門をくぐらない限り、補助金を手にすることはできない。一度書いた経験のあるモノは苦にならないが、初めて見たものには苦労する。おかげで、税務署へ行ったり、農林事務所へ行ったり、役所へ行ったりしている。
まさに、1年生になった気分だ。これまでの経験が役立つ分野もあるが、全く役立たない分野もある。そんなときは、素直に質問するしかない。おまけに、補助金をもらった場合には、後ほど実績報告書を出さなければならない。
文章を書くことが苦手な者には、この壁は大きく、あきらめてしまう場合が少なくないであろう。それとわずかな補助金のためにたくさんの時間を割くのはいやだと思う人もいるだろう。
私は、やりたいことのために資金がいるとなれば、それを手にするために努力しなければならない。何をしたいか、何をせねばならないか、それによってはわかりにくい分野へも入り込んでいかなければならない。一時の恥も恥と感じる必要がない。
恥ずべきは、面倒くさくて逃げることかもしれない。分からないことは聞くしかない。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉もある。地域の活性化のために、資金が必要となれば逃げずに向かっていきたい。
初めての分野で何かをするときには、1年生になったと思えばよいだけのことだ。全分野で小学一年生ではないのだから何も卑下することはないだろう。
(日記 朝から申請書を書いた。必要な見積書を取るために、電話とネット活用した。その点では今は便利な世の中だ。午後も作業を継続。何度か役所の担当者に電話をした。あと一息だ。午後6時半頃、村の二人の男子中学生(2年と3年)と一緒に焼き鳥へ出かけた。祭りに二人は私の求めに応じて獅子舞を演じてくれたのだ。獅子頭は私の作った粗末なものだったが、二人は快く演じてくれた。今日は、そのお礼だ。焼き鳥に付き合ってくれただけでもうれしい。彼らもいずれは、地域を、日本を支える人材になっていくのだろう。彼らの前途に幸多かれと祈りたい。)