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オリンピック前半を終えて

03 8月

勝つためとはいえ
  バドミントン競技で、四チームが無気力試合で失格になった。勝つために、目前の試合を負けるという作戦に出たのだ。見ている人にとって,双方が負けようとして、意図的にサーブをミスしたり、ショットを大きく外したようだ。

  準々決勝で強いチームを避けるための作戦だと言うが、スポーツ精神とはかけ離れた行為ではなかっただろうか。サッカー女子の日本チームもあまり誉められた行為ではない。勝たないようにする試合をしたからだ。見ていた人は々思っただろうか。

  国際サッカー連盟(FIFA)が、「引き分けを指示した日本チームを規律委員会にかけない」と答えているそうだが、そもそも、このようなことがマスコミの話題になること事態が問題だ。移動がいやだから、引き分けを狙ったというのだが、「勝たない試合」を誰が見たいだろうか。

  そういえば、勝つためにはなりふり構わず何でもやるという風潮は、それぞれの競技が持つ面白さや勝負の醍醐味が失わせつつある。柔道の試合を見ていると、レスリングの試合を連想してしまう。

  組み手争いばかりしていて、「指導」を受けないように動き回ったり、掛け逃げのような技を連発したりして、細かい点数を取ることに一生懸命になっているようだ。そして、危ないときには、亀のように床にへばりついて逃げ切ることばかり考えているように見える。

  今後柔道はどういう方向に進むのだろうか。一本を取るというのではなく、見かけ上は責めまくり相手に「指導」を与えるという勝つための柔道が主導になるのだろうか。そして攻められたら、素早く逃げまくるという柔道になるのだろうか。柔道は日本のお家芸である。これが柔道だというような勝ち方で再建してほしいと思う。

  審判のあり方にもいろいろ問題がありそうだ。判定で青3本だったのに、その後、逆に白が3本になって、勝敗が逆になったりと、選手にも、見ている者にも納得のいかない試合があった。

  そんな中で、たとえ金メダルではなくても、さわやかな勝利があったりしてほっとするところもある。いよいよオリンピックも後半戦に入ろうとしている。フェアプレイ精神に反することなく、全力を出し切ってほしい。勝たないサッカーを目指した日本女子チームはどうなるのだろうか。今夜は試合を見るつもりでいる。(追記 午前2時過ぎまでサッカー女子前半戦だけ見た。この時点では1:0だった。朝起きてテレビを見ると幸いにも2:0で勝っていた。)

集会所で『片瀬豊年ばやし』の練習。オリジナルにしたお陰であちこちからお呼びがかかる。嬉しいことだ。

(日記 午前中は、夏祭りのハワイアンバンドの練習用CDづくり。一つは、私のハワイアンギターのパートを抜いたマイナスワンCDを作った。もう一つは、ハワイアンソング(歌)のカラオケだ。午後はこのカラオケを使って楽器の練習。今は、昔と違って覚えてもすぐ忘れてしまう。そのために、努力は倍以上必要になる。毎日少しずつ頑張るしかない。その後、孫の一輪車の練習。と言っても、孫は全くの初心者だ。横浜へ帰るまでの2週間でどのくらい上達するだろうか。乗れるようになろうとなるまいと、夏休みの思い出として、楽しみながら一緒に練習したい。午後7時半より、明日の「九頭竜ワークショップの夏祭り」に出演するために、『片瀬豊年ばやし』の練習を行った。中学3年生から69歳の私まで幅広い年齢層での出演だ。明日は楽しく演技したい。)

 
2 Comments

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  1. 坂川慶介

    2012年8月4日 at 5:49 PM

    将棋の世界にも徹底的に勝ちにこだわるタイプとたとえ負けたとしてもそんな手は指したくないというタイプとがあります。谷川浩司は谷川の美学を心情としており後者のタイプです。そのような事までして勝つのは将棋の神様に品性を疑われるといったところでしょうか。
    さて、オリンピックという頂上を目指す競技の場においては、勝ち負けよりも大切なものを忘れてはならないと思います。勝つためにはどんな事をしてもいいというわけでは決してありません。将来を担う子供にも、真の勝者は、結果の勝ち負け以上に大切にしているものがあることをオリンピックでみせてあげて欲しいと思います。
    体操の内村選手は美しい演技で金メダルを獲得して大変素晴らしい功績を残しましたが、わたしは、鉄棒でコールマンを省いて安全策をとった彼の選択は少し残念に思いました。鉄棒での失敗が頭によぎって無理をしなくても十分勝算があると考えたのだろうと思います。金メダルを取ることだけを考えたならば一番確率の高い当然の選択だと思います。しかしながら、もしコールマンを入れたギリギリの戦いをしなければ勝てない相手が居たならば彼は選択の余地もなくコールマンをいれたと思います。相手によって、安全策をとる、これは勝つための戦術だと思いますが、相手を相対化してるからだとおもいます。この位の相手ならば、この程度の力を出せば勝てるであろう。しかし、ここまで強い相手ならばここまでしなくては勝てないであろうと。もし、相手を絶対化して体操の神様に笑われないような自分の理想とした場合はどうであろうか。谷川が将棋の神の手を追求するという姿勢こそ例えコールマンを選択して失敗したとしてもそこには王者の風格があり、子供達にもみせたい姿勢であると思います。
    ps.内村選手を例えに出してしまいましたが彼は人一倍練習を行う今大会で最も尊敬している選手のひとりです。彼こそが真の王者に一番近い存在だと思っているので例えに出してしまいました。

     
  2. Norio Yama

    2012年8月5日 at 10:22 PM

    相撲にもよく似たことが言われるかもしれませんね。「横綱相撲」というのでしょうか。横綱が変化したり、だめ押しをするやり方でしょうか。
     内村選手には、種目別でもう1、2種目出場してほしかったですね。最初に失敗が多かったからでしょうか。個人総合の最後に、内村選手が安全策を取ったことに少し寂しい気持ちがありました。でも、わざと負ける行為とはかなり異なりますね。
     オリンピックでは、感動する場面がたくさんありましたね。銀メダルを取った水泳の男子メドレーリレーでのコメントにジーンとくるものがありました。「北島先輩をメダルなしで日本へ帰すことはできない」と三人のメンバーが前日話し合ったということころです。