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潜在能力

10 12月

トマトの可能性
 1985年に、筑波博が開催された。この会場では10,000個以上の実を付けたトマトがあった。しかし、これは、バイオテクノロジーによるものではない。

  遺伝子工学により特別なトマトを作ったものではないのだ。トマトの発育に不都合なものを可能な限り除去したに過ぎないらしい。トマトの成長をん阻害する要因を出来るだけ減らしたというのだ。

  通常トマトは耕された畑に植えるものだが、土はトマトの根の発育にとっては必ずしも有利ではないのである。そこで、土の代わりに水の中で育てたのである。つまり水耕栽培を行ったのである。

  そして、トマトの生育に必要な養分を必要な量、必要なタイミングで与えたのである。そうすると、トマトはどんどん根を伸ばし、茎は何本もの枝を張って大きく成長し、10,000個以上の実を実らせたのである。

 成長を阻害する要因を可能な限り除去することによって、トマトの持つ能力を最大限に引き出したということである。そして、今や一本のトマトから20.000このトマトを実らせることに成功しているのである。これらはいずれも普通の品種を水耕栽培で育てたものである。

 参考までに下記の記事を見ていただければと思う。

http://matometanews.com/archives/811896.html

http://www.youtube.com/watch?v=ysE6TzERBCQ

我が家のトマト
 話は変わるが、私は、今春購入したミニトマトの脇芽を少し大きめの植木鉢に植えて、玄関前のコンクリートの上に2鉢置いた。ところが、鉢の底から根が出るので、庭の土の上に移したのである。

12月9日現在、我が家の庭で実を付けている実にトマト。後ろに雪囲いが見える。

  畑のトマトのシーズンが終わったが、この2鉢はいつまで経っても実を実らせ続けたのである。しかし、天気予報で雪が降るというので、やむなく昨日(12月9日)、実を取り去り鉢から引き抜いたのである。

  実は、数百個付いていたのである。トマトが育つ温度が不足しているので真っ赤に熟することはなかったが、12月になっても、まだ実を付けようとしているトマトがいじらしかった。

   動物であれ植物であれ、それらの持つ潜在能力は計り知れない。私達の想像を超える可能性を持っているのである。何らかの阻害要因によって潜在能力を十分発揮できないだけのことである。

 私は、動物の一つである人間にも同じことが当てはまると思っている。人にはあらゆる可能性があると思っている。しかし、環境が人の成長を阻害しているのではないかと思っている。良かれと思ってしている大人の関わりが成長のチャンスを奪っていると思っている。

雪が降るというので青いまま収穫した我が家のミニトマト。(12月9日)

 特に、子ども達の成長を阻害する「モノ」があまりにも今の世の中には多すぎる。文明の発達、科学の発達も、時には阻害要因になっているのではなかろうか。過剰な情報、身の回りに溢れるパソコン、ゲーム、テレビ等も子どもの成長という観点から見ると大きな阻害要因になっているように思われる。

 せめて、私達大人の関わりが、子ども達の阻害要因になったり、阻害要因を生み出すことのないよう、気をつけたいものである。一本のトマトから実る10.000個、いや20,000個のトマトが私達にそれを教えているようである。

  ちょうど今日、長女の長男、次男の通う福井の幼稚園(認定こども園)の「生活発表会」を見る機会があった。3歳児と1歳児の発表である。この子ども達のもつ可能性を周りの大人達が摘み取ってはいけないと思いながら、見ていた。とにかく、子ども達はとても可愛らしかった。

長女の長男の「生活発表(オペレッタ)」。

(日記 昨日、軽音楽部の県内在住者の忘年会が福井駅前で行われた。そのため、福井に住む長女の家に泊めたもらった。翌日、午前7時半過ぎに幼稚園の3歳児の「学習会」を見るための場所取りに家内と娘と子どもと幼稚園前に並んだ。お陰で一番前で長女の夫のお父さん達と孫達の発表を見ることが出来た。ところが、途中で、向こうのお父さんが再び、1・2歳児の発表の場所取りのために幼稚園の玄関先に並んだのである。300人あまりの園児がいる幼稚園なので年齢ごとに、生活発表会が行われ、その都度保護者はいったん外へ出て並び直さなければならないのである。その後、第2部の1・2歳児の発表も見て帰宅した。帰宅し手から1時間あまり昼寝をして、午後4時より「親子和太鼓教室」。子ども達の成長を見るのはとても楽しい。)

 

長女の次男の生活発表。

 
 

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