日曜日は、特別に用事がない場合には、二つの番組を見ながら一日を始めることが多い。二つの番組とは「新報道2001」とNHKの「日曜討論」だ。今日は、橋下大阪市長も番組に参加していた。その中で、私と同感だと思う発言があった。
その一つが年金問題についてであった。今の年金制度のもとでは、勤労者が高齢者を“3人で一人を支える騎馬戦”の時代を経て、最後には“一人が一人を支える肩車”の時代に移るという。
いくら何でも、一人の勤労者が一人の高齢者を支えることなどできるはずがない。近い将来、今の年金制度は破綻するのだ。それはちょうど「ネズミ講」のようなものだ。今の若者が高齢者になる頃には十分な年金は支給されなくなるのだ。
「ネズミ講」とは、加入者がねずみ算式に会員を増やすことにより、加入金額以上の金銭を得る一種の金融組織だが、いずれは破綻するということで昭和53年に制定された「無限連鎖講の防止に関する法律」(通称、ネズミ講防止法)」で禁止された。
ネズミ講は、加入者が限りなく増加することが前提となっており、1人が2人ずつ勧誘した場合には、この仕組みを続けようとすると、28代目で日本の人口を超えてしまい、先行した一部の会員を除き、大多数の会員は自ら支出した金額すら回収できず、結局は破綻してしまう為に禁止されたものだ。
今の年金制度も、今のままではかけた分の金額はとうてい受け取ることができず、いずれ破綻してしまう。経済が右肩上がりで若年人口が増加していくことが前提となって設計されているからだ。そんなことから、私は、今の年金制度はネズミ講のようなものだとこれまで思っていた。
ところが、今日のテレビで橋下市長は「現在の年金制度はまさに“ネズミ講”そのものだ」と番組の中で2度も発言していた。いずれ行き詰まってしまうからだ。先行きも考えず、これまでは杜撰な制度と杜撰な取り扱いで問題を先送りしてきた関係者の猛省を促したい。
だからといって短絡的に“増税”と言っても、納得する国民はいないだろう。それでも総理以下与党は、増税路線を歩もうとしている。次の世代(今の若者)を納得させる制度設計を行ってほしい。そうでなければ混乱を極めるだけになってしまう。
(日記 午前中、部屋の整理整頓と子ども太鼓の楽譜書き。午後は、第1回目の餅つき。東京にいる息子の家族に送るためだ。助っ人に、福井から長女の家族がやってきた。いつもとは違うメンバーで餅つき。2回目は、例年通り30日に餅つきを行う予定。お鏡さんや雑煮のための餅つきだ。いよいよ今年も終盤戦になってきた。年賀状も書かなければならないし……。夜、食事の後、ミニクリスマス。そして、長女家族は雪の中を福井へ帰っていった。)