田舎育ちの性か
我が家には、と言っても主に家内にしか通じないが、“かぶる”という言葉がある。「かぶる」とは「帽子をかぶる」の“かぶる”である。これは、ヘッドフォンを帽子のように頭(耳)に付けることである。
なぜ、ヘッドフォンを装着するか。それは、私が夜遅く、コンピュータミュージックをするとき、大きな音を出して家族に迷惑をかけないように、ヘッドフォンを付けるのである。こうすれば、誰にも気兼ねなく、音楽を楽しむことができるからである。
そこから、“かぶる”という言葉は、我が家では“パソコンをする”という意味になってしまった。田舎育ちのせいか、晴れた日の昼間は“かぶって”いても落ち着かない。同じく田舎育ちの家内もいい顔をしない。
晴れた日は、農作業など外での仕事をするのが当たり前で、そんなとき、“かぶっている”のはどこか後ろめたく感ずるのだ。天気予報通り、今日は雨だった。昨日は快晴だったので、終日、農作業だった。
今日は、雨なので、心置きなく、好きなことができる。家内と二人で、福井へ向かった。最初は、久々に指のリハビリにM整形外科へ。その後、スティールギターの弦を注文するために楽器屋へ。特殊な弦なので普段は楽器店には置いてないのである。
次に、野菜の種を買うために、「ふくたね」へ。そこで、畑へ植えるニンニク、ワケギの球根、そら豆、エンドウ豆などの種を買い求めた。そして昼食。その後、各種のファイルなどを買い、ショッピングセンターへ。
そして、楽器店でCDを買い、本屋で本を2冊買った。まさに買い出しである。午前9時頃家を出たのに、福井で午後5時を回ってしまったので、勝山へ戻り夕食も外食。
晴れていたら落ち着かなかっただろう。雨だと分かったので福井へ向かったのだ。田舎者の性か、特別な日でない限り、一日中遊んでいたら夕食は美味くないし、晴れた日に屋内で趣味に没頭していたり、“かぶっている”のも気分がよくない。
雨の日もまた良しである。落ち着いて、好きなことができるからである。「晴耕雨読」ならぬ「晴耕雨電(パソコン)」である。また、楽器店や本屋巡り等のショッピングも雨の日なら心置きなくできる。晴れも良し。雨もまた良し。
(日記 午前、午後福井へ出てショッピング。午後7時半より、春駒太鼓の練習。今、みんなで新曲作りに励んでいる。発表は一ヶ月後の11月6日だ。見ている人たちに楽しんでもらえるよう頑張りたい。)