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Archive for 4月 27th, 2011

盆踊り復活に向けて

27 4月

八尾や郡上がうらやましい
  私は、もしかしたら、盆踊りを楽しんだ最後の世代かもしれない。私の若い頃は盆踊りが盛んであった。村の祭りはもちろんのこと、神明神社の祭礼などでも大きな踊りの輪ができた。今の郡上八幡には劣らないような賑わいであった。

  しかし、その頃は、日本人全体が自分自身にあまり自信が持てなかった時代ではなかろうか。自分の身の回りのよさを見い出せなかった時代であったかもしれない。

人、人、人の賑わいを見せた郡上踊り。友人と見学に出かけたが踊りの輪のため歩くこともできなかった。

  国産よりも外国のモノを尊び、県内や市内のモノよりも市外、県外のモノに価値を見つけていたように思う。盆踊りでも、「花笠音頭」、「ドンパン節」、「常磐炭坑節」など県外の民謡や、「おけさ歌えば」などの流行歌を好んで踊っていたように思う。

  その結果、こうした地域では、地元の踊りはすっかり影を潜めてしまった。そして、最後には何も残らず、盆踊りそのものも廃れてしまった。

  しかし、風の盆の「小原おどり」などは「越中小原節」だけで、今日まで盛んに踊り継がれている。郡上八幡でも地元の民謡が歌われ、踊り継がれている。

  安易に、地元以外の民謡を取り入れた地域は、地域性を生かせず、ほとんどがなくなってしまっているようだ。地域のよさを守りきれなかったからだ。

今年はどうするか
  「今年の夏祭りはどうしますか?」と、役所から電話がかかってきた。私が、ここ数年、「盆踊り復活」を掲げて活動してきたからだろう。

  昨年までの活動がうまくいっているわけではない。昨年と同じような活動をしていたのでは同じような結果になるであろう。継続すべきか、いったん止めるかと迷ったが、一つだけ可能性を考えてみようと思った。

  そこで、昨日、勝山城博物館の館長さんに電話をした。昨日は所用で面会ができなかった。今日再度電話をすると博物館は休館日だという。

  急いで役所に返事をしなければならないので、館長さんの自宅へ寄せていただくことにした。館長さんとは、三つの話をしたが、そのうちの一つは、夏祭りについての相談だった。

  ずっと以前には、越前大仏で活動していたが、ここ2年間は、「ゆめおーれ」を会場に盆踊りを行ってきた。しかし、今ひとつ盛り上がりに欠けていた。

  そこで、今年は、勝山城博物館の城壁の前の広場(由来書前)で、開催できないかを館長さんと話し合った。盆踊りなどのイベントは雨天の場合には困る。今回は、雨天の場合には、「館内で行っては」ということになった。

昨年の成人式で、盆踊り復活のテーマ曲でもある「勝山よいとこ」を踊る詞の若手職員達(於:勝山市民会館)。

  日を決め、「(仮称)勝山城夏祭り」として、午前中は、朝市などの物産販売、午後は、子ども達のイベント、夕方は芸能発表、夜は、「盆踊り大会」にできないかと二人で相談した。

  話の途中に、「今年の盆踊りはどうしますか?」と、携帯電話がかかってきた。今のところ、前向きに考えていると返事をしておいた。

  これから先、終わるまでは、指導者による練習会、伴奏隊の結成、歌唱、そして、周囲で行うイベントとの連絡調整、ポスター作成、各種団体へのお願いなど様々な事務的作業が始まることになる。

  時時、気分が重くなるときがあるが、町の活性化につながればと思うと、元気もわいてくる。昨年よりも、一歩でも、半歩でも前へ進んでくれればと思う。今日の時点では、まだ決定ではないが、館長さんとの間では前向きの話になった。

(日記:午前中は旅行の準備。明日から、家内の姉の次男の結婚式が熊本で行われるので、旅行の準備。資料整理もあわせて行った。午後1時半より、勝山城博物館館長宅へお伺いして、三つの話題で話や相談をさせていただいた。その一つは、「盆踊り復活」についての話であった。途中で、ご主人も加わって「盆踊り」や「博物館のあり方」について、楽しく歓談させていただいた。有意義な時間であった。)