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片瀬をふるさとに

20 9月

子ども達に活躍の場を
  私達の子ども時代は、村の先輩や大人達から叱られもしたが、教えてもらったことも少なくない。例えば、煙草の乾燥場へ行けば、火の番をしている大人がいて、将棋などを教えてくれたし、先輩達から遊びや技術的なこともいろいろ教わった。

    今はどうだろうか?子ども達を見てもどこの誰だかわからないような状態である。そして、よその子ども達は、知らないうちに大きくなり、高校を卒業すると市外、県外へ出てしまう。特に、女の子達はそのうちに、嫁に行ってしまって村の子だったかどうかもわからない。

本格的な衣装をつけて『浦安の舞』を練習する片瀬の中学1・2年生(女子)

  子ども会に所属していた時代だけは、小学生の保護者と子ども達はいろんな行事で顔を合わせることがあったが、我が子が中学、高校と進むにつれて、他所の子との接点は極端に少なくなる。

  村の子ども達に出番を作ることができないのか。いつも私の頭の中にあった。市教委に勤めていた時代も、『地域で子ども達を活かし、正す』を合い言葉に教育改革“アクションプラン”を実行していた。

 そんな折り、区長が祭りをどうかしたいという。それならば、先ずは女の子達に、『浦安の舞』を舞ってもらったらと提案した。

  そして、福井にいる娘を通じて木田神社で『浦安の舞』を指導している高橋さんを紹介された。以後、区長以下が高橋さんと会い、正式に指導を申し入れた。そして、片瀬の中学1、2年生の女子が福井へ出向き、指導を受け、夏休みの後半から、DVDなどで練習してきたのだ。

  今日は、福井からその高橋さんが来られて直接指導を受けることになった。みんなかなり上手になったと思う。

  片瀬に産まれた女の子は、どの子も一生に一度は主役として、片瀬の神社の拝殿で『浦安の舞』を舞い、村の皆さんに披露してほしい。そして、嫁いだ後に、次の世代の踊りを見たときに、自分もこの神社で踊ったんだと思ってもらえればと思う。

   きっと、地区の人達も暖かい眼差しで子ども達の舞いを見るであろう。また、子ども達もそんな暖かい眼差しを感じ、『片瀬をふるさと』と感じてくれるのではなかろうか。次は男の子の出番である。

  村の一員として、片瀬に生まれたどの子ども達にも、何か活躍の場を与えてあげたいと思う。

(日記:午前中草取り。取っても取っても生えてくる雑草には苦労する。明日から、畑で小さな工事が始まるので、工事にかかる畑のサツマイモとヤーコンを掘った。ショウガも試掘してみた。夜は、『浦安も舞』の指導者の高橋さんとお会いし、銭太鼓の練習につきあう。汗だくだくの一日だった。)

 
 

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