RSS
 

3日間の講座を終えて

05 8月
生徒の気持ち
 今日は、産業支援センターの『ホームページ制作講座』の最終日。3日間、午前9時から午後5時までいっしょに講座を受けていると、若者達とも何となく同志のような気持ちになる。お互いに、自らは話しかけることは少ないが、何かのきっかけで話し始めると急に話がはずむ。 

 パソコンの長所であり短所であることは、言われた指示通りのことを即座にやることができる。しかし、指示が少しでも間違うと、全く動いてくれない。察してくれるということはないのだ。 

 そのために、予期せぬミスが出ることがある。そんなときには、多少恥ずかしくても、手を挙げることにした。ここに集まっている人達は、ほとんどが会社から派遣されているのである。従って、基本的な技術を持っている人が多い。 

 ところが、パソコンにおいては、私のように基本は他人間任せで、応用ばかりをやって来た人間には新しいことを始めることは本当に難しい。あまり分からないのに、授業を聞いている生徒の心境だ。今日は予期せぬミスが出て20分近く全く進まない時間があった。 

 それでも授業は進んでいく。学校ならこんなことは多いのだろうなと思った。私の場合には、休み時間に遅れた部分を講師の先生に教えていただいた。

福井産業支援センターでの『ホームページ制作講座』風景。企業から派遣された若者達が多かった。

パソコンを何に使うか?
 現在はどのような職場にも、パソコンはある。しかしながら、パソコンの威力を理解して活用しているところはどれくらいあるだろうか。単なるワープロや計算機、あるいは業者の作ったソフトを活用して事務効率を上げているだけという場合が多いのではなかろうか。 

 本気で考えると、積極的な活用法はいろいろあるように思う。そして、積極的に活用するには、この産業支援センターを有効に利用した方がよいように思う。私の知っている勝山でも、このセンターの支援を受けて、業績を伸ばしている会社がある。 

 また、教育関係の場面でも、まだまだ活用できる分野はあると思う。人間のできることを機械にやらせるというだけではなく、機械を補助的に使い、児童生徒の持っている創造力や思考力や意欲を伸ばす方向で利活用できないかを考えてほしい思う。 

 また、退職する教員の持っている知恵や研究成果、指導法などは、ほとんどが顧みられることもなく、利用されることもなく、捨てられ、忘れ去られていくのである。研究物として残しても、次の世代が古い冊子を探し出して日々の指導に活用することはほとんどなかろう。 

 単に、資料としてどこかに保存され、そのうちに、廃品として捨て去られるだけであろう。しかし、これらをパソコンで管理して、次の世代がいつでも検索して活用できるようにすれば、話は変わる。知恵の宝庫となる。 

 そうすれば、次の世代は、それらをさらに発展させ、改善して、その次の世代に伝えていくことができるからである。現状は、次の世代が、またゼロから始めていくだけで、いっこうに積み重ねができないのである。 

 これらの財産を、どこにいる誰でもが利用できるようにするために、ホームぺージの形で公開できないのだろうか。これは、私が願うホームページの活用法である。 

 今回、このような講座を受けた理由の一つは、長年蓄えた自分達の経験や指導法を、ホームページを使って次の世代に伝えていけないのかどうかを試すためでもある。長年蓄えたものをゴミにしないためと言い換えてもよいかも知れない。 

 とにかく、3日間の講座は終わった。この経験を活かすも活かさないも全て自分にかかっている。若者達は、会社から期待されていようが、私は、私自身に期待している。 

(日記:午前9時から、午後5時まで、パソコン講座(3日目)受講。夕食後、家庭菜園の水やり。ポンプで川の水を畑に汲み上げた。)

 
 

Leave a Reply