山道づくり
各集落には沮蝦夷レの地区独特の行事や作業があるだろう。我が集落、片瀬地区にも様々な行事や作業がある。今日はそのうちの「山道づくり」だ。
集落には7つの班があり、班ごとにローテーションで「山道づくり(山道の草刈りや排水溝づくり)」を行っている。片瀬集落から、大師山を経て三頭山までと大師山登山道の途中の前坂峠を越えて通称「かくま谷(浄土寺川ダムの下方)」までの2ルートを7つに区分して行っているのだ。
私達の班は、7人で前坂峠ルートの一番奥の道を整備するのだ。午前6時に集会所前に集合して、軽トラックで山の入り口まで行き、後は歩いて現場まで行くのだ。草刈り機の他に、水筒や燃料を持っての山登りなので、現場へ行くまでが大仕事だ。
我が藩はここ数年メンバーが固定している。年々高齢化しているのである。ぽぼ全員が60歳以上である。当分の間、交代要員がいない者が多い。集落全体では、70歳を越えても、後継者がいないので、参加せざるを得ない者が多い。
高齢化は至る所に影を落としているようである。
荒れている山
山道を歩いていると、山の荒れが目立つ。
(1)松の木の枯れているのが目立つ。
(2)杉の木の折れているのが目立つ。雪で折れたのだろう。材木としては全く役に立たないであろう。
(3)間伐が十分行われていないので、材木として役立たない木が目立つ。
最後に、多少立派な木でも、運び出す手段がないのはと思われるものが多い。1万円の収入に1万5千円かかるのではと思われる場所が多い。
これでは、経済的には全く合わないだろう。従って山の世話ができない。山が荒れる。という悪循環に陥っているのではと思われる。補助金で、間伐などを行っているらしいが、税金を投入しなければ、山を守れないというのどこか変だ。
これでは林業も衰退するのは目に見えている。安い外国産材が幅をきかせているのも理解できる。今後も山はどんどん荒れるだろうと思いながら、作業を進め、作業を終えた。
(日記:午前6時より山道づくり。午後、日展を見るために福井へ。その後、ウインドウショッピング。夜、孫娘のために和太鼓練習CD作成。)