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炎天下で稲刈り

30 8月

連日の猛暑
 今日は、「(法)かたせ」の稲刈り作業の動員の日だ。といっても、私の役目は、軽トラックを持って稲刈りの補助をするのだ。午前8時に法人の農舎前に集合し、二台のコンバインにそれぞれ2人ずつがつき、籾を運ぶのだ。

コンバインの籾がいっぱいになると、コンバインから直接軽トラックへ籾を移しかえるのである。普段は太鼓を運んだりする私の軽トラックも今日は農作業に活躍した。

 先ずは、コンバインが稲を刈り取り、同時に脱穀して籾をタンクに入れるのだ。そして、稲藁は細かく刻んで田圃にばらまくのだ。籾がコンバインのタンクにいっぱいになると、ブザーが鳴り、田圃の近くに待機している軽トラックの備えた専用の袋に籾を送り込むのだ。

 私はこの籾をカントリーへ運ぶのが仕事だ。籾を軽トラックの袋にいっぱい積んで、カントリーへ向かうと、入り口で籾のチェックを受けるのだ。あまりにもひどい籾はこの時点で持ち帰りとなるそうだ。他地区の籾も混ざってしまうので、不良品を持ち込ませないようにするということだろう。

上左:カントリー全景 上右:車ごと重量を量る受付 下左:リフトで籾袋をつり上げるカントリーの職員 下右:袋の底から籾を籾投入口へ流し込む。

 次に、トラックごと重量を量る。そして、籾袋をリフトでつり上げて専用の取り入れ口へ落とし込むのだ。この時、正式な検査を受けるための籾を提出することになっている。これが正式の検査だ。

 最後に再びトラックの重さを量るのだ。軽くなった分が籾の重さということになる。これを何度も繰り返すのだが、今日はとても暑かった。それに助手の仕事は、運搬だけではない。コンバインが刈り残した稲を買ったり、ヒエや雑草を刈り取ったりと、炎天下の作業はかなりきつい。

 今日は正に肉体労働だ。しかし、私はいっぱい汗をかいたが、考えようによってはかなりハードな運動にっているのだ。作業終了時には心地よい疲れを感じた。しかし、夕食のビールがうまかったのはいうまでもない。

上:炎天下で作業の始まるのを待つサギたち。下:作業開始と同時にサギたちは一斉にコンバインの後で餌取りを始めた。

炎天下で辛抱して待つサギ
 話は変わるが、午後私は20分ほど早く現場へ行き、車の中でクーラーをつけて待っていた。ところが、コンバインの近くの道に、すでに小型のサギが待っているのである。炎天下でサギたちは、コンバインが動き出すまで動かずにじっと待っているのである。

 そして、コンバインが動き、稲をかり出すと一斉にコンバインの後で餌取りを始めるのである。落ち穂を拾っているのではないようだ。落ち穂なら、至る所に落ちているからコンバインの後ろへ行く必要はない。ところがサギたちはコンバインが稲を刈り取った直後の田圃へ群がるのである。たぶん、虫などの小動物がびっくりして飛び出すのではなかろうか。

 
 

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