昭和と今の違い
至る所で経済、経済という言葉があふれている。確かに食べるためにはやむを得ないであろう。しかし、今は必ずしも食べるためにのみ働いているのでもなかろう。日々の贅沢な生活を維持するために働かざるを得ないのではなかろうか。
一部の部分であるが、平成の今と昭和の20、30年代を比べてみるとその違いはよくわかろう。
●平成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昭和・・・・・・・・・・・・・・
●車(大人の人数にほぼ一台強)・・・・・・・自転車(一家に1台)
●テレビ(部屋の数以上=数台)・・・・・・・ラジオ(家庭に1台)
●風呂(電気またはガス)・・・・・・・・・・・・・風呂(薪)
●電気調理器(炊飯器など数台)・・・・・・・羽釜(薪でご飯を炊き、囲炉裏で煮炊き)
●洗濯機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なし(川でせんたく)
●上下水道(あり)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なし(手動式ポンプ・汲み取り式便所)
●冷蔵庫(1台以上)・・・・・・・・・・・・・・・なし
●電話(家庭の電話+携帯複数台)・・・・・・・・・・・なし
●エアコン(部屋に1台=数台)・・・・・・・・・・・なし(暖房は炭)
●パソコン(家に複数台)・・・・・・・・・・・・なし
●・・・・・・(以下略)
平成の今、これだけのものを維持しようと思ったら,その費用は半端ではなかろう。習い事などは、「ソロバン学校」があったくらいで学習塾や通信教育はほとんどなかった。
普段は現金を持たなくても、十分生活ができたのだ。昭和時代は物質的には豊かではなかったかも知れないが、貧しくはなかったと思う。市内を走るバスや電車には車掌がついていた。バス路線ももっと多かった。
村の祭りも、若い衆祭り、弓矢(前夜祭)、本祭り、後祭りと数日間行われたし、結婚式等も数回にわたって宴会が行われた。その他、季節ごとの行事が数多くあった。そのため、人の出会いも多かった。今は、経済、経済と追い立てられて、多くの者が気忙しく毎日を過ごしているように思えてならない。大切なのは、ほどほどの経済的な豊かさと精神的な豊かさのバランスではなかろうか。
(日記 午前中は数学。午後2時から4時まで市営プール。サウナ、プール、ジャグジー風呂、風呂と繰り返して帰宅。その後、少し数学。夜はビデオを見る。)
【写真提供:朝日印刷】