自分勝手に生きられそうな時代
私達子どもの頃と比べると、地域での人と人とのつながりはずいぶん変わってしまった。今は、自分勝手に生活し、楽しめる時代になったからだろうか。災害などがなければ、個人が勝手に自由気ままに生きられる時代になったのだろうか。
今の時代、「結(ゆい)」という言葉はほとんど死語になってしまった。金さえ出せばほとんどのことができる時代になったからだ。かつては、種々の作業において、地域住民同士の助け合いがなければ成り立たなかったのだ。
お互いの助け合いは、米作りを中心とする農作業では不可欠であった。全てを人力に頼った時代だったから、隣近所の助け合いで作業を進めなければできなかったのだ。
藁葺き屋根の多い時代であったから、この屋根の葺き替え工事も「結」でこなしてきたのだ。屋根に上がる者、萱を運ぶ者などに別れて手際よくさ業を進めたのだ。こればかりは金を出してもできる作業ではなかったのだ。
隣の大野市は、このような助け合いである「結」を全面的に打ち出して「結の郷」を名乗っている。今の時代、大概のことは家庭で完結するが、防災やまちづくりにおいてはやはりこの「結」の心は残していかなければと思う今日この頃である。人生に“いいとこ取り”はないのだから、多少煩わしくても、隣近所の付き合いはどこかで人生を豊かにすると思う。
・・・(「昭和の子ども達」より)・・・・・・・・・・・・・・・
「御裾分け」
結婚式だ ご馳走だ
おっとどっこい ちょっと待て
隣近所へ 御裾分け
せっかく貰った ご馳走が
羽を生やして 逃げていく
回り回って お返しが
忘れた頃に やってくる
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(日記 午前中は数学。ソフトの誤作動によって失われたファイルの復元作業。午後は、パソコンでカラオケ作り。あっという間に、一日が過ぎてしまった。)