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TPP交渉

24 2月

矛盾する交渉
TPPとは、Trans-Pacific Partnershipの略で、環太平経済連携協定の意味である。互いに関税をなくして貿易を盛んにしようとする意図がある。

しかし、かならずしもよいことばかりではない。安倍首相は先の選挙で「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」として事実上のTPP参加を表明してきた。

そして、農産物など5品目の関税を守られなければ交渉から撤退するとのことだった。今交渉は大詰めを迎えている。

さて、このTPPだがメリットとデメリットがある。メリットの主なものは次のようなものだろうか。

≪メリット≫
・関税の撤廃により貿易の自由化が進み日本製品の輸出額が増大する。
・鎖国状態から脱しグローバル化を加速させることにより、GDPが10年間で3兆円近くは増加すると考えられている。

≪デメリット≫
・関税の撤廃により米国などから安い農作物(特に米)が流入し、日本の農業に大きなダメージを与える。
・食品添加物・遺伝子組み換え食品・残留農薬などの規制緩和により、食の安全が脅かされる。
・医療保険の自由化・混合診療の解禁により、国保制度の圧迫や医療格差が広がると危惧されている。

さらに、TPPの問題点としては、ISD条項がある。貿易において、企業や投資家が損失や不利益を被った場合、自分の国の法律を適応することができず、世界銀行傘下の国際投資紛争解決センターに提訴することが可能になるとのことである。

そうなると、政府や自治体は法外な賠償金を請求されるか、不都合な法律改正を迫られる可能性がある。

ほかに、一度自由化・規制緩和された条件は、当該国の不都合・不利益に関わらず取り消すことができないという規定がある。

また、TPPからの離脱はいつでも可能であるというが、実際には、海外企業からの莫大な損害賠償を求められる可能性があり、TPP離脱は極めて困難えあるともいわれている。

こうした交渉ごとは、アメリカなどが得意ではないか。正しいかどうかではなく、「いかに相手を論破するか」で勝負を決める「ディベート」で子供のころから鍛えられた交渉相手に日本が自国の利益を守ることができるのだろうか。

明日は、その途中経過がわかる。公約通り5品目について関税撤廃をさせないでいられるだろうか。交渉は簡単ではなかろう。

寒さに耐えて集会場の周りで咲く花々。

寒さに耐えて集会場の周りで咲く花々。

(日記 今日は、朝一に、集会場の周囲にあるプランターの花に水をやった。春にはきれいな花を咲かせてくれるだろうか。その後、事務所で区の事務処理。総会に向けていろいろしなければならないことがある。預金通帳や領収書など証拠書類を整理した。昼は、一時帰宅したが、
再び事務所へ戻って作業継続。途中でJAへ行き、金の支払い。そして、10通ほどの通帳の記帳。事務所へ戻り再び作業継続。途中で、外へ出ると快晴でとても気持ちがよかった。除雪用のホースなどを片付けた。今年は、超暖冬でありがたかった。)

 
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Posted in 政治

 

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