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「まちづくり」とは

07 2月

“まちをつくる”とは
「まちづくり」という言葉をよく聞くが、よく考えてみると簡単ではない。というのは、人によって「まちをつくる」という意味が必ずしも同じではないのではと思う。

「まちづくり」から連想するものとして“住みよいまちをつくる”と考える場合があろうが、住みよさは人によっては個人差があるのではなかろうか。また、年代によっても異なるであろう。

高齢者の皆さんには(私もその一人だろうが)、切実な問題として生きるために必要な買い物(特に食料品)と医療機関の問題があげられよう。そして、次が移動手段である交通問題があげられるかもしれない。

高齢になればなるほどこれらが充実していることを望むのではなかろうか。それと同時に気楽に話し合うことのできる仲間も必要ではなかろうか。投資では、一人暮らし、二人暮らしの家庭が増えているのだから。

しかし、20代、30代の若者となると、健康には不安がないだろうし、買い物も車さえあればどこへでも出かけていけるだるから、高齢者が問題視するようなことは問題にはならないだろう。むしろ、豊富な商品を揃えた種々の店舗や娯楽施設、運動施設を望むであろう。

子育て世代なら、日々の仕事と子育ての両立は簡単ではなかろう。特に、核家族で共稼ぎとなると、子育ては切実な問題だろう。子育てに関する施設の充実、子どもの可能性を伸ばす種々の選択肢も時には望むであろう。

都会にいれば簡単に選択できる種々の機会もいなかにいたら苦労するであろう。先日、長野の高校生、二山さんがローザンヌ国際バレエコンクール最優秀に選ばれた。

テレビの報道によれば地元には彼は、自宅のある松本市から長野市まで出かけて行って、午後6時から練習を始め、翌日午前2時ごろまで続ける日もあったとのことだ。

そして、学園の建物にある応接室のソファで仮眠して同6時に起床し、松本市内の高校に登校する。夕食や翌朝のおにぎりは学園の講師らの手作りだったという。

東京などの大都市なら、このような機会はいくらでもある。多くの子ども達は、二山君のようにはいかず、選択の機会を失っていくのではなかろうか。自分を生かす道を探すのには苦労するであろう。それらの逆境に負けず頑張る者も少なくなかろうが。

私もこれまで「まちづくり」と安易に使っているが、時々は何をすることなのかを考えなければならないであろう。若い頃とはまちづくりに対する考え方も少しずつ変わっていくのだから。

(日記 午前中は、朝一に歯医者へ行く。帰宅して数学の参考書作り。午後1時半から区長会の理事会。三時半から「市長と語る会」。その後、午後5時半から料理屋で区長会の新年会。久々に市長から直に話を聞かせていただく。)

 

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