勝つためとはいえ
バドミントン競技で、四チームが無気力試合で失格になった。勝つために、目前の試合を負けるという作戦に出たのだ。見ている人にとって,双方が負けようとして、意図的にサーブをミスしたり、ショットを大きく外したようだ。
準々決勝で強いチームを避けるための作戦だと言うが、スポーツ精神とはかけ離れた行為ではなかっただろうか。サッカー女子の日本チームもあまり誉められた行為ではない。勝たないようにする試合をしたからだ。見ていた人は々思っただろうか。
国際サッカー連盟(FIFA)が、「引き分けを指示した日本チームを規律委員会にかけない」と答えているそうだが、そもそも、このようなことがマスコミの話題になること事態が問題だ。移動がいやだから、引き分けを狙ったというのだが、「勝たない試合」を誰が見たいだろうか。
そういえば、勝つためにはなりふり構わず何でもやるという風潮は、それぞれの競技が持つ面白さや勝負の醍醐味が失わせつつある。柔道の試合を見ていると、レスリングの試合を連想してしまう。
組み手争いばかりしていて、「指導」を受けないように動き回ったり、掛け逃げのような技を連発したりして、細かい点数を取ることに一生懸命になっているようだ。そして、危ないときには、亀のように床にへばりついて逃げ切ることばかり考えているように見える。
今後柔道はどういう方向に進むのだろうか。一本を取るというのではなく、見かけ上は責めまくり相手に「指導」を与えるという勝つための柔道が主導になるのだろうか。そして攻められたら、素早く逃げまくるという柔道になるのだろうか。柔道は日本のお家芸である。これが柔道だというような勝ち方で再建してほしいと思う。
審判のあり方にもいろいろ問題がありそうだ。判定で青3本だったのに、その後、逆に白が3本になって、勝敗が逆になったりと、選手にも、見ている者にも納得のいかない試合があった。
そんな中で、たとえ金メダルではなくても、さわやかな勝利があったりしてほっとするところもある。いよいよオリンピックも後半戦に入ろうとしている。フェアプレイ精神に反することなく、全力を出し切ってほしい。勝たないサッカーを目指した日本女子チームはどうなるのだろうか。今夜は試合を見るつもりでいる。(追記 午前2時過ぎまでサッカー女子前半戦だけ見た。この時点では1:0だった。朝起きてテレビを見ると幸いにも2:0で勝っていた。)
(日記 午前中は、夏祭りのハワイアンバンドの練習用CDづくり。一つは、私のハワイアンギターのパートを抜いたマイナスワンCDを作った。もう一つは、ハワイアンソング(歌)のカラオケだ。午後はこのカラオケを使って楽器の練習。今は、昔と違って覚えてもすぐ忘れてしまう。そのために、努力は倍以上必要になる。毎日少しずつ頑張るしかない。その後、孫の一輪車の練習。と言っても、孫は全くの初心者だ。横浜へ帰るまでの2週間でどのくらい上達するだろうか。乗れるようになろうとなるまいと、夏休みの思い出として、楽しみながら一緒に練習したい。午後7時半より、明日の「九頭竜ワークショップの夏祭り」に出演するために、『片瀬豊年ばやし』の練習を行った。中学3年生から69歳の私まで幅広い年齢層での出演だ。明日は楽しく演技したい。)