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身体も精密機械

29 8月

リハビリで思うこと
 腱鞘炎のため両手の指(左手:親指、右手:中指)の手術をした。特に、右手の中指は長い間放置しておいてからの手術だったために、思うように筋が伸びなくて週に2回リハビリのために,福井のY整形外科まで通っている。

  指を曲げたり伸ばしたりしてもらっているわけだが、その痛みは尋常ではない。思わず顔をしかめ、身体を動かしたくなる。生まれつきの素質なのか、それとも指の使い過ぎなのか、いずれにしても、指を酷使していることは間違いがない。

  若い頃はそれでもよかったのだろうが、歳をとったら無理をしてはいけないと思う。農作業の時でも昔なら簡単に持てた重さが今は苦になる。無理をしないようにしようとしているが、時にはそうもいかない場合がある。

  高齢化社会になったのだから、いろんな「モノ」の重さを2~3割は軽くしてもよいのではなかろうか。肥料の袋の大きさ、米袋の大きさ等々。自分の地区を見ていると、無理をしたと思われる人が少なくない。疲労によってだろうか、肩や足の筋を切った人も何人かはいる。

  そうした人たちの中には、昔から力仕事やスポーツで頑張ってきた人が少なくない。体力や筋力などあらゆる部分が年齢と共に弱くなっているのに、気持ちだけは昔のままでいる場合が多いように思う。

  病院のリハビリの部屋を見ていると、腰を悪くした人、肩を悪くした人、足を悪くした人、腕を悪くした人、指を悪くした人、いろんな人が機械を使ってリハビリに励んでいる。

  そして、リハビリは一日や二日では終わらないようだ。そのため、リハビリ仲間ができつつある。「頑張る」という言葉にもいろんな意味がある。若い頃はともかく、一定の年齢に達したら「無理をせずに頑張る」ことが必要だと思う。

  人間の身体は、精密機械のようなものだ。本物の機械は、一定の年限を経たら悪くなった部品を取り替えればよい。例えば、車なら、タイヤを替えたり、ブレーキを替えたり、時と場合によってはエンジンまで替えることもある。

    家ならば、屋根を取り替えたり、床や窓を取り替えたり、耐震補強をしたりと、色々快適にするためのリフォームができる。しかし、人間の身体はそうはいかない。

   将来はともかく、今のところ人間はごく一部の部分しか取り替えることができない。やはり、今ある身体を健康に保つことが大切だ。身体の筋肉や、骨格そのもの、内臓など様々な身体の部分を大切に扱わなければならないと思う。

   そういえば、私も50肩には本当に泣かされた。手が上へ上げられない。好きなキャッチボールもできない。手を後ろへ回すこともできない。そして、なによりも肩が痛い。数年間、50肩に悩まされたが、いつの間にか直ってしまった。

  肥満、偏った食事、運動不足、寝不足、悪い姿勢、……、身体を悪くする要素はたくさんある。健康のために「私はこれをしている」と自身を持って言えるものを持ち、それを継続していきたいと思う。

(日記 午前中、指のリハビリのために福井のY整形外科へ行く。午後は、オカリナ曲の伴奏(練習)のためのCDづくり。肩がこった。目も疲れた。姿勢も悪かった。指も酷使した。これではダメだ。)

 
 

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